久しぶりに、お手頃なアリアニコを選んでみました。
「Beneventano IGT」はあとで調べるとして、
アリアニコって書いてますからアリアニコ主体でしょう。(笑)
イタリアの「IGT」は、ワイン造りの自由度が高いという意味で、
必ずしもDOCより質が劣るというものでないですからね。


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アリアニコはギリシャから古代ローマ時代にもたらされた品種。
かつてのラテン語名の「vitis hellenica(ヴィティス・エレニカ)」は、
「ギリシャのブドウ」の意味で、アリアニコの語源となったと言います。
現代ではカンパーニア州、バジリカータ州でよく栽培されてます。


「Vesevo」という作り手、イタリアのワイナリー大手ファルネーゼと、
カンパーニアの生産者が、2000年に共同経営で設立したんだそう。
近くのヴェスヴィオ火山(Vesuvio)のラテン語名を名前にしています。
よって、ワイナリー&ワイン情報はファルネーゼ公式ページ内にありました。
インポーター(稲葉)のサイトにも情報はあります。
セパージュは、アリアニコ100%のようです。
樽熟は新樽率30%のフレンチオークで8ヶ月です。
ここは上級ワインとしてタウラージも作ってるようですね。

さて、ファルネーゼですが、イタリア各地に12ものワイナリーを展開。
本拠地はアブルッツォ州の「FANTINI」のようです。
過去にここのCasale Vecchioをいただいています。
また、プーリア州のLuccarelliというのもファルネーゼグループでした。
そして、バジリカータ州のアリアニコ、Vigneti del Vultureをいただきましたが、
ここもファルネーゼということが判明。
けっこう過去からファルネーゼのお世話になってます。
詳しくはこちらのページで傘下のワイナリーが確認できます。


ワイナリー訪問しようとするも、住所の先にはそれらしいのが発見できず。
しかたがないので、「Beneventano IGT」だけでも見ておきましょう。
Campania01
地域的にはカンパーニア州のベネヴェント県全域です。
アリアニコを75%以上使えば名乗れるようです。
(白ならファランギーナ種を同じく75%以上使用。)


ラベル平面化画像。
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ヴェスヴィオ火山のラテン語名を名前にしていることが書かれてます。


さて、抜栓です。
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お手頃ワインですから、あっさり汎用品なのは仕方ないですね。

コルク平面化撮影。
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テクニカルコルクのDIAM2です。2年耐用ですから早飲み仕様ですね。
しかし、2015年ですから2年は優に経っています。(笑)

Alc.13%。
濃いガーネット、クリア感少ないです。
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黒ベリー、カシスリキュール、セロリっぽい…。
ドライな辛口アタック。
味の厚みはまあまあです。
甘みや果実味の対極にあるようなクールな味が、
アリアニコの身上だと思っていましたが、
今回もそんな感じです。

あっさりしたタンニンからの、
これまたドライな余韻も悪くないですね。
うん、やっぱりまたタウラージ飲もう。


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Vesevo
Beneventano IGT
Aglianico 2015
RRWポイント 90点