フランス南西地方、AOCカオールのマルベックです。
このシャトー・ド・シャンベールというのは歴史が10世紀にも遡るという、
カオールの始祖のような存在で、そもそもカオール自体のワインの起源が古く、
百年戦争以前の中世ではボルドーより栄えてたとか。
このシャトー・ド・シャンベールというのは歴史が10世紀にも遡るという、
カオールの始祖のような存在で、そもそもカオール自体のワインの起源が古く、
百年戦争以前の中世ではボルドーより栄えてたとか。
しかし、このワイン、ワインくじの小当たりだったのは内緒。(笑)
実際の10世紀の書物には、今もシャトー・ド・シャンベールがある町、
フロレッサ(Floressas)の丘に広大なブドウ畑があったという記述があります。
その後、一帯300haにも畑は広がって栄えたそうですが、19世紀の病害虫
(ウドンコ病・ベト病・フィロキセラ)で壊滅し、荒廃していったそうです。
フロレッサ(Floressas)の丘に広大なブドウ畑があったという記述があります。
その後、一帯300haにも畑は広がって栄えたそうですが、19世紀の病害虫
(ウドンコ病・ベト病・フィロキセラ)で壊滅し、荒廃していったそうです。
1974年には全面植え替えでオーガニック栽培に転換、現在に至ります。
シャトー・ド・シャンベールはECOCERT認証を受けたカオール最大の生産者で、
DEMETER認証を受けた南西地方最大のビオディナミ生産者でもあります。
シャトー・ド・シャンベールはECOCERT認証を受けたカオール最大の生産者で、
DEMETER認証を受けた南西地方最大のビオディナミ生産者でもあります。
公式ページはなかなかよくできていて情報豊富。
ヒストリーのページに面白いものがあったので拝借しました。
1867年に描かれたシャトーの見取り図面。8LDKらしいっす。(笑)
この写真は1900年頃のシャトーから見たフロレッサの町だそうで。
当時のブドウ畑ってなんだか大らかですね。(笑)
さて、今日のワイン「Grand Vin」はここのフラッグシップらしいです。
・マルベック 100%
シャトーの一番古い畑の古木からだそうで、当然オーガニックでビオディナミ。
熟成は新樽率20%(残りはセカンドユース)のフレンチオーク樽で12ヶ月。
因みにAOCカオールは赤ワインのみ、マルベックを70%以上使用が条件です。
マルベックは、コ(Côt)、オーセロワ(Auxerrois)とも呼ばれてます。
シャトー訪問です。小高い丘の上で畑に囲まれなかなか立派。
しかし、ポツンと一軒家状態でストビューでは近づけませんでした。
これはGoogle Mapにアップしてあった写真から拝借。
カオールの地図でいうと、この辺りにシャトー・ド・シャンベールがあります。
何となくピンと来ない地図ですね…。
例によって、Google Map上にAOCカオールとシャトーの場所を転記。
フロレッサの町のすぐ横、周辺の畑がシャトー・ド・シャンベールになります。
カオール全体をガロンヌ川の支流ロット川が蛇行して貫いてるのがわかります。
南西地方は「川」で理解せよ、でしたね。
川がどこをどの方向に流れてるか理解したら、あとはその流域に注目です。
エチケット平面化画像。シャトーは1690年設立のようです。
しかし、このインポーターシール、ひどい貼り方です。
そして、非常に剥がしにくい。結局ビリビリになりました。
大事なユーロリーフのマークが隠されてました。困りますね~。
さあ、抜栓。
コルクは横ミレジムでいい感じですよ。
平面化したらこうです。
シャトーのイラスト入りです。
Alc.14%
濃い濃い、黒いくらいのガーネット。そう、カオールの異名は「黒ワイン」。
涙は細かいんですが、輪郭がハッキリしていて色付きです。
涙は細かいんですが、輪郭がハッキリしていて色付きです。
黒ベリー、チョコ、スモーキーです。
かつ、微妙に動物的ニュアンス…ブレタノマイセスかな?
かつ、微妙に動物的ニュアンス…ブレタノマイセスかな?
辛口アタック。
少し酸も感じるんですが、圧倒的な厚みで迫力あります。
スパイシー、濃い複雑な味わいが続きます。
タンニンも相当ある感じながら見事に溶け込んでいますね。
余韻も重々しくじんわり続くと思いきや、
最初の酸が少し軽く感じさせてくれるのがナイスプレー。
最初の酸が少し軽く感じさせてくれるのがナイスプレー。
ビオワイン的な雰囲気もあるにはありますが、美味しけりゃOKです。
ビオディナミ、実はいいんじゃない?(笑)
ビオディナミ、実はいいんじゃない?(笑)
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Château de Chambert
Grand Vin 2012
Grand Vin 2012
Cahors Malbec
RRWポイント | 94点 |
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