日本ワインは応援したいですが、まずいのにおいしいとか忖度したくないですし、
まずもって良さげなワインが近所でなかなか手軽に手に入りません。
蔵元で買うのが一番手っ取り早いですが、関西在住の身ではそうもいきません。
長野・山梨なんて一苦労、ましてや北海道なんて気が遠くなります。(笑)
で、ネットに頼るわけですが、正直そこまでしてやっても結局賭けなんですよね。
といいつつも、ネットでこんなのをゲット。北海道余市のワインです。


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レンベルガーっていうのがいいですね。昔のドイツでの記憶が蘇ります。
トロリンガー、ドルンフェルダー、ドミナ、どれも撃沈しました。(笑)
ツヴァイゲルト然り、北海道はドイツ系品種が多いですね。冷涼気候に合う?

ところで、このキャメルファームって、2014年にKALDIが立ち上げたワイナリーです。
そう、いつも安旨ワインでお世話になってるカルディコーヒーファーム。
ワイン作りから販売まで一貫して行うため、北海道余市町にワイナリー立ち上げます?
なんだかゴイゴイスーな意気込みを感じますね。


公式ページはこれなんですが、イメージ動画と基本情報のみ。


KALDIのサイト内のこちらの方が情報多いんですが、今日のワインは見当たらず。


結局、関係会社でワインの輸入なんかやってるオーバーシーズのサイトにありました。

裏ラベルにも十分情報があったので良かったのですが。セパージュは...。
・レンベルガー 50%
・ピノ・ノワール 50%
どちらも12ヶ月の熟成を経ていますが、ピノはフレンチオーク樽を使用。
レンベルガーはステンレスタンクです。

ところで、レンベルガーってオーストリアでツヴァイゲルトに次いで生産の多い、
ブラウフレンキッシュ(Blaufränkisch)のこと(シノニム)ですってね。
実は、ツヴァイゲルトは、その名もツヴァイゲルト博士(オーストリア人)により、
サン・ローランとブラウフレンキッシュとの交配で生み出された品種です。
な~んだ、全部オーストリアかって思いますが、ブラウフレンキッシュの「Fränkisch」は、
ドイツの「フランケン地方の」意味だそうで、もうコンガラがってきました。
まあ、原産はドイツかオーストリアか「そのあたり」ってことで。(笑)


恒例なのでワイナリー訪問。余市ってやはりきれいなところですね。
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北海道全体地図もつけました。札幌からすると小樽のちょっと向こう。
2014年の画像ですが、キャメルファーム設立前から立派なワイナリーだったようです。
前にある看板には「Fuzimoto Wineyard」「Hokkaido Wein」とありますね。
調べると、余市最大の畑を持つブドウ栽培家、藤本農園だったそうで、
北海道ワインなんかへ供給されていたそうです。


ラベル平面化画像。シカキツネ(?)がワイン飲んでます。おしゃれ。
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裏ラベルにコンサルのリカルド・コタレッタさんの写真があります。
(国際エノログ連盟会長兼イタリア醸造家協会会長なんですと。)
ところで、「収穫地:余市町キャメルファーム」となってますが、
「製造者:山梨県大和葡萄酒株式会社」となってます。
ワイナリー立ち上げ初期のことだと思いますが、どこで醸してるんだか?


さあ、抜栓。
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無印キャップにノンブランド合成コルク。

KALDIのワイン扱い会社のオーバーシーズ名になってます。
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シンプルですが、いずれキャメルファーム名にするんでしょうか。

Alc.13%。
濃いルビー。
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黒ベリー、チェリー、ブルーベリー。
辛口アタック。
クールかつ軽めボディーは独特の風味があります。
レンベルガ~って感じ。
なめらかな酸が効果的に味の立体感を演出してる感じがします。
余韻でもレンベルガーの個性を感じつつフィニッシュ。
悪くないだろう。(ぺこぱ風に…笑)
いや、ダメダメポイントはないですし、
実際なかなか楽しめるワインに仕上がってると思います。


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キャメルファーム
Lemberger x Pinot Noir 2016
RRWポイント 88点