以前にシミのピノ・ノワールを試し、なかなか美味しかったので、
パーカーおじさんの「シミにハズレなし」の言葉は間違いなしでした。
然らば本丸のカベソーもイケるはずですね。楽しみ~。


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ピノと同じく、歴史ある石造りのセラーのイラストが描いてあります。


公式ページはアメリカらしくショップ兼用で、最新の2016年しかないですが、
過去のヴィンテージのデータシートが置いてあって助かりました。
2014年のセパージュは、
・カベソー 85%
・メルロー 10%
・カベフラ 2%
・プチヴェルド 2%
・マルベック 1%
樽熟は、15%はフレンチオークの新樽、10%はアメリカンの新樽で、
14ヶ月だそうです。要は仏米混合で新樽率25%ってことのようです。

また、ブドウの出所も明記があります。
・Alexander Valley 85%
・Sonoma Valley 10%
・Dry Creek Valley 5%

ここでアメリカのAVA(American Viticultural Areas)呼称のお勉強。
州名(State、Californiaなど)を名乗る場合は100%その州から。
郡名(County、Sonoma Countyなど)は75%がその郡内から。
そして、地域名のAVAを名乗る場合は85%がその域内から栽培・収穫される必要があります。
(さらに細かい「畑名」を名乗る場合は、その畑の95%でないといけないとか。)
今日のワインは地域名AVA「Alexander Valley」を名乗ってますから、
85%はAlexander Valleyからのブドウでないといけないというわけです。
ギリですが、85%をクリアしていますね。(笑)
SIMIはこのアレキサンダー・ヴァレーに400エーカー(160ヘクタール)の自社畑を所有。
主力のカベソーを主にここで作っているそうです。

Alexander Valley、Sonoma Valley、Dry Creek Valleyのどれもソノマ・カウンティにあります。
なので、Alexander Valley産が85%を切るとSonoma Countyを名乗らないといけません。

ついでにSonoma CountyのAVAの地図を上げておきます。(ネットの拾い物)
SonomaCountyAVAMap_2018
ソノマのAVAを総覧しながら、今日の3つの畑を確認しておいてください。
SIMIは地図の真ん中あたりのヒールズバーグ(Healdsburg)という町にあります。
今日の3つの畑ではSonoma Valleyがちょっと離れてる感じです。


前の再掲ですが、ワイナリー訪問しておきます。
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公式ページには畑の紹介と共に所在地図もありましたので、
SIMIとアレキサンダー・ヴァレーの所有畑を書き込んでみました。
SIMIA02
近くにコッポラがあるな~とか、そういうのも確認しておきましょう。(笑)

せっかく場所がわかったので、畑まで行ってみましょう。
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172エーカーを誇る最大の「Landslide Vineyard」です。


ラベル平面化画像。
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さて、抜栓です。

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ピノと同じく、合成コルクながらキャップ含め「SIMI」名入りです。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。透けない感じ。涙は太く粘性あり。
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黒ベリー。青生野菜。ブレタノマイセスっぽくも?
うまみ乗った辛口アタックです。
酸味とまでは感じませんが爽やかな軽さを与える要素があります。
微かな苦味も感じるんですが、複雑味を演出していて好印象。

なかなかのレベルに達してると思います。
やっぱり「SIMIにハズレなし」は間違いないです。


*****


SIMI
Alexander Valley
Cabernet Sauvignon 2014
Sonoma County
RRWポイント 91点