今日は巷で人気の「いきなり!ステーキ」でのワインです。
ここは抜栓料1,000円を払えば、好きなワインが持ち込めます。
前から一度やろうと思ってたので自宅から良さげなワインを持参。
パーカーおじさんがペサック・レオニャンの星の一つと高評価する、
優良ワイナリーの2006年です。こんなのは置いてないですからね~。(笑)


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ちゃんとメニューにBYO(Bring Your Own)1,000円と書いてますが、
お店の人は怪訝そうな顔つきで要領を得ない様子。
聞くと、東京じゃたまにあるらしいのですが、関西じゃほとんどなく、
このお店でも僕が初めてのワイン持ち込み客だったようです。(驚)


作り手はグラーヴはレオニャンにあるシャトー・オー・ベルジェです。
歴史の古いシャトーですが、例のグラーヴ格付けシャトーではありません。
しかしながら、ガルサン・カティアール家が1991年に購入してからは、
劇的にワインの品質が向上し、世間の評価もすこぶるいいようです。
そうそう、このガルサン家、ポムロールのChâteau Clos l'Égliseも所有してます。


公式ページはなかなかカッコいい作りなんですが、ワイン情報は極小です。

よって、ネット情報に頼りますが結構いろんなところに書いてあります。
2006年のセパージュは、
・カベソー 54%
・メルロー 46%
樽熟は新樽率50%のフレンチオークで16~18ヶ月。
所有畑は44haで、内2haが白品種(SB:82%、セミヨン:12%)。
黒品種の作付けは、カベソー:43%、メルロー:43%と半々です。
残りはカベフラ:8%、プチヴェルド:5%、マルベック:1%です。
公式ページにユーロリーフがありますがビオディナミも実践してるようです。


早速、レオニャンにあるシャトーを訪問。
Chateau_Haut-Bergey01
敷地も建物も立派です。前庭はブドウ畑ですね。

裏手には近代的な設備をドーンと増設してるようです。
Chateau_Haut-Bergey02
うん、これは品質が向上してるのもうなづけます。


グラーヴ格付けシャトーではないですが、例の地図に所在を記します。
Graves_CruClasse01
白マルで示したところです。レオニャンの市街地のすぐ近くです。
前に飲んだChâteau Malartic-Lagravièreのご近所ですね。


エチケット平面化画像。
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さあ、抜栓料を取られてますが自分で抜栓。(笑)
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キャップシールにはVignobles Garcin(ヴィニョブル・ガルサン)の文字が。

コルクも平面化。横ミレジム「2006」も貼り付けておきました。
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Alc.13%。
ガーネット。エッジ褐変気味がいい具合です。
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ブラックベリー、森の下草。熟成香がたまらんです。
辛口アタック。
味の構造感、複雑味、とってもイカしてます。
5年程度の熟成じゃ出せない風味ですね。
タンニンも極々シルキー。
余韻も貫禄あり長い、そしてうまい。
いきなり!ステーキのリブロースと相まって最高のマリアージュ。
パーカーおじさんの評価は91点らしいですが、
熟成飲み頃の2006年はもっと進化してるようです。

ニューヨークでは普通にやっていたBYOB(Bring Your Own Bottle)ですが、
向こうじゃ抜栓料なんて要りませんから、懐かしんでしまいます。
まあ、日本じゃまだ持ち込めるだけいいっか。「いきなり!」さん偉い!


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Château Haut-Bergey 2006
Pessac-Léognan
RRWポイント 96点