AOCムーリ・ザン・メドックの実力派シャトー・モーカイユです。
ここのセカンド(サード?)のボルドー・ド・モーカイユは、
リカマンでよく安売りしてるんですが、今回ファーストを発見。
当たり年の2015年ということもあって、お試しゲットをしました。
パーカーおじさんは90-92点だそうで、これは期待できそう。


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シャトー・モーカイユは1875年設立の140年以上続く歴史あるシャトー。
ムーリやリストラックはメドックの格付けシャトーこそ出していませんが、
その他オー・メドックとは違うレベルなのでAOC認定されているとすれば、
優秀なワインの掘り出し物があってもおかしくないです。


公式ページは工事中。

困りますね~。ワインの作り手、工事中のサイト多すぎませんか?
今回は裏ラベルに詳しく書いてあったので助かりました。
・カベソー 52%
・メルロー 41%
・プチヴェルド 7%
樽熟は新樽率50~70%(ミレジムによる)の仏オーク樽で18ヶ月。

Union des Grands Crus de Bordeauxというボルドーの格付けシャトー組合?
のようなサイトにシャトー・モーカイユの情報も載っていました。

オーナーはドゥールト家のPhilippe Dourthe氏。
2007年より運営は次の代、Pascal & Magali Dourtheさん達に渡されています。


さて、シャトー訪問します。こじんまりしたシャトーはお洒落ですね。
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一応、ムーリ側ですが、ムーリ・リストラック駅のすぐ近くだけあって、
両方のコミューンの境界あたりにありますね。

AOC MoulisとAOC Listrac-Médocの位置関係をGoogle Map上で確認。
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いつもながら、この2つのAOCの位置関係を見て思うのが、
サンジュリアンからマルゴーまでの間のオー・メドックってどうなんだ?
…ということです。ジロンド川に近くて良さげなんですがね~。


エチケット平面化画像。簡略化されたシャトーのイラストはお洒落。
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AOCはMoulis-en-Médocが正式名称のようですが、Moulisとだけ書かれています。
お隣のAOC Listracは1986年にListrac-Médocに正式に変更されてますが、
Moulisだけは未だに、AOCの法令でも、農水省の官報でも、
« MOULIS » OU « MOULIS-EN-MÉDOC »というように併記になっています。
中途半端は困りますよね~。

ご参考までにAOC Moulis-en-Médoc公式ページのリンクを貼っておきます。

URLはmoulis.comです。(笑)


さあ、抜栓。
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キャップシールは汎用ながら、コルクは横ミレジム入り立派です。

コルクの平面化もしておきます。
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エチケットと同じ、簡略化されたシャトーのイラスト。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。涙は粘性のあるしっかりめのやつ。
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黒ベリー。爽快系ミントも。濡れた木の樽香が香ります。
アプリコット風の華やかな感じもしますね。
辛口アタック。
味の芯はソフトながら、しっかりと構造感あり。
まさにシルキーなタンニンが余韻へ導きます。
アルコール感も出てきて、いい具合にフィニッシュを盛り立てます。

これは「あり」ですね。傑出した貫禄を感じます。
パーカーおじさんの90-92点よりいい点がつきました。


*****


Château Maucaillou 2015
Moulis
RRWポイント 94点