KALDIで見つけたお手頃シチリア白ワインです。
ポイントはカタッラットインツォリアというシチリア島のローカル品種。
NHKのEテレでやってる「旅するイタリア語」は今シチリア島の旅なので、
番組で出てくる白ワインはこんなやつかな~なんて思いながら見るのがオツです。


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高級感はゼロですが、これがまたローカルっぽくていいです。
いかにも現地の安レストランで出てきそう。
逆に輸出に回されて日本まで来てることにも驚きますが。


作り手を調べようと、公式ページを探しますが見つからず。
裏ラベルからパチェコ(Paceco)の町にあるA.V.S.という所とわかりますが、
それ以上何もわからず。検索も全く引っ掛かりません。

カタッラットインツォリアをブレンドしたワインは他にも見つかって、
だいたいカタッラット主体(60~70%くらい)のようです。

カタッラット(Catarratto)はシチリア島で最も栽培されている白ブドウ品種だそうで、
かつ一番歴史が古い品種でもあるそうです。
Catarratto

インツォリア(Inzolia)もシチリア島原産ではありますが、一部トスカーナでも栽培され、
アンソニカ(Ansonica)というシノニムで知られています。
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どちらも島西部、パレルモ、トラパニ、アグリジェントなんかで栽培されてるそう。
Sicily01
パチェコはトラパニの町のすぐ近くです。


また、今日のワインはIGT Terre Sicilianeなので一応確認。
地域はシチリア島全域、白ワインに使っていい品種は以下の通り。
CatarrattoAnsonica、Carricante、Chardonnay、Damaschino、Fiano、
Gewürztraminer、Grecanico Dorato、Grillo、Malvasia、Manzoni Bianco、
Montonico Bianco、Moscato、Müller-Thurgau、Pinot Bianco,、Pinot Grigio、
Riesling、Sauvignon Blanc、Semillon、Trebbiano、Vermentino、Vernaccia、
Viognier、Zibibbo...
聞いたことないのもありますが、主要国際品種も揃っていて何でもOKです。
当然ちゃんとカタッラットとインツォリア(=アンソニカ)はありますね。


エチケット平面化画像。
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今日のようにネット情報皆無の場合は裏ラベルだけが頼りですが、
所在地とテイスティング情報だけでした。


さあ、抜栓。
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汎用品ですが、テクニカルコルクのDIAM3(3年耐用)を採用です。

コルクも平面化。
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Alc.12.5%。
淡いイエロー。
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ライム、洋梨。
裏ラベルにローストしたアーモンドと書いてましたが、
本当にアーモンドが香ります。面白い。
樽なんか使ってないでしょうから樽香じゃなさそうですし。
シンプルな酸の辛口アタックです。
柑橘系の味わい、グレープフルーツほど酸味は強くないので、
ネーブルって感じがしました。
軽口なんですが、安物然としてなくていいですね。


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Corinzio Catarratto-Inzolia 2018
Terre Siciliane IGT
WWWポイント 78点



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