KALDIでお求めのお手頃ワインです。
グルナッシュ・ノワールと言い切り、ペイドックIGPです。(笑)
1000円ほどですから、お得感満載のありがたい生産地ですよね。
これで美味しけりゃ、「偉いワイン」認定なんですが…。


IMG_9381
さて、得てしてこういう得体のしれないワインは情報が取れません。
四苦八苦しながらネットの中をあっちやら、こっちやら...。

KALDIのサイトはあるんですが、いつもながら情報は貧弱。
おそらくグルナッシュ100%なことと、女性醸造家マリリンさんくらいしかわからず。

ドイツ語のサイトですが、割と詳しくこの生産者を解説してるのを発見。
生産者は「Le Cellier d'Eole」というフランスワイン協同組合的なところと判明。
リュー・ミネルヴォワが拠点の協同組合でメンバーは205人、計1,500haの畑です。
これらの畑はロッククールブからラ・リヴィニエールとセスラを抜けミネルヴまで広がってるそう。

ワインメーカーは才能のあるマリリン・ラセールさんというのは共通の情報で、
ボルドーの醸造家のもとで修業をし、南アフリカ、オーストラリア、アメリカと
新世界のあちこちでも経験を積み、豊かなノウハウを融合させてるとのこと。
本当かどうかわかりませんが、どうでもいいっちゃ、どうでもいいです。(笑)


さて、今日のワインはIGP Pays d’Ocですが、ほぼAOC Minervoisの畑からとすれば、
AOC MinervoisやAOC Languedocが名乗れそうなものです。
お勉強も兼ねて調べてみましょう。
まず、畑は組合員が広範囲なのでAOC Minervoisの範囲は超えているんでしょう。
それからセパージュです。AOC Languedocは割とルールが厳しく(2009年施行)、
赤は少なくとも2種類以上ブレンドしなくてはならず、1つは主要品種が必須です。
さらに1品種が80%を超えてはいけません。これで今日のはアウトですね。
なので、消去法のようにIGP Pays d’Ocを名乗らざるを得ないということです。

ご参考に、AOC LanguedocとIGP Pays d’Ocの公式サイトのリンクを置いておきます。
・AOC Languedoc(http://www.languedoc-aoc.com/fr
・IGP Pays d’Oc(https://www.paysdoc-wines.com/


さあ、地図で確認です。
carte_du_vignoble_aoc_langu
AOC Languedocの各AOCが網羅されていてわかりやすいではあるんですが…

やはり、労を惜しまずGoogle Mapに転記しましょう。(笑)
今日の生産者の説明で出た地名も記してます。AOC Minervois辺りに注目。
Pays_d'Oc01
ラングドック・ルシヨンは複雑で、いっぱいAOCがあって大変です。
(赤・白・ロゼ)などの表示が書かれていないAOCは「赤のみ」です。
「赤のみ」が結構多いので、(赤・白)などのAOCを先に覚えればいいわけです。


エチケット平面化画像。
IMG_9329
Marilyn Lasserreさんですから「レセール」は間違いです。ラセール。
ネットで別の写真も拾いました…が、服同じ!(笑)
lassere_lgi
で、これ何飲んでるんでしょう?マッコリ?(笑)


さて、抜栓。
IMG_9379
いかにも安っぽい人口コルクです。

Alc.13%。
濃いガーネット。
IMG_9380

カシス、チェリー、プラム。
そしてかすかにジュース香しますね~。嫌な予感。
ちょい酸味の辛口アタック。
味の中心が弱いので軽い酸味でも結構目立ちます。
タンニン分が喉越し以降に効いてくれるのが救いですが、
最後にやっぱり酸っぱいです。
値段相応ということで。


*****


Talavent Grenache Noir Pays d’Oc 2017
RRWポイント 86点