Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Hacienda Terra d’Uro La Enfermera Tempranillo 2015 Toro

一風変わったラベルデザインと、DOトロテンプラニージョというだけで、
ネットで適当にゲットしたワインですが、昨年同じ作り手のを試してました。
前回は店頭でパーカーおじさん94点のシールに釣られたんですが(笑)、
今回も90点シールがついてました。まあ、評価が高いのはいいことです…。


IMG_3263
昨年試したUROというワインはトップキュヴェでしたが、今日のはお手頃で、
公式ページにも紹介がなさそうです。これは情報収集が大変そうです。

公式ページはこれ。一応体裁はしっかりしてますが、ワイナリーの実体が不詳。

それもそのはず、このワイナリーは醸造家3人のプロジェクトなんだそうで、
Cristiano Van Zeller氏、Oscar Garrote氏、Javier "Pipa" Ortega氏のお三方。
中心的存在のクリスティアーノ・ヴァン・ツェラーさんは実はポルトガル人で、
ポルトガルの銘醸地ドウロ(Douro)の Quinta Vale D. Maria の当主でもあります。

1980年代後半、酒精強化のポートワインに頼らず、辛口ワインにフォーカスした、
ドウロの5生産者が、グループを結成したドウロ・ボーイズというのがありまして、
クリスティアーノさんは、そのメンバーの一人なんだそうです。
バローロ・ボーイズやウスケ・ボーイズやらいろんなボーイズがありまんな~。

で、そのクリスティアーノさんがスペインのトロの地の可能性に目をつけ、
スペイン人のパートナーと共にこのプロジェクトを起こしたというわけです。


今日のワインですが、ネット情報を総合すると…。
・テンプラニージョ 100%
テラ・ドゥロは樹齢140年のプレ・フィロキセラ(自根)の古木の畑が自慢なのですが、
このワインは15年くらいの若木(でもこれも自根のようです。)から作られます。
熟成はフレンチ/アメリカンオーク樽にて3ヶ月。


テンプラニーリョとよく書いてますが、ここではテンプラニージョとしています。
テンプラニーヨはあったとしても、まずテンプラニーリョとは発音しません。
スペイン語でLLLとは別の文字で「エジェ」というアルファベットの1文字です。
IMG_3256
DOトロの地域ではテンプラニージョをTinta de Toroというシノニムで呼びます。
リベラ・デル・ドゥエロではTinto FinoとかTinta del Paísと言います。
ラ・マンチャではCencibel。カタルーニャのペネデスではUll de Llebre
またこれがポルトガルへ行くとティンタ・ロリス(Tinta Roriz)と呼びますが、
これはダンやドウロ含む北部の呼び方で、中央部やアレンテージョなどの南部では、
アラゴネス(Aragonez)になります。以上、シノニムまとめ。(笑)


さて、プロジェクトだからかワイナリーの所在がわかりません。
ネットでなぜか経緯度だけ書いてある情報がありました。
その場所はここになります。それらしい感じがないでもないですが…。
URO01
一応、DOトロのエリアではありますが…。


DOトロの位置関係をスペイン・ポルトガル地図でおさらいします。
IMG_3265
リベラ・デル・ドゥエロを抜けて来て、トロを貫くドゥエロ(Duero)川は、
ポルトガルに入るとドウロ(Douro)川に名を変え、DOCドウロを通って、
ポルトから大西洋に注ぎ込みます。ドウロとトロは川つながりで関係が深そうです。
(スペイン:DO=Denominación de Origen、ポルトガル:DOC=Denominação de Origem Controlada)


ラベル平面化画像。
IMG_3257
エチケットのイラスト(聴診器?)が「e」なのはEnfermeraの頭文字ですかね。
裏ラベルにワイン名「ラ・エンフェルメラ」のネーミングの説明があります。
「Enfermera」はスペイン語で「看護婦」の意味で、これには背景があるそうで…。
1476年の「トロの戦い」で、当時のカスティージャ王国(まあ、スペイン)の女王、
イサベル1世(Isabel la Católica)が攻めてきたポルトガルのアルフォンソ5世に応戦、
そして勝利しますが、その際、負傷兵のための設備を整えトロのワインを振舞ったとか。
その後のスペインの医療の原型とも言われています。それを「看護婦」になぞらえ、
イサベル1世を「ラ・エンフェルメラ」と呼んだそうです。ポルトガルを打ち負かし、
トロのワインを振舞う…このプロジェクトの成り立ちを思うと、なんだか意味深です。


インポーターシールはこれですが、DOトロの認証シールの上に貼ってました。
IMG_3258
頑張りましたが、きれいに剥がせませんでした。コンチクショー!


さあ、抜栓。
IMG_3260
無印キャップシールに、コルクには「TORO」のみ。(笑)

Alc.14.5%。(pH:3.84、Brix:7.3)
濃いガーネット。
IMG_3261

ブラックベリー、カシス、スパイス。
木樽も確かに香ります。
酸味感じる辛口アタック。
これは前に試したUROに似ています。
果実味もしっかり感じながら、
少々重々しく厚みのある味が現れます。
やっぱり酸は気にはなるんですが、
収斂性が前のめりのタンニンと拮抗して、
余韻前に絶妙なバランスを見せてくれました。
長めの余韻では、その酸もハーモニーの一部と気づきます。

テンプラニージョらしいいい味わいですが、
もう少し柔らかなタイプが好みですね。
でも、パーカーおじさんよりプラス1ポイント。(笑)


*****


Hacienda Terra d'URO
La Enfermera
Tempranillo 2015 Toro
RRWポイント 91点


Domaine Agnès Paquet Bourgogne Pinot Noir 2017

エチケットのデザインに見覚えがあるな~と思いながら、テキトーにゲット。
おしゃれなエチケットデザインにアニェス・パケという名前の響き…。
たぶん、リアルワインガイド誌だなと調べてみると…ビンゴでした。
『イチゴミルクのような甘やかなタンニンはアンリ・ジャイエを思い出してしまう。
ブラヴォー・パケ!!』というコメントらしいです。イミフです。(笑)


IMG_3245
インポーター資料ですと、アニェス・パケは2001年の創業となってますが、
実はアニェス・パケの家族は1950年代からワイン作りをしています。
地元の作り手に畑を貸し出して回すような、いい加減な経営だったようで、
2001年に家族はとうとう畑とドメーヌを売却しようと考えましたが、
アニェス・パケさん(娘さんってことですね。)が「私が引き継ぐわ!」
と名乗り出たのが始まりのようですね。
彼女はワイン作りを学校で勉強し直し、女性醸造家としてのイメージや、
自身の名前を前面に出す形で、独自のスタイルを確立していきました。
今では畑も13haに増やし、新世代の革新者として地元でも認められてます。
そんなところに日本のワイン雑誌も惹かれたってことでしょうか。(笑)


公式ページはパステル調でおしゃれな感じ。フランス語オンリーですね。

ワイン情報はショボいですね。AOCブルゴーニュは2018年のみです。
・ピノ・ノワール 100%
まあ、2017年と大差はないでしょうから、それによると、樽熟は10%のみ。
残り90%はタンクで熟成させます。ただしその10%の樽は新樽だそうです。
期間の明記はないですが、おそらく10~12ヶ月くらいと思われ。

あと、畑はドメーヌのあるムロワジー村(Meloisey)からだそうで、
AOC Hautes Côtes de Beauneの畑からの格下げなんだそうです。
別にHautes Côtes de Beauneのワインも出してますが、その畑のようです。
どちらも樹齢30年としていますし。
Hautes Côtes de Beauneの方は100%樽熟してますので、樽使いの差かな?


早速、ムロワジー村のドメーヌを訪問してみます。
Paquet01
やはり、おしゃれな感じになってますよ。

さて、そのムロワジー村をコート・ド・ボーヌ全体の中で位置確認。
M0
白で囲った部分ですが、サン・ロマンのお隣ですね。

次は畑です。AOCオート・コート・ド・ボーヌの区画の分布地図を用意。
M2
確かにムロワジー村にAOC Hautes Côtes de Beauneがありますね。

これをGoogle Mapにインポーズするとこうなります。
M
村のほとんどの畑がオート・コート・ド・ボーヌになるようです。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_3222
裏ラベルはインポーター貼り替えタイプですが、表と同じ雰囲気です。
「このワインは無濾過なので澱があるかもよ」って書いてます。


さあ、抜栓です。
IMG_3239
キャップシールもおしゃれですぞい。

コルク平面化。横方向にビローンと印刷してあります。
IMG_3240
ミレジムも横に打ってあり、なかなか凝ってますよ。

Alc.13%。(pH:3.61、Brix:5.2)
クリア感はありますが、しっかりしたルビー。
IMG_3246

酸味系の香りから来ます。
チェリー、プラムっぽいのが辛うじて取れます。
スワリングして落ち着いてくるとフランボワーズも。
やはりですが、かなりの酸味から来るアタックですね。
味の芯は滋味感があり楽しめそうなんですが、
酸は全体にビタッと張り付いている感じです。
喉越しに痺れと苦味を起こしながら、そのままフィニッシュへ。

ブルゴーニュではかなりの確率で出会う味なんですが、
この酸味は苦手なパターンなんですよね。
新世界のピノのうまいやつが恋しくなるくらい…。

イチゴミルクのような甘やかなタンニンは感じないし(そんなのあるの?)、
アンリ・ジャイエも思い出さない。(そもそも知らない。笑)
ブラヴォーじゃないよ!パケさん!


*****


Domaine Agnès Paquet
Bourgogne Pinot Noir 2017
RRWポイント 85点


Umani Ronchi Le Busche 2017 Marche Bianco IGT

以前モンテプルチアーノを試したウマニ・ロンキの白をコストコで発見。
IGTマルケで、ヴェルディッキオとシャルドネのブレンドとPOPにあります。
マルケ州のヴェルディッキオか…。王道だし夏場に合うな~っと思ってゲット。
帰って公式サイトを見ると、なんとシャルドネ100%とあります。エェ~ッ!?


IMG_3305
ウマニ・ロンキの古くからのラインナップで、1986年がファースト・リリース。
当初、シャルドネとヴェルディッキオのブレンドだったのは間違いないようですが、
(+少々のソーヴィニヨン・ブラン)90年代後半からシャルドネ100%だそうで。
同社は他にヴェルディッキオ100%を、Castelli di Jesi Verdicchio DOCなど、
いろいろラインナップしてるので、逆にこれはシャルドネ押しに変更したようです。
コストコさん、POPの内容は正確にお願いしますよ~。信用ならんな~。
しかし、ヴェルディッキオでないのは何となく悲しい。また課題が増えました。(笑)


公式ページはよく出来ていて情報量もしっかり。

・シャルドネ 100%
トノー樽で発酵、6ヶ月の熟成後瓶詰め、さらにボトルで6ヶ月寝かしてリリースです。

ブドウは、ヴェルディッキオの畑、カステッリ・ディ・イエージ(Castelli di Jesi)
からだそうで、そこは96%がヴェルディッキオで、2%シャルドネが植えてあるそう。
(残り2%はソーヴィニヨン・ブラン)
Verdicchio dei Castelli di Jesi DOCCastelli di Jesi Verdicchio Riserva DOCGはここからですね。
このDOC/DOCGを詳しく調べようと思っていましたが、また次の機会に。(笑)

代わりに、Marche IGT(Indicazione Geografica Tipica)について触れておきます。
マルケ州対象のIGT(=IGP;Identificazione Geografica Protetta)になりまして、
1995年制定、指定品種を使えば赤・白・ロゼ・泡、なんでもありです。
指定の品種もDOCほどの条件はなくユルユルです。白品種をアルファベット順で挙げます。

Albana、Biancame、Bombino Bianco、Chardonnay、Fiano、Friulano、Grechetto、
Maceratino、Malvasia、Manzoni Bianco、Montonico Bianco、Moscato、Mostosa
Passerina、Pecorino、Pinot Bianco、Pinot Grigio、Riesling、Sauvignon Blanc、
Trebbiano、Verdicchio、Vermentino、Welschriesling (Riesling Italico)

国際品種、イタリア土着品種、なんでもありですね。もちろんシャルドネもOK。
品種を表記する場合は85%以上使う必要があります。シャルドネ100%のワインなら、
Marche Chardonnay IGTと表記できます。 
なのに、今日のワインはわざわざMarche Blanco IGTと書いています。なぜに?
だからヴェルディッキオと勘違いして買っちゃう人がいるわけです。(笑)


マルケ州の州都アンコーナから南に車で15分でウマニ・ロンキに到着です。
UmaniRonchi01
もともとは、内陸のヴェルディッキオの産地であるイエージ(Jesi)の近く、
Cupramontanaが発祥の地らしいです。

所有畑はマルケ州とアブルッツォ州に3拠点、計210haにもなるそうです。
UmaniRonchi02
公式ページの地図がわかりやすいので拝借しました。本拠地の場所も追記。


ラベル平面化画像。
IMG_3218
Marche Biancoとしてるのは昔の名残りでしょうが、シャルドネ100%ならそう書いてよ。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_0144
コルクは名前入り。シンボルマークがキャップとコルク横にも。ミレジムなし。

Alc.13%。(pH:3.64、Brix:6.0)
かすかに緑がかったゴールドイエロー。
IMG_3312

ライム、青い葉っぱ、花かも。
辛口アタック。
ちょっとはしゃいだ酸が出てきます。
やはり青いライムの味わいです。
苦味がかすかにあるのがいい感じ。
和食に合うシャルドネでした。

しかし、ヴェルディッキオ飲みたかったな。
上等ヴェルディッキオを探すのが課題になりました。(笑)


*****


Umani Ronchi
Le Busche 2017
Marche Bianco IGT
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Domaine des Comtes Lafon Volnay-Santenots du Milieu Premier Cru 2017

前回に引き続きコント・ラフォン。ブルゴーニュの偉大な白の作り手による赤。
ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリュー、プルミエ・クリュ2017であります。
まあ、白のついでに試したんですが、個人的にはこっちが楽しみだったりします。


IMG_0121
19世紀から続くムルソーの名門ドメーヌであり、コシュ・デュリと共に双璧を担う、
ブルゴーニュ最上の白の偉大な造り手というのが、コント・ラフォンの枕詞です。

じゃあ、その赤はイマイチなのかということですが、そうではないはずですよね。
パーカーおじさんは白のクロ・ド・ラ・バール2017に92+点をつけましたが、
おそらく同時に試したこのサントノ・デュ・ミリュー2017に93点をつけてることから、
相当これは良かったことが伺え、偉大な白の造り手は赤もうまく造るということでしょう。


公式ページは簡素で古めな感じ。ミレジム情報も2009年で止まってます。

・ピノ・ノワール 100%
除梗機にかけるとあるので、除梗はありでしょうね。
樽熟は、新樽がだいたい1/3の割合で、20~22ヶ月といったところ。

畑はムルソー村のサントノ・デュ・ミリューの日当たりのいい一番いい区画だそうで、
現当主ドミニク・ラフォンさんの曽祖父、ドメーヌ創始者のジュールさんの代に取得。
合計3.8haあり、平均樹齢は40年ほどと思われ、古いものは70年超のようです。


前回ドメーヌ訪問したばかりですが、同じ画像を貼っておきます。
ComtesLafon01
ムルソーの集落内にあります。ちなみにコシュ・デュリは少し外れになります。

さて、まず畑に行ってみましょう。AOCはヴォルネイですがムルソー村です。
ComtesLafon005
ドメーヌからは車で5分くらい。歩いても20分くらいの距離です。
しかしきれいな畑ですね。さすがプルミエ・クリュです。

ムルソーのAOC地図で位置確認。ムルソー村ながらヴォルネイに隣接。
ComtesLafon003
地図左下の凡例を見ると、ここで赤を作るとヴォルネイ・サントノの1級になり、
白を作るとムルソーの1級になるわけです。そのすぐ下のSantenots Dessousは、
赤だとヴォルネイ・サントノ(もしくはヴォルネイ)の1級ながら、白を作ると、
ムルソー村名になるようですね。土壌の違いかな。ややこしや。

はい、例によってGoogle Map転記バージョン。ドメーヌ、畑位置確認です。
ComtesLafon004
サントノ(Santenots)の畑と似たようなのが、反対側のブラニー(Blagny)です。
ブラニーは行政区分ではなく、ムルソーとピュリニー・モンラッシェに跨る地区名。
白を作ればムルソー(もしくはムルソー・ブラニー)の1級なのですが、
赤だとブラニー1級です。ピュリニー・モンラッシェ側でも状況は同じで、
白ならピュリニー・モンラッシェ、赤ならブラニーとなります。(1級、村名あり。)
結論、ブラニーは赤のみのAOCということになりますね。


エチケット平面化画像。
IMG_0124
今気づきましたが、ドメーヌ名の下にクロ・ド・ラ・バール(Clos de la Barre)とあります。
住所のように必ずこのモノポールの畑名を入れてるようですね。
この畑がアイデンティティーというか、誇りを持ってるってことでしょうか。


さあ、いただいてみましょう。
IMG_0142
Bubble TagのQRコードでつながるページはワイン名が確認できるのみです。
上にミレジム入りのコルクはおそらくDIAMでしょうね。

Alc.13%。(自宅じゃないのでpHや糖度は計っていません。笑)
かなりクリアに透けたルビー。
IMG_0126

甘いフランボワーズ、イチゴジャム。
若い樽香が少し。杉っぽい。
落ち着いた酸味の辛口アタック。
そのまま苦さも連れて滋味の味わいへ入っていきます。
アルコール感とタンニンはごく控えめに余韻の入り口を飾ります。
フィニッシュまで最初の酸は健在なんですが、
かすかな苦味と絡みながらいい効果を出してると思います。

パーカーおじさんは、ドミニク・ラフォンさんの所で、樽からでしょうか、
(リリース前の)2018年と一緒に、この2017年のテイスティングしているようです。
2017 vs. 2018、甲乙つけがたいようですが、記事からすると、
2017年(RP93点)に軍配を上げてるように読めました。


*****


Domaine des Comtes Lafon
Volnay-Santenots du Milieu
Premier Cru 2017
RRWポイント 92点


Domaine des Comtes Lafon Meursault Clos de la Barre 2017

ムルソー最高峰とも言われるコント・ラフォンの、クロ・ド・ラ・バール2017。
村名ですが、ラフォン家の庭の如く隣接するコント・ラフォンのモノポールです。
最新ヴィンテージがお試しできるとあって、コロナ禍の中行ってきました。(笑)


IMG_0120
19世紀から続くムルソーの名門ドメーヌであり、コシュ・デュリと共に双璧を担う、
ブルゴーニュ最上の白の偉大な造り手というのが、コント・ラフォンの枕詞です。

以前、コント・ラフォンがマコネで作るレ・ゼリティエ・デュ・コント・ラフォン
(Les Héritiers du Comte Lafon Mâcon-Milly-Lamartine 2014)を試しましたが、
それほどの驚きはなかったんですよね。やはり本家を試さないとですね。(笑)


公式ページは質素な感じ。まあ、情報があるだけマシかな。

・シャルドネ 100%
アペラシオンごとの醸造の説明はなく、新樽率や熟成期間は年毎に変わるようです。
だいたい18~22ヶ月のようで。

畑の説明はしっかりあり、クロ・ド・ラ・バールは敷地のすぐ裏に2.1ha広がり、
石垣で囲まれたコント・ラフォンのモノポールであることを自慢げに書いています。
内0.8haは1950年植樹の樹齢70年のVVです。残り、0.8haは1975年植樹の樹齢55年、
0.5haは1999~2004年植樹の比較的若木になります。
あと、酸味が顕著なので5~7年寝かせて酸を落ち着かせるようにと書いています。
ということは、今日はまだ3~4年早いんでしょうか。
因みに、パーカーおじさんは今年1月にこの2017年を試し、92+点をつけています。

そう言えば、Les Héritiers du Comte LafonのMâcon-Milly-Lamartine 2014を試したときも、
酸味がどうも気になって、いい評価ができませんでした。これも早かったのかな?


ムルソーの市街地にあるドメーヌへ行ってみます。
ComtesLafon01
このまま、塀伝いに右方向へ行くと、塀は畑の石垣に繋がっています。

クロ・ド・ラ・バール(Clos de la Barre)の畑も見てみましょう。
ComtesLafon02
左奥の木立がコント・ラフォンで、その他三方は石垣で囲われています。
よく見えませんが、門柱に「CLOS」「De La BARRE」とあるようです。
歴史あるモノポールの畑という雰囲気がありますね。


さて、ムルソーのAOC地図上に示すとここになります。
ComtesLafon03
ムルソー村名畑の範囲は県道D974号線まで達していないのがわかりますね。
特級はなく1級畑も限定的。またブラニーやサントノの扱いが難しいんですが、
次回、コント・ラフォンの赤、サントノ・デュ・ミリューの記事で触れます。

例によって、Google Mapに転記します。
ComtesLafon04
村名畑は県道D974号線まで達してませんが、畑は県道の向こう側まで続きます。
AOCブルゴーニュの畑になりますが、Google Map転記して初めてわかります。
やはりこれをやらないと、実感わかず、頭に入ってこないんですよね~。(笑)


エチケット平面化画像。シンプル~。
IMG_0123
近代的な醸造法を取り入れるばかりか、全畑ビオディナミらしいですが、
認証マークさえ載せてません。これだけのビッグネームには不要ですね。


さあ、いただいてみましょう。ネック画像3本合成してしまいましたが、
デザイン、認証シールやコルクのミレジムを確認できるようこうしています。
IMG_0140
Bubble TagのQRコードでつながるページはワイン名が確認できるのみです。
コルクはおそらくDIAMでしょうね。

Alc.13%。(自宅じゃないのでpHや糖度は計っていません。笑)
淡いゴールドイエロー。
IMG_0125

洋梨…。
樹木、スパイスか菊系の花。複雑な香りです。
辛口アタック。
ハーブのような風味があります。
味の中心は、甘みと苦味の混ざったミントのタブレットを思わせます。
例えが下手クソですが、非常に複雑な味わいってことで。
「独特」もしくは「違う」という価値を感じます。
酸は淡く、きれいに喉元へ運んでくれます。
全然酸味はきつくないですね。むしろ効果的。
白ながら余韻もしっかり味わえます。
最高レベルの白ってこういうことなんだと勉強になります。

パーカーおじさんも、若くても十分楽しめたと評していますが、
10年くらい寝かせれば複雑味が増してさらに良くなるはずとのこと。
でしょうね。(笑)


*****


Domaine des Comtes Lafon
Meursault Clos de la Barre 2017
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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