ティナッツィというヴェネト州のワイナリーです。
以前、ここのOpera N°3 Vinum Italicum(オペラ第3楽章・イタリアワイン)
というのをいただいてます。イタリアを代表する3品種のブレンドで、
本拠地ヴェネト州のコルヴィーナ、プーリア州のプリミティーヴォ、
シチリア島のネロ・ダーヴォラの3品種という面白い試みのワインでした。
今日のこれは白、Opera N°2(オペラ第2楽章)だそうです。


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マルヴァジーアは地中海というかイタリアらしい品種ではありますが、
シャルドネはどうなんでしょうね。イタリア全域で広く栽培はされてますが。


公式ページには何とこのワインが載っていません。

それどころかネット上にほとんど情報がありません。
困りましたね~。

ポーランドのブログに「この料理にマッチしました!」的なのはありました。
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おいしそうな料理ですが、ワインについては全く触れず。(笑)

IGPプーリアなのでTinazzi傘下のプーリア州のワイナリーで作ってるんでしょう。
(Cantine San GiorgioとFeudo Croceというワイナリーを所有。)

とにかく、適当にFeudo Croceに訪問してみます。
Feudo01
プーリア州はイタリアのブーツのヒール部分でしたね。
2008年の画像に時を戻すとこの建物が跡かたもありません。
比較的新しく建てたみたいですね。

ついでなのでもう一つのプーリアのワイナリー(Cantine San Giorgio)も訪問。
Feudo02
先ほどのFeudo Croceからは車で10分くらいのご近所でした。

さて、せっかくなので(笑)IGPプーリア(Puglia)をおさらいしておきましょう。
(IGP = Indicazione Geografica Protetta;保護指定地域表示)
使用可能な品種が、黒品種26に対し白品種が31もあります。以下に列記。

Asprinio、Bianco di Alessano、Biancolella、Bombino Bianco、Chardonnay
Cococciola、Coda di Volpe、Falanghina、Fiano、Francavidda、Garganega、
Gewürztraminer、Greco、Grillo、Impigno、Malvasia、Manzoni Bianco、
Montonico Bianco、Moscato、Mostosa、Pinot Bianco、Pinot Grigio、Riesling、
Sauvignon Blanc、Semillon、Sylvaner Verde、Trebbiano、Verdeca、Verdicchio、
Vermentino、Welschriesling (Riesling Italico) の以上31種。ああ、しんど。

おなじみの国際品種やイタリア有名品種から聞いたことのないものまで勢揃い。
ちゃんと今日のシャルドネとマルヴァジーアも入ってます。

単なるBiancoなら何をどれだけ何種類ブレンドしてもOKですが、
品種表示するバリエタルは、その品種が85%以上含まれていないといけません。
ただ、今日のワインは「シャルドネ・マルヴァジーア」とダブル表示です。
こういう場合は「Dual varietals」というパターンが許されています。
(すなわち、第1品種が50~85%、第2品種が15~50%となります。)


ラベル平面化画像。ルカ・マローニ91点のシールが誇らしげです。
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裏ラベルはインポーター貼り替えパターン。上から貼って隠されるよりマシです。
しかし、大した情報はなし。


さあ、抜栓。おっ、久々のノマコルクです。
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一応ワイナリー名は入ってますが上に写っている通りなので平面化はなし。

Alc.13%。
薄いゴールドイエロー。割と粘性の涙。
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白い花、青リンゴ、かすかに柑橘系、アーモンドも。
一応樽は使ってる感じですね。
辛口アタック。
ミントっぽい甘さの印象も出てきます。
酸ではないですがクールな印象があります。
喉越しにミネラル感もありました。
悪くないだろう。(ぺこぱ風に…)


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Tinazzi
Opera N°2
Vinum Italicum
Chardonnay Malvasia
Puglia 2018
WWWポイント 78点



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