このブログの白ワイン記事の最後の「White White Wine」画像は、
ドイツ、ラインガウのリューデスハイムのリースリング畑です。
ボトル写真のバックも同じ写真を使っています。
仕事の都合ですが、一時期ラインガウ近くのヴィースバーデンという町に、
毎月のように行き、毎食事でリースリングをたらふくいただいてましたね。
懐かしい…。ゆえに今でも急にリースリングを飲みたくなったりします。


IMG_0526
生産者の正式名はHessische Staatsweingüter Kloster Eberbachといい、
「ヘッセン州エーバーバッハ修道院ワイン醸造所」って感じでしょうか。
もとは1135年にシトー派教団がエーバーバッハ修道院を建立しブドウ園を開墾。
ワイン作りを800年以上に渡り受け継いだ後、1918年からヘッセン州が管理。
1998年に財団法人となり現在は独立運営で商売上手にやってるようです。

ここの所有畑は一つの醸造所が持つ自社畑という意味でドイツ最大規模です。
(総面積197haの畑をラインガウ地方とベルクシュトラーセ郡に所有)
中でもオルツタイルラーゲのSteinberg(シュタインベルク)は最も有名です。
オルツタイルラーゲ(Ortsteillage)とは、ドイツにたった5つしかない、
偉大過ぎて村名なしで畑名だけで名乗れるワインのことです。
以前、シュロス・フォルラーツ(Schloss Vollrads)の、その名も、
シュロス・フォルラーツというオルツタイルラーゲをいただいてます。

シュタインベルクの畑はクロ・ド・ヴージョのように石の塀に囲まれてます。
Steinberg01
醸造施設やショップも併設されてますね。行ってみた~い。


さて、ワイン情報を探るべく、ネットにアクセス。
裏ラベルにあるURLは、一応公式ページなのですが、「修道院」のものですね。


なぜかドイツ語表示からしか入れないのですが、
ワインを扱う公式ページがありました。オンラインショップですね。

このワインも載ってますが、すでに2018年になってます。
8.2ユーロっていうのがわかりますね。
2017年はハーフボトルが辛うじてあったので、情報は取れました。
伝統的なラインガウリースリングを熟練のワイン職人が作ってます云々…。
たいした情報ではなかったです。(笑)
このワインはVDPの等級、地域名のGutswein(グーツヴァイン)になります。


VDP (ファーデーペー、Verband Deutscher Prädikatsweingüter)について、
おさらいをしておきましょう。
ドイツのQbAやPrädikatsweinの等級は甘さが基準で品質自体がわかりにくいですね。
そこで、VDP(ドイツ高品質ワイン醸造家協会)が1910年に独自に審査・認定を始め、
畑に格付けをしています。テロワール重視のフランス式ってことですね。
写真にあるように、キャップシールのVDPロゴ(鷲のマーク)を入れた上で、
以下の等級を表記することになります。
・Gutswein(グーツヴァイン)・・・地域名ワイン
・Ortswein(オルツヴァイン)・・・村名ワイン
・Erste Lage(エアステ・ラーゲ)・・・1級畑ワイン
・Grosse Lage(グローセ・ラーゲ)・・・特級畑ワイン
 この特級畑からの辛口ワインには、特に、GG、
・Grosses Gewächs(グローセス・ゲヴェックス)・・・“Grand Cru”
 と表記され、Qualitätswein trockenが併記されます。

ややこしいですが、これら等級を図示するとこんな感じです。
Eberbach05


さあ、エーバーバッハ修道院ワイン醸造所に行ってみますよ。
Eberbach01
先ほどのシュタインベルクの畑から少し上がった山間にあります。

これは公式ページにあった写真ですが、中はこんな感じなんですね。
Eberbach04
まさに修道院の中でワインが熟成されているって感じがします。

ラインガウを俯瞰してみると、この辺りになります。
Eberbach03
Schloss Vollradsと「White White Wine」撮影ポイントも示しておきました。

ライン川を横にして平面的に見てみます。右端に都市部がありますね。
Eberbach02
川の北側がヴィースバーデン(Wiesbaden)、南がマインツ(Mainz)です。
実は勤務先のヨーロッパ拠点がWiesbadenにあり、当時担当していた、
商談の主要顧客がMainzにいたのです。故にこの辺りは超馴染みです。
お客さんの偉い人と食事となると、古城のワインセラーでリースリングと共に。
今ほどワイン好きではなかったのですが、とても楽しかった思い出です。


ラベル平面化画像。
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1136年と小さく書いてます。ワイン作りの初年でしょうか。


さあ、抜栓ならぬ、スクリュー回転。
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ネックにVDPの鷲のマークと「Gutswein」が表示されています。
キャップはロゴがエンボスになってます。

Alc.11.5%。
レモンイエロー。
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青リンゴ、花梨、かすかですがペトロールあります。
きれいな酸と共に来る辛口アタック。
残糖はほとんど感じません。
始終酸味はついて回るんですが、
キレがいい酸なので邪魔じゃないです。
しっかりコクもあって、なかなかいいです。


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Hessische Staatsweingüter GmbH
Kloster Eberbach
Riesling Trocken 2017
Rheingau
WWWポイント 79点



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