「ペトリュス」と競い合ったとか、漫画「神の雫」にも登場したとか、
何かと形容がミーハー(死語?)なプピーユです。
この「シャトー・プピーユ」というのはそのセカンドなんですってね。
プピーユより早飲み仕様なのかもですが、お試しにはちょうど良さそう。


IMG_9033
名前といい、デザインといい、こっちがファーストじゃないかと思ってしまいます。


公式ページは探したけど見つかりません。
会社としては「Vignobles Jean Marie Carrille」という所だそうで、
シャトー・プピーユを1967年に取得して今に至りますが、
現オーナーで息子のフィリップ・カリーユ(Philippe Carrille)氏が引き継いでから、
(1989年より参画、2008年にオーナー就任)今の名声が始まったようです。
とりあえず、氏のfacebookがありましたのでリンクしておきます。


ワイン情報はインポーターのモトックスからいただきました。
・メルロー 100%
これはファーストの「プピーユ」も同じです。
樽熟が15%のみ、2年落ちのフレンチオーク樽で18ヶ月です。
残り85%はステンレス/コンクリートタンクで24ヶ月。
(ブレンドするときに6ヶ月の差はどうするんでしょうかね?)
かなり軽めの樽と思われます。
ファーストのプピーユは新樽率60%で25ヶ月フル熟成ですからね。


さあ、シャトーを訪問します。サンテミリオンの東側、
サント・コロンブ(Sainte-Colombe)というコミューンにあり、
ここはAOC Castillon - Côtes de Bordeauxになります。
Poupille01
なんと、ストビューがなかったので上空写真でごまかします。
一応、インポーターのページの写真と一致しますからここで間違いないでしょう。
シャトー・ヴァランドローがすぐ近く。サンテミリオンのすぐ際ですね。


AOC Castillon - Côtes de Bordeauxの位置を確認しましょう。
Castillon CDB
う~ん。

やっぱりピンとこないので、以前の地図の再利用で見てみましょう。
Ugan01
うん、このほうがしっくりきますね。(笑)
Castillon - Côtes de Bordeauxは、前に見たFrancs - Côtes de Bordeauxと違い、
赤しか認められていません。
Francs - Côtes de Bordeauxは、赤・白・甘口白とオールマイティでしたね。

「Castillon - Côtes de Bordeaux」の公式ページもあります。



エチケット平面化画像。
IMG_8443
マークがあるように2008年からエコセールの有機認証を受けています。


さて、抜栓。
IMG_9036
ちゃんとしたキャップシール、コルク(横ミレジム入り)は好感持てます。

コルクの平面化撮影もしておきましょう。
IMG_9035
こんなところにシャトーのイラストです。

Alc.12%。
濃いガーネット。
IMG_9032

黒ベリー、森の下草…。
酸味をかぶった辛口アタック。
味の構造感はいい具合です。
シルキーなタンニンは控えめに盛り立ててくれて、
喉越しも楽しめますね。
余韻も、味が先細りせず同じ厚みのまま長く続きます。
さすが話題になったワインです。

最初の酸が「鉄っぽく」ずっとつきまとうのが少々減点かな。
あとはバランス的に完璧なんですが。


*****


Château Poupille 2014
Castillon Côtes de Bordeaux
RRWポイント 91点