そう言えば、このブログを始めてからグラーヴの格付けワインを試してません。
正確にはシャトー・オー・ブリオンをとそのセカンドを試しましたが、
メドックの格付け第1級としていただきましたからね。
今日は、グラーヴで赤・白とも格付けされたマラルティック・ラグラヴィエール。
当然のように赤の方をいただいてみます。(笑)


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グラーヴの格付けワインは、やはりあまり偉くない価格のが多いです。
今日のはハーフですが、それでもなかなかのお値段。


公式ページはなかなか充実の内容で、一流シャトーって感じですね。
データもミレジムごとにしっかり載っています。
・カベソー 55%
・メルロー 40%
・カベフラ 3%
・プチヴェルド 2%
というセパージュ。樽熟は、新樽率80%で18ヶ月です。


さて、シャトー訪問。レオニャンの町のすぐ近くでした。
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グラーヴ格付けワインはグラーヴ地区でも北部に集中しています。
1987年には「ぺサック・レオニャン」として独自のAOCが認められ、
その他のグラーヴ地区とは別扱いなことを明確にした格好です。


ぺサック・レオニャンの地図にグラーヴ格付けシャトーを書き込み。
Malartic-Lagraviere03
一応、黄色い文字で格付け全16シャトーを示しています。
興味のある方は、クリックで拡大してご確認ください。

以下に、グラーヴ格付けシャトーの一覧を記します。
1953年に最初の格付けが行われ、1959年に修正、全16シャトーが認定されています。

<赤>のみ:7シャトー
・シャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion / Pessac)[メドック第1級]
・シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン(Château La Mission-Haut-Brion / Talence)
・シャトー・パプ・クレマン(Château Pape-Clément / Pessac)
・シャトー・ド・フューザル(Château de Fieuzal / Léognan)
・シャトー・スミス・オー・ラフィット(Château Smith-Haut-Lafite / Martillac)
・シャトー・オー・バイィ(Château Haut-Bailly / Léognan)
・シャトー・ラトゥール・オー・ブリオン(Château La Tour-Haut-Brion / Talence)
 (※2005年にラ・ミッション・オー・ブリオンに統合)

<赤・白>両方:6シャトー
・ドメーヌ・ド・シュヴァリエ(Domaine de Chevalier / Léognan)
・シャトー・ラトゥール・マルティヤック(Château Latour-Martillac / Martillac)
シャトー・マラルティック・ラグラヴィエールChâteau Malartic-Lagravière / Léognan)
・シャトー・カルボニュー(Château Carbonnieux / Léognan)
・シャトー・ブスコー(Château Bouscaut / Cadaujac)
・シャトー・オリヴィエ(Château Olivier / Léognan)

<白>のみ:3シャトー
・シャトー・クーアン(Château Couhins / Villenave-d’Ornon)
・シャトー・クーアン・リュルトン(Château Couhins-Lurton / Villenave-d’Ornon)
・シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン(Château Laville-Haut-Brion / Talence)
 (※2009年からラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランとしてリリース)

メドックのように等級はありません。
しかし、メドック第1級のシャトー・オー・ブリオンは別格でしょうし、
赤・白両方で認定されたシャトーのほうが格上という考えもありそうです。
実際、赤・白両方格付けされた6シャトーは、異口同音に自身のサイトなどで、
「我は赤・白とも認定された6シャトーのひとつなり」と高らかにうたっています。


エチケット平面化画像。AOCぺサック・レオニャンです。
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裏ラベルには、やっぱり書いてますよ。
「我は赤・白とも認定された6シャトーのひとつなり」って。(笑)

インポーター徳岡のシールをはがすと、URLが隠れてました。
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困るんですよね。こういう大事な情報をシールで隠されると。


さて、抜栓。
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ミレジムが横に入ったコルク、専用キャップ。高級タイプです。

コルクの平面化撮影もしておきましょう。
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エチケットと同じ船のイラストです。

Alc.13%。
濃い、透けないガーネット。エッジは褐変気味です。
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ブラックベリー、チェリー、トリュフ、スパイス。
2007年ですからね。熟成香があります。
フレッシュ感ある辛口アタック。
酸とタンニンはまろやかに溶け込んでいますね。
が、なんだか味の厚みは弱めです。
余韻もじんわりと長く流石なんですが、
もう少し味の芯が欲しい気がします。
もしかして10年ほどでピーク過ぎたのかな?
オリはけっこう多かったです。

パーカーおじさんは90点だそうで。
そんなもんかな~。
期待先行がよくなかったのかも。(笑)


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Château Malartic-Lagravière 2007
Pessac-Léognan
RRWポイント 89点