スーパーで見かけるジェイコブス・クリークです。
毛筆のようなラベルデザインだと思っていたら、
よく見ると「わ」と書いてあり、なんと和食に合うんだとか。
「割烹日本橋とよだ」五代目・橋本亨監修なんて書いてます。
そういや、夏に「江戸風鈴」というスパークリングも見ました。
オーストラリアですが、はげしく日本とコラボするんですね。


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家の夕食に合わせてワインを選ぶ毎日ですから、
和食に合うワインというのは実は助かります。
ほんとに合えばいいんですが、さっそくお試ししてみましょう。


ボトルネックには説明の書いた販促タグがかかってました。
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気合が入ってますね~。
おっと、ここにブドウ品種が書いています。
グルナッシュ、サンジョヴェーゼ、ピノ・ノワール、マタロだそうで。
マタロ(Mataró)はムールヴェードル(モナストレル)のことですね。

公式ページは自動検知で日本語表示になってしまいます。
オーストラリア版(英語)はこちら(www.jacobscreek.com/au)です。
インポーターがペルノ・リカール・ジャパンで、
フランス発祥の国際的なワインのディストリビューター企業の日本法人。
ペルノ・リカールが1989年にジェイコブス・クリークを取得しています。
日本向けコラボ商品なんかが企画されるのはこういう背景なんですね。

で、肝心のワイン情報ですが、データシート完備ながら2016年はなし。
2012と2013のデータシートから類推するしかないですね。
正確なセパージュは不明。
グルナッシュがベースになっているのは間違いなさそうです。
50%のみ12ヶ月フレンチオークに触れさせる(on oak)とあります。
樽とは書いてないのでオークチップなのかもしれません。


ワイナリー訪問。
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ペルノ・リカール名のワイナリー施設含め広大な敷地です。

敷地内をジェイコブ川(Jacob's Creek)が流れています。
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なるほど。ネーミングの由来がわかります。行ってみるもんです。

南オーストラリア州のバロッサ・ヴァレー。アデレードの近く。
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ラベル平面化画像。ぐるっとボトルを包むような1枚ものです。
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「わ」の字はサイドにシフトされてますので、
店頭では正面からは「わ」とはわかりませんでした。


さて、スクリュー回転。
Alc.14%。
ガーネット。エッジは透け気味。
カシス、プラム、かすかに樽香あります。
酸が少し刺しますが果実味に感じるアタックです。
お陰で白ワイン的な味わいに感じ、
重い赤の印象は少ないですね。
味の素性は悪くないです。
「和食に合う」の意味はわかる気がします。
余韻にも果実味と酸味が残ります。
タンニンはかすかに感じる程度。

確かに特別な味を出そうとしてますね。
意図的にやってるなら意図通りなんだろうと思います。
今日の夕食は和食ではなく「青椒肉絲」でしたが、
確かに合いました。(笑)
ロワールのカベフラやアルザスのピノが和食に合うと思う、
僕の勝手な理論にも沿っている味という気がします。

正統派の赤からすると違う方向なので、87点をつけましたが、
難点は全くない、いい意味の87点です。(笑)


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Jacob's Creek「わ」赤 2016
(Jacob's Creek WAH Red 2016)
RRWポイント 87点