シャトー・カノン・ラ・ガフリエールやラ・モンドットを、
世界的高評価ワインに押し上げたナイペルグ伯爵のワイナリーです。
シャトー・デギーユと読むのがよさそうです。
伯爵がブルガリアに所有するベッサ・ヴァレーには驚きましたから、
同じくナイペルグ家の紋章がついたこれも期待大ですね。


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公式ページは、やはりwww.neipperg.com内にあります。
ちゃんとミレジム毎の仕様が載っています。
セパージュは、
・メルロー 90%
・カベフラ 10%
の、サンテミリオン仕様ですね。
40%を新樽にて15ヶ月熟成だそうです。

ナイペルグ伯爵はサンテミリオンを飛び出し、
いくつものワイナリーを所有していますが、
1998年に取得されたこのワイナリーは、
AOCカスティヨン・コート・ド・ボルドー(Castillon-Côtes-de-Bordeaux)です。

2009年まではAOCコート・ド・カスティヨン(Côtes-de-Castillon)
と呼ばれてましたが、コート・ド・ボルドー名付きに集約されたようです。
「ボルドー」が入っていた方が聞こえがいいですもんね。
マーケティングですね~。

以下の6つが赤の「コート・ド・ボルドー」軍団です。(笑)
AOC コート・ド・ボルドー
AOC ブライ - コート・ド・ボルドー
AOC カディヤック - コート・ド・ボルドー
AOC カスティヨン - コート・ド・ボルドー
AOC フラン - コート・ド・ボルドー
AOC サント・フォワ - コート・ド・ボルドー

それぞれのAOCの位置がわかる地図を「Vin de Bordeaux」から拝借。
CotesdeBordeaux01
クリックで画像拡大してご覧ください。


ワイナリーの場所も確認しておきましょう。
と、思いましたが、場所の記述がなく全くわかりません。
コート・ド・カスティヨンとサンテミリオンの境に位置する、
ということはわかりましたが、検索にも引っかからずお手上げです。
いろいろネット上の情報を吟味した結果、
スペルは違いますがこれではないかという場所を発見。
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残念ながらストビューで近づけず、確証はないですが、
20世紀初頭に焼失した城の跡があるらしいことや、
公式ページの写真の建物となんとなく似ていることから、
たぶんこれではないかと思います。教えて、伯爵!

サンテミリオンのカノン・ラ・ガフリエールから車で20分ほど。
d'aiguilhe01
これなら伯爵も行きやすいですね。(笑)


この紋章はすでに「おいしさの目印」になってますね。(笑)
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所有全シャトーを束ねるのが「Vignobles Comtes von Neipperg」で、
紋章の下にグループ名として記されてます。

公式ページの他、公式facebookページもありますよ。


さて、抜栓。
Alc.13.5%。
濃いルビー。
黒ベリー、ダークチェリー、ぬるっと樽香。
酸味がちのアタック。
すぐにタンニンが舌に乗っかってきます。
喉に収斂性あり。
味の構造は貫禄ありですが、ちょっと辛口かな?
もう5年くらい寝かせられるポテンシャル有り、
と見ました。
メルロー90%で、この果実味少なさは?
まあ、総論として、かなり高いレベルではあります。
やはりナイペルグ伯爵は間違いない。

最近は南アフリカにも進出したと聞きます。
おいしくてお手頃なワインをどんどん作ってくださいね。


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Château D’Aiguilhe 2013
AOC Castillon-Côtes de Bordeaux
RRWポイント 91点