ネッビオーロはバローロばかり試してましたので、
バルバレスコって飲んでいないことに気づきました。
軽めのバローロ的に理解していましたが、
その味に大きな違いはあるのでしょうか。


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バローロ・ブッシアなんかが有名なピエモンテの名門プルノットです。
ここも1989年からアンティノリの所有だそうで、
イタリアに限らず、あっちもこっちもアンティノリ状態ですね。

アンティノリの公式ページで所有ワイナリーが確認できます。
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自社畑を増やしたり、ステンレスタンクやバリックの採用など、
アンティノリの改革でプルノットも品質向上したそうですから、
単純にアンティノリを揶揄するのは早計のようですね。


プルノットを訪問しておきましょう。
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なかなか立派な建物です。

アルバの町の郊外、中心街から5分ほどのところです。
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当のバルバレスコはアルバの北東(赤マル印)にありますね。
バルバレスコの集落には、あのガヤ(Gaja)があります。


さて、プルノットの公式ページは情報豊富でいいのですが、
いかんせん、文字がなぜか小さく見にくいです。(笑)

今日の「Bric Turot」はネッビオーロ100%のDOCGバルバレスコです。
いろんなサイズのオーク樽で12ヶ月の熟成となってますが、
DOCGバルバレスコは26ヶ月が既定のはずなのにおかしいなと思うと、
「内、9か月は木製の樽で行うこと」という注釈が規定にありました。
なるほど、今までの熟成期間の疑問が解けました。
DOCG既定の熟成期間は必ずしも樽に入れなくてもいいってことですね。


エノテカのラベルがオリジナルの裏ラベルを隠していません。
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エノテカさんもやっとわかってきたかな。


さて、いただきます。
Alc.13.5%。
透明感のあるルビーですが褐変気味です。
黒ベリー、フッと還元臭(!)が香ります。
(硫黄、ゆでたまごの匂い。ほんとに微かですが。)
うま味アタックですね。
若干酸味が暴れますが、
フレッシュ感を演出してくれるので良しとしましょう。
タンニンが丸まった味の骨格はいいです。
喉越しからスムーズに余韻に続く感じが、
過去に飲んだネッビオーロと同じと思えないくらい良いです。
このスムーズさがバルバレスコの個性でしょうか。


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Prunotto Bric Turot Barbaresco 2014
RRWポイント 91点