以前にこのランシュ・バージュのセカンドを試しました。
期待した程ではなく、セカンドラベル飲みの難しさを実感しました。
今日はファーストラベル。ボルドーの当たり年をいただきます。


HMG_5874


メドック格付け第5級と言えども、2級に匹敵するとか、
5級のラトゥールだとか、その評価が高いのはご存知の通り。
おいしかったら儲けものと言いたいところですが、
この2015年は2万円越えでありました。
「偉大な」値段ですが、あまり「偉いワイン」ではないです。(笑)


公式ページでこのワインを調べますよ。
現在の当主はジャン・ミシェル・カーズさんだそうで、
URLが「www.jmcazes.com」で始まります。
ファミーユ・JMカーズが所有するランシュ・バージュという位置付けですね。

ワインのデータはちゃんとミレジムごとに近年の分まで網羅。
2015年のセパージュは、
・カベソー 70%
・メルロー 24%
・カベフラ 4%
・プチヴェルド 2%
となっています。
樽熟は75%新樽で18ヶ月。

ちなみにセカンドの「Echo de Lynch Bages 2015」を見てみると、
・カベソー 66%
・メルロー 34%
1年落ちの樽で12ヶ月の熟成。
カベソー率は7割近くでファーストと似ています。
以前飲んだ2011年は特にセカンドのカベソー率が低かった年のようです。
難しいなあ、セカンド飲みは。


さあ、再度シャトー訪問です。
LynchBages00
前は中が見えにくかったので、今度は遠巻きで畑を前景に。

それでもパッとしないので、裏に回ります。
LynchBages01
結局、「シャトー」風情の大きな建物はここはないようですね。

すぐ近くには直営のレストランらしきものがありました。
LynchBages02
Château Cordeillan-Bages」というシャトー・ホテルも近くにあり、
ファミーユ・JMカーズが経営しています。


ポイヤックを俯瞰して位置関係の確認です。
LynchBages03
前もやりましたね。今度はジロンド川を下にして右側が北です。


エチケット平面化画像。「Grand Vin」(偉大なワイン)出ましたね。(笑)
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ショボいシャトーの絵がたいした建物がないことを物語ってます。(笑)


パーカーおじさんは92+点の評価。
さあ、自分の評価はいかに。
Alc.13.5%。
濃いルビー。
カシス、黒ベリー、スワリングでブルーベリーも。
味の厚みを感じさせるアタック。
すぐ喉に収斂性のタンニンを感じます。
しかしながら、甘みと酸味が見事に溶け込んだ、
構造感ありありのボディはさすが。
タンニンと絡みあった余韻がまた楽しめます。
すべてにおいてバランス絶妙。
文句のつけ所はありません。
やっぱり、ファーストラベルは…いいってことか。


*****


Château Lynch-Bages 2015
RRWポイント 94点