ジョセフ・ロティは現当主フィリップ・ロティ氏で23代目になるという、
ジュヴレ・シャンベルタンの名門ドメーヌです。
例により、評価の高い一流ドメーヌのAOCブルゴーニュをいただきます。
しかし副題が「キュヴェ・ド・プレソニエール」ですと。フムフム…。


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1994年まで村名ジュヴレ・シャンベルタンとして出荷されてたのが、
法改正によりAOCブルゴーニュとなったものだそうです。
生産本数6000本。樹齢は約35年で中には60年の樹も含まれるとか。


これは聞き捨てならないので公式ページを探しますが見つからず。
仕方がないので自力で調べますよ。
すると、ありました、「プレソニエール (Pressonnier)」なる畑。
Pressonnier
なるほど、ジュヴレ・シャンベルタン村ですが村名が名乗れないようです。
しかし周りは村名畑に囲まれ、同名「プレソニエール」の村名畑に隣接。

こりゃあ、現場に行ってみねばなりませぬ。
GevreyCham04
敢えて同名でAOCの異なるプレソニエールの畑の境界に降り立ってみました。
この小道の両側でテロワールの違いというのは果たしてあるのでしょうか?
しかも、1994年まで村名で、法改正で格落ちって…釈然としませんよね。

いつものジュヴレ・シャンベルタンの地図で位置確認をします。
GevreyCham02
Grand Cruはまあいいとして、1級、村名、AOCブルゴーニュ、
境界線でどれだけ変わるんでしょうね。
土壌が~、水捌けが~、斜面が~とかいろいろあるんでしょうけど。
しかし、今日のようなAOCブルゴーニュでも、作り手の努力次第で、
村名・1級に引けを取らないものができるはずとも言えそうですね。


地図上にも黄マルで所在を示しましたが、ドメーヌ訪問してみます。
JosephRoty01
小ぎれいな佇まい。最近もDRCと同じ選別機、プレス機を導入するなど、
投資もしっかりしていると聞きます。


エチケット平面化画像。
JosephRoty01
ここにはAOCブルゴーニュとしか記されていませんが…

ネックのシールに「キュヴェ・ド・プレソニエール」とあります。
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ネット情報では、本日のワイン、アリエ県トロンセ産の最高級オーク樽
(新樽率25%)で12ヶ月の熟成をしているとのこと。


さて、抜栓といきましょう。
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コルクはミレジム入りではないですね。

平面化撮影もしておきましょう。
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Alc.13%。
割と濃いルビーです。クリア感はあります。
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フランボワーズ、プラム。
濡れた木の樽香がかぐわしいです。
辛口アタック。
味の深みをじんわり感じますが、
同時にイキイキフレッシュ感もあります。
これは酸味のお陰ですが、正に程良い酸味と言えます。
これが、爽やかでソフトな喉越しを演出し、
余韻も最後まで喉元に気持ちいいわけです。

微妙にブレタノマイセスな気がしないでもないのですが、
うま過ぎてオールオッケーと致します。(笑)


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Domaine Joseph Roty
Bourgogne 2015
Cuvée de <<Pressonnier>>
RRWポイント 94点