過去にいずれやりますと宣言していた、
シャトー・ラグランジュのファースト・セカンド飲み比べ。
ミレジムも2014年で合わせましたので、
前回少々残念な評価だったセカンドの実力レベルも図れるといいです。


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ボルドー格付け第3級シャトー・ラグランジュ。
まずはファーストラベルから記事にします。
セカンドの「Les Fiefs de Lagrange」は明日に載せます。


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一番右のレ・フィエフ・ド・ラグランジュ2012を前回お試し。
RRWポイント:86点とちょっと物足りない結果でした。
今回は左の2本、2014年のファーストとセカンド試飲です。
セカンドのミレジム違いで差が出るかというのも興味深いところです。

公式ページは、日本のサントリーが所有するだけあって、
日本語表示もできる本家サイトと、サントリーのサイトがあります。
1983年にサントリーが参画してから、畑も醸造も大改革をし、
品質が大々的に向上したそうですね。
その時植え替えたブドウは30年以上経ち古樹となり、
今のラグランジュの品質を支える主力になっているようです。

恒例のワイナリー訪問は明日の記事に回します。

ヴィンテージ毎の情報は本家ページの方が詳しいです。
2014年のセパージュは、
・カベソー 76%
・メルロー 18%
・プチヴェルド 6%
樽熟は新樽率60%で18~20か月だそうです。

セカンドのレ・フィエフ・ド・ラグランジュの2014年は、
・カベソー 52%
・メルロー 41%
・プチヴェルド 7%
と、若干メルロー多めのようです。


シンプルなエチケットですね。
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キャップシールもファースト・セカンド別です。
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(画像はワイン娘アプリにて加工)
写真はないですが、コルクもそれぞれの名前入りの別仕様。


因みにパーカーおじさんの評価は、
ファースト:92点
セカンド:88点
のようです。やはり差があるんですかね。
そこら辺を見極めましょう。


さて、抜栓。
Alc13.5%。(セカンドは13%)
濃いガーネット。
黒ベリー、馴染んだ樽香。
香りは多め、野菜香もありますね。
酸味があるフレッシュな感じのアタックです。
この酸はタンニンと絡んでパレットに収斂性を与えますが、
味に厚みがあり、なんともエレガントなおいしさ。
後味にも若干酸味は残るんですが、
余韻は長めで満足できます。
ローズマリーチキンとのマリアージュしましたが、
食事と合わせるとこの酸味は生きてきますね。
雑味のないスマートな印象のいいボルドー、
そんな結論です。

なんとなくですが、
サントリーのフラッグシップ「登美」を思い出します。
何か同じ理念が流れているのでしょうか?
こんな記事を見つけました。やっぱりね。笑)


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Château Lagrange 2014
RRWポイント 93点