ボジョレー・ヌーヴォー解禁は目前(11月21日)ですが、
先日は一足先にオーストリアのホイリゲにて今年の新酒を祝いました。
今日はイタリアの新酒ノヴェッロで、またまた今年の収穫を祝いますよ。
因みに、Novelloの解禁日は10月30日(固定)です。ちょっと前ですね。


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ラベルの手書きっぽいロゴがいいですね。「2019」も手書き風。
いかにも作り立てフレッシュという雰囲気が出ます。


公式ページは情報豊富そうなんですが、季節モノのノヴェッロが載っていません。

まあ、例によってインポーターサイトなどのネット情報に頼ります。
この作り手はキヤンティ・クラッシコ最大の協同組合で、1965年創業、
17の作り手から始まった共同体は今では120を数えるそうです。
このノヴェッロ用のブドウはキヤンティ・クラシコの畑からは離れており、
海抜200~400mの日当たりの良い高所で早熟のため、早摘みができるそうです。
まさにノヴェッロに合った専用のサンジョヴェーゼを使用ってことでしょうか。
・サンジョヴェーゼ 100%
で、マセラシオン・カルボニック法で醸されます。いわゆる炭酸ガス浸漬法。
イタリア語ではマチェラツィオーネ・カルボニカ(Macerazione Carbonica)です。


さて、作り手訪問。キヤンティ・クラッシコ最大らしく、かなり巨大な建物。
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建物に掲げてあるのは時計かなと思ったら、Chianti Classicoの黒い鶏マークでした。
フィレンツェの南側、San Casciano in Val di Pesaというコミューンにあります。

この作り手の公式ページから拝借した地図です。
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San Casciano in Val di Pesaはキヤンティ・クラッシコの北側で、
赤色で示された4つのコミューンに共同体の120の作り手が居ます。

このChianti Classicoをトスカーナ州全体から見るとこんな感じ。
Toscana02
この作り手は、Chianti Classico域外のSan Gimignano DOCや、
Maremma Toscana DOC(2011年IGTから昇格)からのブドウも使用だそう。


ラベル平面化画像。
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「航空便」です。コストかかってます。
Novello Toscano IGTはトスカーナIGTのカテゴリーに含まれます。


さあ、抜栓。
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コルクは意味不明の記号のみ。「FI」はフィレンツェかな。

Alc.12.5%。
ガーネット。赤紫っぽい。
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カシス、チェリー、リコリス、
かすかにキャンディ。
マセラシオン・カルボニック香でしょうか。
辛口アタック。
酸味はありますが出過ぎてないので大丈夫。
さすがに厚みはないんですが、フルーティなコクを感じます。
喉越しでやはり酸が来るんですが全体的に良くまとまってますね。
サンジョヴェーゼらしさははっきり感じられ、
フルーティなサンジョヴェーゼって感じで好印象です。
2019年、新酒にカンパイ!


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Castelli del Grevepesa
Novello Toscano 2019
RRWポイント 87点