オーストラリアのヴィオニエをスーパーで買いました。
ヴィオニエはフランス・ローヌ地方北部のコンドリューが原産地で、
1985年頃まではほとんど地域外に出ていない品種でしたが、
1990年代になって世界中で栽培されるようになったそうです。
お陰でいろんな国(特に新世界)のヴィオニエが発見できます。
その秘密は味にあるんだと踏んで、各地のヴィオニエを試しています。


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ヤルンバは1849年創業のオーストラリア最古の家族経営ワイナリー。
20年に及ぶヴィオニエ研究の末、1998年にThe Virgilius Viognierをリリース。
ヴィオニエに関してはオーストラリアならヤルンバを選んで正解のようです。
ただ、今日のはYシリーズというスタンダードタイプですが。(笑)


公式ページはヴィンテージ毎にワイン情報も完備でよく出来ています。

・ヴィオニエ 100%
南半球なので2017年の3~4月に収穫。ステンレスタンクで自然酵母で発酵。
発酵後は、オリと共にそのまま3ヵ月熟成されます。
トップキュヴェのThe Virgiliusは、全房を直接フレンチオーク樽に圧搾・搾汁。
発酵後、10ヶ月間のシュールリー。樽も使ってますし随分手間が違うようです。
いつかはトップのも試してみたいものです。(5000円は少し躊躇しますが…笑)


さて、バロッサ・ヴァレーにあるヤルンバへ行ってみましょう。
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北パラ川沿いのアンガストンという町の近くですが、敷地が広い。
ストビューでは入口までしか行けません。学校の時計台のような建物らしいです。

オーストラリアの産地と共にヤルンバとの位置関係を見ます。
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アデレードの北東へ車で1時間ほどの距離です。
所有畑はたくさんあるようで、バロッサ・ヴァレー、エデン・ヴァレーの他、
ちょっと離れてクナワラ、ラットンブリーにも畑があるようです。
今日のヴィオニエはSouth Australiaなので複数畑の広域からでしょうね。


ラベル平面化画像。横長のおシャレなデザインです。
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インポーター(サントリー)シールは裏ラベルを丸隠しです。
剥がすとヤルンバの住所が書かれてました。情報を隠されるの困りますねえ。
まあ、サントリーさんのお陰でスーパーでも買えたわけですが。


さあ、スクリュー回転。
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YシリーズだけにYのエンボスがキャップに入っています。

Alc.13.5%。イエロー。
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白い花、花梨、白桃。
甘み感じさせるようなアタックながら辛口。
ボリューム感ある味わいですが、
苦味をまとっていますね。
酸はあくまで穏やかに、
バックグラウンドでいい仕事をします。

総じて好印象なんですが、 
後口まで苦味が続くのが評価を難しくさせますね〜。


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Yalumba
The Y Series Viognier 2017
South Australia
WWWポイント 78点



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