イタリアワインの王とも称されるバローロ。それもBarolo Riserva DOCGです。
しかしながら、有名な作り手のバローロはビックリするようなお値段もあり、
日頃は、無名なのやランゲDOCとかのネッビオーロを試して楽しんでいます。
それはそれでおいしいネッビオーロはいっぱいあるのですが、今日のこれは、
そこそこお手頃な価格で売っていたバローロ・リゼルヴァです。さてさて…。


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バローロ地域のカスティリオーネ・ファッレット(Castiglione Falletto)にある、
Terre del Baroloという1958年創業の協同組合形態のワイナリーが作っています。
ピエモンテ州でも最古の部類に入る歴史ある協同組合だそうで、
バローロがDOC認定されたのが1966年で、DOCG昇格が1980年ですから、
それ以上前からやってる老舗なんですね。


公式ページはトップページに畑の空撮画像がバーンとカッコいいです。

見たところ、ラベルデザインが変わってしまったのか今日のワインが見当たりません。
Barolo Riservaは、通常のBaroloの38ヶ月に対し、62ヶ月(内、18ヶ月は木樽で)
の熟成が義務付けられていますので、5年以上の間リリースされない訳ですから、
そんな間にデザインやラインアップ変更がありがちですよね。(笑)
仕方がないので、ライアップ上近しいやつのデータを見ます。
・ネッビオーロ 100%
手摘み収穫、畑は「バローロ地域のいろんなところ」からだそうで。(笑)
協同組合ですから、畑の特定は難しそうですね。
熟成は規定通り62ヶ月、内18ヶ月はフレンチオークの大樽でやるそうです。


作り手訪問。さすが協同組合老舗です。でかい。ある意味工場風情です。
Barolo01
上空から見るとかなりの敷地です。これでもバローロ域内にあります。
(バローロDOCGは通常畑だけでなく醸造地もバローロ内にある必要があります。)


バローロ全体をGoogle Mapで俯瞰して位置関係を確認しましょう。
Barolo_元
エノテカさんから拝借した地図も横に貼りましたが、コミューンもチェック。


ラベル平面化画像。
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ちょっと野暮ったいデザインですね。個人的には好きですが。
現行品(2012とか)は今風のデザインに変わってるようです。


さあ、抜栓です。
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汎用品ですね。コルクもあっさり線だけ。

Alc.14%。
ガーネット。エッジは褐変してます。リゼルヴァ〜。
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黒ベリー、コンポート様のプラム。
辛口アタック。
厚み重みのある味です。
ドライな軽さもあっていいですね。
奥の方に酸があるからでしょうか。
タンニンも見事に溶け込んでますが、
収斂性はしっかり残っていていいアクセント。
バローロな余韻。(笑)
 
いやあ、これは本物のバローロですよ。
当たり前か。(笑)


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Cantina Terre del Barolo
Barolo Riserva DOCG 2010
RRWポイント 93点