なにかのひらめきでした。
ふと、ルーマニアを飲まなきゃと思いつき、Amazonをのぞくと、
4000円くらいの、ルーマニアじゃ上等そうなやつが、
3000円くらいの特価で出ています。思わずポチっとな。
こういう冒険をするとワクワクしますな~。さて、どうでしょうか。


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シンプルで好感持てるラベルデザイン。


公式ページはあまりワイン情報は詳しくないですが、しっかりとしたつくり。
写真ギャラリーがルーマニアのテロワールが知れてなかなかです。
Corcova04


セパージュは裏ラベルにありました。
・カベソー 60%
・メルロー 40%
樽熟に関してはコンクリートタンクのみとなっています。
あとでテイスティングを書きますが、
明らかな樽香を感じます。不思議だな~。

ワイナリーは近くの大通りから中へ入れません。(Googleで)
よってアップされていた写真を拝借。
Corcova02
なかなか立派な建屋です。


ルーマニアというのは東西冷戦で東欧諸国が西欧から分断されると、
それまで、はるか昔から優れたワインを作っていた銘醸地であるのに、
世界の表舞台から姿を消したんだそうですね。
そして近年、素晴らしいワインを引っ下げて返り咲いてると聞きます。
こりゃあ、注目しない手はないです。

ルーマニアの位置関係を見てみましょう。
Corcova03
緯度的にはヨーロッパの銘醸地とほぼ同じです。


ラベル平面化画像。
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ルーマニア語でD.O.C. Mehedinți - Corcovaとなっています。
ルーマニアにも原産地呼称制度があるようですね。


さて、抜栓。
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ワイナリーの三角屋根の建物がシンボルなんでしょうか。


Alc.14.3%。
濃い黒いくらいのガーネット。
落ち着いた柔らかな黒ベリーの香り。
スパイス様の樽香がします。
コンクリートタンクのみって本当?
建物の写真にはめっちゃ樽が写ってましたけどね。(笑)
うま味乗ったアタックです。
構造感ある味わいはホンモノだ~。
ボルドーの頂点に挑戦できるレベルのうまさ。
ブラインドで試したら誰がルーマニアと思うでしょうか。
驚きのクオリティです。
各要素が溶け合って絶妙なバランスのまま、
余韻の果てまで手抜きなく続きます。
エレガント。

96点。
いや、97点つけてもいい。


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Corcova Roy & Dâmboviceanu
Corcova 2009
Cabernet Sauvignon & Merlot
RRWポイント 96点