ラフィット・ロートシルトが所有するもう一つのポイヤックのシャトー、
格付け第4級、シャトー・デュアール・ミロン・ロートシルトです。
エチケットには最後に「ロートシルト」とは書いていませんが、
ロートシルト家の所有は1962年からで、同じ醸造チームだそうですね。


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梅田のハービスにあるエノテカ大阪店のバイザグラスでの試飲ですが、
ここはボトルがサーバーにセットされているため平面化撮影ができません。
これでは記録にならないので二度と来るかと思ってたのに…来ちゃいました。(笑)
しかし、今日は撮影さえ拒否される始末で、露骨に嫌な顔をされました。
いつもここは、けったくそ悪い思いをするので本当に二度と行くかと誓いました。
(同じ梅田のエノテカでも、グランフロント大阪店はそんなことなく、
いつも気持ちよく接客してくれます。みなさん、お間違えなきよう。)


公式ページラフィットのホームページの中です。

セパージュは、
・カベソー 75%
・メルロー 25%
樽熟は明記ないですが、新樽率50%で18ヶ月のようです。
古樽の方はラフィットで使った1年落ちだそうです。
今日の2011年はパーカーおじさん89-91点です。


シャトー訪問。なんとポイヤックの町の中にあります。
Duhart-Milon01
その昔にはジロンド川の港からのワインの出荷・積み出しには、
便利よかったんだろうなとは想像します。

しかし、肝心の畑はどこなんだろうと思いますよね? 公式ページには、
ラフィットの西側、ミロンの丘のカリュアド台地に沿った所と記載があります。
となると、下の地図に四角で囲った辺りなんだと思われます。
Duhart-Milon02
例によってポイヤックの他の格付けシャトーも記してますので、
合わせて確認しておきましょう。

ポイヤックは名だたる第1級が3つもありますし、第2級も2つ。
ところが第3級がゼロで、第4級が今日のデュアール・ミロンのみです。
あとは第5級が12もあります。

まとめておきます。
<第1級>
・Ch. Lafite-Rothschild(ラフィット・ロートシルト)
・Ch. Mouton Rothschild(ムートン・ロートシルト)
・Ch. Latour(ラトゥール)
<第2級>
・Ch. Pichon-Longueville-Baron(ピション・ロングヴィル・バロン)
・Ch. Pichon-Longueville-Comtesse-de-Lalande(ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)
<第3級>なし
<第4級>
・Ch. Duhart-Milon(デュアール・ミロン・ロートシルト)
<第5級>
・Ch. d’Armailhac(ダルマイヤック)
・Ch. Clerc-Milon(クレール・ミロン)
・Ch. Batailley(バタイエ)
・Ch. Haut-Batailley(オー・バタイエ)
・Ch. Haut-Bages-Libéral(オー・バージュ・リベラル)
・Ch. Croizet-Bages(クロワゼ・バージュ)
・Ch. Lynch-Bages(ランシュ・バージュ)
・Ch. Lynch-Moussas(ランシュ・ムーサ)
・Ch. Grand-Puy-Ducasse(グラン・ピュイ・デュカス)
・Ch. Grand-Puy-Lacoste(グラン・ピュイ・ラコスト)
・Ch. Pédesclaux(ペデスクロー)
・Ch. Pontet-Canet(ポンテ・カネ)
合計18シャトーです。


コルク平面化。(抜栓したコルクは置いてありました。笑)
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Alc.13%。
濃いガーネット。
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黒ベリー、ブラックチェリー。
若干果実味残りますが熟成香の強さを感じますね。
胡椒系スパイスも香ります。
辛口アタック。
味の中心はドライな感じ。
もう少しふくらみが欲しい気がする味です。
苦味にも似たパサっとした味わいは、
特にドラマが始まるでもなく、余韻へ終息していきます。

無難ですがエレガントな感じはしませんね。
これはラフィットにも似ています。(笑)


*****


Château Duhart-Milon 2011
RRWポイント 88点