マァジのカンポフィオリンです。IGTヴェローナになります。
マァジは最高クラスのアマローネを作る200年以上の歴史ある作り手です。
50年ほど前(1964年)に、ダブルファーメンテーション(二重発酵)という
古来のリパッソ製法をマァジが復活させ作った、お手頃なラインがこれです。


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しかし、日本のインポーターはなぜ「MASI」を「マァジ」と書くのでしょうか。
マアジやマージと書くところもありますが、「マジ」とは誰も書かない…。
イタリアには「MASI」という自転車ブランドもあります。これは「マジ」と書きます。
まさか、ワイン業界が自転車業界に遠慮したのか、先に商標登録されちゃったとか?


公式ページはこれです。見やすく、かなり良くできています。

ヴェネト州にプロセッコ専門のを含む3つの他のワイナリーも所有してますね。
加えて、スーパー・ヴェネチアンとも呼ばれるAmarone della Valpolicellaの枠を超えた、
カンポフィオリンのような意欲的なシリーズを出すだけにとどまらず、
トスカーナ(Poderi del Bello Ovile)やアルゼンチン(Masi Tupungato)にも進出。
只者じゃない感じの大規模な作り手です。

Campofiorinの専用サイトも用意されてます。別の作り手かと見まがうくらいです。

どうりで、ワイナリーはマァジの本拠地とは別にあるようです。
このサイト、データシートまで完備してるのですが、ブレンド比率他は不明。
ネット情報では、
・コルヴィーナ 70%
・ロンディネッラ 25%
・モリナーラ 5%
熟成は、2/3がスラヴォニアンオークの大樽で、1/3が600Lの新樽で最低18ヶ月。
またボトル詰め後出荷まで3ヶ月待ちます。

マァジが復活させたダブルファーメンテーション(二重発酵)、即ち古来のリパッソ製法は、
普通に醸造したワインに25%の半乾燥(約6週間の乾燥)のブドウを加え再発酵させます。
(この半乾燥をさせるのが、いわゆるアパッシメント~Appassimentoという工程です。)
18~20度で15日間ほどかけるのですが、ここでマロラクティック発酵も同時に起こります。

使用品種といい、製法もリパッソなので、Valpolicella Ripasso DOCが名乗れそうですが、
実は、作る場所がヴァルポリチェッラ対象地域から外れてるんですね。
MASI04
ヴェローナ周辺のDOC/DOCGはこんな感じになってます。
MASICampofiorinを赤マルで示しましたので位置関係をご確認。

まずは、Sant'Ambrogio di ValpolicellaにあるMASI本拠地へ行ってみましょう。
MASI01
周囲は一面畑ですが、施設はなかなか大きなところですね。

さあ、カンポフォリオンを作るTenuta Canovaに行ってみます。
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ここも周りが畑で雰囲気がいい。テイスティングツアー行ってみたいです。

例によってGoogle Map上で見てみましょう。
MASI03
MASIからCampofiorinまで車で20分とかからない感じですね。


ラベル平面化画像。Campofiorinの下にはラテン語で「天使の蜜」とあります。
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IGT Verona Rossoですね。品種名を名乗るには85%以上の使用が必要です。
IGT Veronaの他にも、IGT Provincia di VeronaやIGT Veroneseとも言うようです。

インポーターシールはこれ。大事なCampofiorinの歴史が隠れてます。
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頼むぜ、ほんと、インポーターさんたち!


さて、抜栓。
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MASIロゴ入り。コルクにはカンポフォリオン名が入ってます。

Alc.13%。
ガーネット。
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ブラックベリー、ブルーベリージャム。
甘みをかすかに感じさせますが、辛口アタック。
厚みのある味は、奥に酸も感じさせますが、
完璧なハーモニーを演出してます。
余韻も同じバランスでじんわり続くのは素晴らしい。

マァジが作るヴァルポリチェッラ・リパッソがこのうまさだと、
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラならもっとうまい?
こりゃあ、課題がまたひとつ増えましたね。(笑)


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MASI
Campofiorin 2015
Rosso Verona IGT
RRWポイント 94点