ナパのカベソーなんですが、その名もオロッパス(Oroppas)。
ギリシャ神話の神かなんかに聞こえますが、逆に読むとサッポロ(Sapporo)。
1987年に日本のサッポロビールに売却され、新しいオーナーになったのを機に、
フラッグシップワインをオロッパスと名付けてリリース。
ところが、1999年にはナパのご近所、ベリンジャーに再度買収され、
そのベリンジャーが翌年オーストラリアの大企業Foster's傘下に入ったりして、
このワイナリー、かなり市場経済の荒波にもまれているようですが、(笑)
フラッグシップワインは今も変わらずオロッパスなんだそうです。


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小規模なワイナリーで流通量はそんなに多くなさそうです。
また2001年以降パーカーおじさんが90点以上を連発しているので、
あまり偉くないお値段になっています。


公式ページはいい感じですが、なぜかヒストリーとかあまり語っていません。

オーナーがころころ変わるので来歴をあまり語りたくないのかなと思ってしまいます。
ワイン紹介ページはやはりショップ兼用。アメリカで70ドルとは高いです。(笑)
ナパの各地の畑からのブレンドで洗練された味を作っているそうですが、比率は曖昧。
・ほぼカベソー
・カベフラ 数%
ということなので95%以上はカベソーなのかなと想像します。
熟成はオーク樽で19ヶ月です。


さて、ワイナリーへ。Napa Valley Vine Trailと言われるルート29沿い。
Oroppas01
セント・ヘレナのちょっと北。前オーナーのベリンジャーも近所ですね。
しかし、あれ? 看板が「St. Clement Vineyards」じゃないですね。

ということで、タイムトラベルして2015年へ戻ってみます。
遠巻きの小地図にナパとソノマも入れたのでセント・ヘレナの位置関係も確認。
Oroppas02
あっ、ちゃんと看板があって、建物も今みたいに黒塗りじゃないです。
知らないうちにまたオーナーが変わったんですかね?
看板を下ろすって尋常じゃない気がするんですが…。

しかし、公式ページは健在ですからね。何があったんでしょう?


ラベル平面化画像。
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資本関係はなくなってもインポーターはサッポロビールなんだ!
でも、裏ラベル丸隠しはいただけません。

サッポロのシール剥がしました。(ちょっとハゲたけど…。)
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ロゴとワイナリー名とURL。隠しちゃいけませんぜ、サッポロさん。


さあ、抜栓です。
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コルクはこれだけなので平面化はなし。下部にURLも入ってます。

Alc.14.8%。
濃い濃いガーネット。
粘性の涙は数が多いんですが、とろみがあります。
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フレッシュな果実味と黒糖が混ざり合ったようなトップノート。
ブラックベリー、ブルーベリー、かすかなメトキシ緑のニュアンス、スパイス。
樽々した樽香は少ないと思いましたが、後ほどバニラ、モカも出てきました。
辛口アタック。
かすかな酸味を薄いベールのようにまとい、
パレットに広がる味は黒糖の甘さを思わせる滋味があります。
重厚ではないんですが、味の厚み・インパクトは十分。
喉元をタンニンがくすぐったかと思うと、メローな余韻が続きます。
ナパとは思えない繊細さを感じます。


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St. Clement Vineyards
Oroppas 2013
Napa Valley
RRWポイント 95点