特徴的なボックスボイテルのボトルです。ドイツのフランケン専用でしたね。
以前同じ所のドミナを試してますが、今日は王道ミュラー・トゥルガウをいただきます。
そう、これもKALDIに置いてあるやつです。(笑)


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この「GWF」というのは「Gebietswinzergenossenschaft Franken」の略、
つまり、「フランケン・ワイン協同組合」ということでしたね。


公式ページはきれいですが、ショップ兼用、協同組合らしい感じです。
英語表示の切替ボタンを押すと、なんとGoogle翻訳されるという手抜きですが。(笑)

カルディで売ってるシリーズは一番下のレンジなのか公式ページには見当たりません。
まあ、ミュラー・トゥルガウ100%で、樽はないでしょうからいいんですけどね。

ミュラー・トゥルガウは、1882年にトゥルガウ出身のスイス人植物学者、
ヘルマン・ミュラー教授がドイツのガイゼンハイム研究所で開発した交配品種ながら、
今ではリースリングに次いでドイツで2番目に生産される代表品種になっています。
で、フランケンでは、土着のシルヴァーナーを抜いて一番生産される品種です。
<*2017年データ:Müller-Thurgau (25.9%)、Silvaner (24.3%)、Bacchus (12.2%) >

ミュラー・トゥルガウはリースリングxシルヴァーナーの交配種など諸説ありましたが、
最新の解析では、リースリングxマドレーヌ・ロワイヤルの交配種と判明しています。
(マドレーヌ・ロワイヤルは、ピノ・ノワールとトロリンガーの交配品種)


ワイナリー訪問といきたいですが、協同組合なのでどこへ行けばよいやら。(笑)
2,100の生産者が会員で、総畑面積も1,200ヘクタールあるそうで。
Frank01
ドイツワインのサイトからフランケンの風景を貼ってお茶を濁します。


ついでにフランケンをもう少し深堀りしておきます。
やはり「川起点」で考えます。マイン川がフランケンを貫いてますね。
シュヴァインフルトから大きく蛇行してフランクフルトの手前までの河畔です。
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フランケンは大きく3つのベライヒに分類されます。
一番西側、フランクフルト寄りが、
Mainviereck(マインフィアエック/四角地区 )
真ん中のヴュルツブルクを含む三角形の地帯が、
Maindreieck(マインドライエック/三角地区)
一番東側、四角でも三角でもないのが、(笑)
Steigerwald(シュタイガーヴァルト )

ややこしいのが、これ以外に、タウバー川沿いのベライヒが、
Tauberfranken(タウバーフランケン)といってバーデン地方に属します。


ややこしついでに、13あるドイツの特定生産地帯(Bestimmtes Anbaugebiet)を俯瞰。
ドイツワインの地図もあまりいいのがネットでころがってないんですよね。
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(いつか怒られそうですがお馴染みワインフォリーの地図です。)

これはまた違うやつで日本語ですが、なんだかクリソツ。
German01
みんな、あちこちパクりまくりなんでしょうか。
なんとなくわかりました? フランケンにあるバーデン、タウバーフランケンと、
バーデンのベライヒ、ボデンズィー近くのバイエリッシャー・ボーデンズィー


ボックスボイテルはラベル平面化撮影しなくても平面です。(笑)
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PrädikatsweinKabinettなので最低エクスレ度(果汁糖度)は67度。
(1リットルの水より何グラム重いか=1リットル当たりの糖度)
しかし、Trockenなので最高残糖分9g/l以下の辛口ワインに仕上げてあります。


さて、スクリュー回転。
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キャップは一応マーク入り。

Alc.11.5%。
イエローです。
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青リンゴ、華やかな香りは白ユリかな。
甘さは本当にかすかで食事に合わせるのに程よい印象。
ニュートラルなフルーティさを感じる味です。
飛び抜けた特徴がない感じですが、それが特徴とも言えそう。
あっさりなのに安っぽさがないのがいいですね。
後味もクリアでよろしい。


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Franken Müller-Thurgau
trocken 2017
Prädikatswein Kabinett
WWWポイント 79点



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