マァジがリパッソ製法を復活させ作ったカンポフィオリンが美味しかったので、
ヴァルポリチェッラ・リパッソDOCならもっと美味しいのかと物色した結果、
今度はマァジじゃなくてベルターニにしてみました。
ベルターニも1857年にヴェローナ地区で初めて設立された老舗ですからね。


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Valpolicella Ripasso DOCValpolicella DOCから2010年に分かれて出来ました。
古来のリパッソ製法(アマローネの搾り滓の上でワインを再発酵させる)なのに、
比較的新しいDOCです。
マァジがリパッソを復活させたのが1964年ですから、そこからしても50年ほど。
DOCになるまでずいぶん時間がかかったようです。


公式ページは洒落たデザイン。

情報もそこそこしっかりしてます。
・コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 85%
・メルロー 10%
・ロンディネッラ 5%
当然リパッソ製法で作られ、熟成は50hlのフレンチオーク樽で9ヶ月です。


さあ、ヴェローナの北、山間のGrezzanaの町にあるベルターニ訪問。
Bertani01
この周辺とValpolicella Classica地域にあるTenuta Novareに合計200haの畑を所有。


ヴェローナの地図でベルターニの位置関係とDOC/DOCGの分布を確認。
Bertani02
Google Map転記をしようと思いましたが、地域が結構オーバーラップしていて断念。
上の地図の境界線をトレースしてインポーズしましたので、上の地図で確認の上、
Google Map上で照らし合わせて見てください。(笑)

今日のヴァルポリチェッラ・リパッソはTenuta Novareからと書いてあったので、
恐らくこの辺りではという所に行ってみました。Novareという地域ではあります。
Bertani03
この道の先に~Bertaniというワイナリーがあるんですが、そこなのかな?
URLも別にあって、独立した別のワイナリーのように見えます。


ラベル平面化画像。
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なかなか丸い図案は撮影が難しいです。

裏ラベルにはこんな風にインポーターシールが貼ってました。
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剥がすと下のようになります。モンテ物産のロゴ以外何が違うんでしょう?
なぞ~。(笑)


さあ、抜栓。
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キャップ、コルク、専用品です。

コルク平面化。
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ヴァルポリチェッラ・リパッソ専用。人工コルク、DIAM5を採用です。

そうそう、ボトルの口の部分には「BERTANI」名入り。
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ついでにValpolicella Ripasso DOCの認定証も写しておきます。

Alc.13.5%。
クリア感あるガーネット。
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黒ベリー、アメリカンチェリーのジャム、リコリス。
かすかにアニマル風味(笑)。
甘みに感じる酸を乗せた辛口アタック。
味の芯も甘みのベールに覆われてますね。
お陰で味の中心を探るのが難しいくらいです。
アヒージョに合わせたら気にならなくはなったんですが、
この甘さがじゃまして、なかなか楽しみにくいやつですね。
アマローネの搾り滓がかなり甘いとデータシートには書いてありましたが、
醸した後でもこれだけ甘いのは問題ですね。

マァジに作り方教えてもらった方がいいかも。(笑)
こうなるとベルターニのアマローネが気になりますね。
甘いのかな~?


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Bertani
Valpolicella Ripasso DOC 2016
RRWポイント 84点