ブルガリアワインをいただきます。
ブルガリアはエニーラばかりいただいてましたが、
今日のは、あのミシェル・ロラン監修だそうで。
これもKALDIでお求め。面白いのが置いてます。


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独特のエチケットデザインと、シャトー・オーブリオンのようなボトル。

公式ページは、ブルガリア語の他、英・独・仏・スペイン語に対応。
このワイナリーの歴史を見てみます。

1960年創設の官営ワイナリーが民間に払い下げられ、現オーナー、
Jair Agopian氏が購入、1999年に「Telish」ワイナリーをスタート。
その後、2006年に新ワイナリー「Castra Rubra」を建てたそうです。

そして、あのミシェル・ロランおじさんの登場です。
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若いワイナリーの醸造家たちを率いてこのワインを生み出したんだそうです。

おそらく今風のボルドータイプのワインに仕上がってることでしょう。
ちゃんとデータシートがあったので詳細を転記します。
セパージュは、
・メルロー 55%
・カベソー 35%
・ルビン 5%
・マヴルッド 5%
となっています。サンテミリオンっぽい?
ルビン(Rubin)とマヴルッド(Mavrud)はブルガリア固有品種です。
樽熟はなんと、フレンチオークの新樽100%で16ヶ月です。
お手頃価格なのに贅沢な仕様ですね。

Kolarovoという所にあるワイナリーを訪問します。
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Googleでは写りが悪いですが、石造りのモダンな施設です。

首都ソフィアからは車で2時間40分。
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ブルガリアは黒海に面した東欧の国です。

緯度的にはこんな感じ。温暖な気候と思われます。
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う~ん、ブドウ栽培にはバッチグーという感じですね。

ワイナリー近くの畑にも行ってみました。
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いいテロワールと言い切っておきましょう。
これでうまくないわけがない。(笑)


エチケット平面化画像。控えめインポーターラベルは有難し。
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産地は「Thracian Valley」。考古学的な遺跡も多いところらしいです。
「Via Diagonalis」という名前はミリタリス街道にちなんでるそうです。
<東ローマ帝国がローマとコンスタンチノープル(今のイスタンブール)
を結ぶために建設した街道…たぶん>


キャップシールにもエチケットと同じ絵が。
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さて、抜栓。
Alc.14.5%。
濃いルビー。ちょっと褐変してます。
涙が粘性ハッキリ見て取れる太さです。
黒ベリー、チェリー、濡れた木の樽香。
カベソー、カルメネールにあるような香りです。
辛口アタック、即タンニンがじゅわっと舌に絡まります。
開いてないのかな?
と思ってデカンタします。
上等ボルドーの風格ある味が出てきました。
ミシェル・ロラン味でしょうか。(笑)
最初は樽風味がキツめに感じますが、
開いてくるとウマウマです。


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Castra Rubra Via Diagonalis Selected Red 2009
RRWポイント 92点