ヴォーヌ・ロマネの名門、ドメーヌ・フランソワ・ラマルシュです。
何と言ってもここは、DRCモノポールの最高峰グラン・クリュである、
ロマネ・コンティとラ・ターシュに挟まれた「ラ・グランド・リュ」を
単独所有(モノポール)していることです。
しかし、いつものごとく地域名AOCブルゴーニュをいただきます。(笑)


IMG_8795
ヴォーヌ・ロマネの名門「ラマルシュ家」は18世紀から続くそうです。
ロマネ・コンティとラ・ターシュに挟まれた「ラ・グランド・リュ」は、
1936年、INAOによって1級畑(プルミエ・クリュ)に格付けされました。
超有名グラン・クリュに挟まれて同じ斜面なのに1級っておかしいですよね。
ラマルシュ家による再三の申請で、1992年晴れてグラン・クリュに昇格。


まあ、とは言っても今日いただくのはAOCブルゴーニュですが。(笑)
公式ページでAOCブルゴーニュを調べます。
手摘み収穫、80~100%除梗(ミレジムによって変わるそう)。
オーク樽にて14ヶ月の熟成です。2~5年の熟成ポテンシャルありだそうで。

パーカーおじさんの解説を読んでいると、発見です。
このAOCブルゴーニュの畑の所在が書いてあります。
国道の東側の以下の5区画からのブドウだそうです。
・Les Champs d’Argent(1区画)
・Lutenière(1区画)
・Les-Pâquiers(2区画)
・Poirier d'Août(1区画)

これは地図で確認ですね。これらの畑を黄色で塗りました。
Lamarche04
フラジェ・エシェゾーの1つ以外の4区画はヴォーヌ・ロマネ村なんですが、
国道(D974)の東側は村名が名乗れないようですね。なるほど。

Google Map上に転記しました。ラマルシュの住所もご確認ください。
Lamarche03
その他、ヴォーヌ・ロマネのグラン・クリュ、プルミエ・クリュも記載。
ラマルシュが持つ「ラ・グランド・リュ」の位置関係もわかりましたね。
この位置関係で1級畑だったって、どう考えてもおかしいです。


さあ、ヴォーヌ・ロマネを名乗れないAOCブルゴーニュ畑を見ますよ。
Poirie
う~ん、確かに西側斜面の有名畑の貫禄はないですね。(笑)

Les Champs d’Argentは前にルネ・カシューで見てますので、Lutenièreです。
Luteniere
悪くはないですが、右手奥に見える有名畑の斜面とは違うんでしょう。

最後にフラジェ・エシェゾー側にある畑です。
Poirier d'Aout
やはり斜面ではないですが、なかなかきれいな畑です。


エチケット平面化画像。
IMG_8749


さあ、抜栓といきましょう。
IMG_8791

コルクは専用デザインですね。ミレジム入り。
IMG_8792

Alc.12.5%。
ルビー。透明感あってきれいです。
IMG_8793

フランボワーズ、プラム、スパイシー、茎っぽさもあり。
リコリス的な風味も感じます。
辛口アタック。
酸味を発見しますが、なめらかで味の邪魔はしていません。
そこそこの凝縮感はあるんですが、薄め・軽めの印象もあり。
ごく微かな苦味は複雑味を与えています。
喉越しからフィニッシュまで酸味がちながら、
バランスをくずすほどではありません。
「めちゃうま」とまではいきませんがOKです。


*****


Domaine François Lamarche
Bourgogne Pinot Noir 2016
RRWポイント 90点