南仏プロヴァンスの村々を旅行したのはもう20年も前です。
ワインもメニューにあったロゼばかり飲んでいた気がします。
でも、プロヴァンスには有名な赤もあるんですよね。
そして、ブドウ品種はムールヴェードル(Mourvèdre)主体です。


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南仏プロヴァンスで赤と言えばAOCバンドールです。
ブレンド用によく使われるムールヴェードル種が50%以上に規定されています。
スペイン原産でスペイン語でモナストレルと言われるムールヴェードル。
スペイン以外ではアメリカやオーストラリア(マタローと呼ばれる)でも、
これを主体にワインを作っているようですが、
やはりプロヴァンス、バンドールのを試してみたいと思っていました。

さて、このドメーヌ・タンピエですが、
バンドールの作り手として評価が高くプロヴァンスのトップクラスらしいです。
今日のワインも、2006年物にパーカーおじさんが93点をつけています。

公式ページはなかなか充実しています。
このバンドールの赤のセパージュは以下の通り。
・ムールヴェードル 70~75%
・グルナッシュ 14~16%
・サンソー 8~9%
・カリニャン 2~3%
幅があるのは多分ミレジムごとのバラツキでしょう。
いずれにしても、がっつりムールヴェードルの味というものに触れられそうです。
樽熟はオークの大樽で18~20か月だそうで。

Google Mapで訪問すると、珍しく敷地内まで入れました。
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すぐ横に畑もありますね。

公式ページには写真がたくさん上げてあってうれしいですね。
Bandol01
プロヴァンスらしい畑の写真です。

場所を確認しましょう。
Bandol04
マルセイユから車で40分ぐらいの海岸沿いにバンドールの町があります。
コートダジュールですからきれいなところですよ。
そこから内陸に広がった赤マルのあたりがAOCバンドールです。
黄マルがドメーヌ・タンピエです。


エチケット平面化画像です。
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裏ラベルはオリジナルなく、インポーターのこれのみ。
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リーファー輸送が確認できてホッとします。


さて、抜栓。
Alc.14%。
濃い赤紫色。
黒ベリーですね。
樽香かヌルッとカルメネールのような野菜香も。
ローヌのシラーっぽいワイルドな感じがします。
香り自体は多い目です。
ちょっとチョコっぽいかも。
甘めのアタックかと思えば、
すぐ収斂性のあるタンニンが来て辛口とわかります。
フルボディ感のインパクトで隠れがちですが、
味の骨格はしっかりしていますね。
タンニンを引きずる余韻ですが、長くて悪くないです。


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Domaine Tempier Bandol 2014 Cuvée Classique
RRWポイント 88点