チリのいくつかのブランドから、
カリニャンのモノセパージュが出てるのを見かけます。
そんなことに気づいたのはずいぶん昔ですが、
今と同じくカルメネール一辺倒だったので、
ずっと見向きもしていませんでした。
リカマンで特価だったこともあって今回つい手を出します。


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カリニャンはスペイン原産の黒ブドウで、
スペイン語のシノニムはマスエロとかカリニェナです。
フランスでは南仏で多く栽培され、酸味が強いため、
もっぱら補助品種としてシラーやグルナッシュとブレンドされます。
モノセパージュはフランス産でもたまに見かけるので、
今後の課題ですね。

さて、ビニャ・インドミタですが、
以前にも書いた通り、サンタ・アリシア(Santa Alicia)や、
Portaも擁するドス・アンデス(Dos Andes)とともに、
ベティア(Bethia)グループに属していましたが、
昨年、中国のワイン企業グループにまとめて売却されました。
「Yantai Changyu Pioneer Wine」というところだそうです。
中国資本ですか。なんだかな~ですね。


公式ページはしっかりした内容で今も健在ですから、
ワイナリの運営は問題ないようですね。


Google Mapでワイナリー訪問を試みます。
サンティアゴーバルパライソのハイウェイを通り、
そこから丘の上のインドミタを望みます。
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ちょっと遠くて残念な訪問しかできませんね。
このすぐ近くに前に紹介したVeramonteのワイナリーがあります。


公式ページから夜景の写真を拝借しておきます。
Indomita02
なかなかカッコいいです。


公式ページのワイン情報はラインナップごとに詳しそうですが、
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実はあまり大したことは書いていません。
熟成は一部を樽に詰め、残りはタンクで約1年だそうで、
「軽めの樽」くらいしかわかりません。


さて、抜栓。Alc.13.5%。
濃い赤紫。
涙にかすかに色づきがあります。
カシス、チェリー、ミント。
爽快感のある香りです。
酸味が前面に出るフルーティな感じのアタック。
味わいはあるんですが酸味に隠れます。
余韻もそこそこですが、やはり喉に酸味が残ります。

カリニャンのモノセパージュは、他のも見ると、
古樹で凝縮感を出すようにしたものが多いようですが、
酸味を抑える工夫なんでしょうね。
これも一応「Old Vines」と書いてます。

でも、ものは考えようで、
フレッシュな軽めのが欲しい時にいいかもしれません。


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Viña Indómita Gran Reserva Carignan 2016
RRWポイント 86点