AOCカオールのマルベックです。適当にネットで購入。(笑)
南西地方のAOCの中では有名だしハズレも少なく好きなワインです。
AOCカオールは赤ワインのみ、マルベックを70%以上使用が条件です。
マルベックは、コ(Côt)、オーセロワ(Auxerrois)とも呼ばれてます。


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カオールのワインは黒ワインと呼ばれ、色濃く力強いのが特徴。
シャトー・ラマルティーヌは1883年から120年余りの伝統をもつ生産者で、
現在はアラン・ゲローさんが当主でワイン造りに勤しんでいるそうです。


公式ページは全面動画がホームだったりと凝った作りです。

60年代末、このシャトーを含むカオールの15の生産者が働きかけ、
1971年にAOCを獲得したというようなことが誇らしげに書いています。
ただ、今日のワインそのものズバリが載ってなさそうです。
ベーシックラインのマルベックのデータはこうです。
・マルベック 90%
・メルロー 10%
マルベック70%以上は当然ながらのクリア。
メルロー以外には、これまた南西地方の品種タナもブレンドするようです。
熟成は、60%がコンクリートタンクにて、40%がオーク樽にて、20ヶ月以上。

インポーターの稲葉のサイトが詳しいです。

このサイトには今日のワインが載ってました。一番お手頃なやつです。(笑)
・マルベック 80%
・メルロー 20%
熟成はステンレスタンクのみとなってますね。


さあ、作り手訪問です。ストビューでは近づけませんでした。
アップされてた写真を拝借。でっかいボトル型看板が目を引きます。
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AOCカオールの西の端、ソトゥラックというところです。
ロット川の河畔に広がるテラス状の畑を35ha所有しているとのこと。

AOCカオール全体をGoogle Map上に示してみましょう。
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AOCカオールはカオールの町の西側、ロット川流域に広がっています。
シャトー・ラマルティーヌは西の端、際々ですね。

ネットで拾ったこの地図を参考に書き込みました。
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AOCカオール対象のコミューン名がよくわかります。

例によって、シュッド・ウェスト(南西地方)全体から俯瞰します。
Cahors01
南西地方は川に着目して捉えるのがいいですね。青で色付けしてます。
カオールのロット川はガロンヌ川の支流です。ガロンヌ川、長っ!


エチケット平面化画像。
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さあ、抜栓。
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シャトー名入りコルクです。

コルクも平面化して見てみましょう。
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合成コルク、3年耐用のDIAM3を採用です。

Alc.13%。
濃いガーネット。涙は太く色付きです。
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ブラックベリー、スパイス、カカオ、濡れ落ち葉。
樽なしとは思えない熟成香を感じます。
冷たい・涼しい系の爽やかさを感じるアタック。
シルキーなタンニンをまとった苦味系の味は複雑でいい感じ。
ですが、マルベックらしい(笑)薄っぺらさも感じるんですよね。
余韻もあっさり終わるんです。


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Château Lamartine
Prestige du Malbec 2016
Cahors
RRWポイント 88点