「PP」というエチケットの図案がおしゃれなフィリップ・パカレです。
雑誌やお店でもよく見かけるのでずっと気にはなってました。
しかし、人気というか、やっぱり評価が高いということなんでしょうね。
例によってAOCブルゴーニュでお試しですが、あまりお手頃ではありませぬ。


IMG_2252
フィリップ・パカレさんはボジョレー出身で、自然派ワインの父、
故マルセル・ラピエールを叔父に持つ、代々続く栽培・醸造家の家系だそうで。
ブルゴーニュ・ディジョン大学で醸造学を学んだ後、2年間自然農法団体で働き、
1991年からヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・プリューレ・ロック(Prieuré Roch)で
10年に渡って醸造責任者を務めました。その実績と腕を買われたんでしょう、
ロマネ・コンティ社の醸造長に誘われたそうですが、自分のワインを造りたいと、
そのオファーを蹴って2001年に自身のネゴシアンを立ち上げ、今に至ります。


公式ページはシンプルで英語表示不可。

そしてなんと、今日のAOCブルゴーニュが載ってません。
ネット情報ではヴォーヌ・ロマネ村のAOCブルゴーニュの区画からだそうです。
樹齢は60年ほどで、確かに「Vieilles Vignes」を謳うだけはありますね。
・ピノ・ノワール 100%
は当然ですが、公式ページにはフィリップ・パカレの醸造ポリシーが解説してあり、
全房発酵と書いてあります。ロマネ・コンティが見込んだだけありそうですよ。
その他、(醸造と熟成の間は)SO2を使わないとか、自然酵母使用だとか、
澱引き(Soutirage)せず澱と触れたまま熟成させるだとか、こだわってるそうです。
樽熟は14~18ヶ月とありました。


ボーヌの町にあるフィリップ・パカレを訪問します。
IMG_2212
ボーヌの環状の旧市街の中ではないですが、鉄道ボーヌ駅の道すがら。
ボーヌの町はブルゴーニュの旅をしたときに随分歩きましたが、
大抵どこの作り手も大した看板を上げてないので素通りしてしまいます。(笑)


さあ、今日のAOCブルゴーニュはヴォーヌ・ロマネ村からということで、
いつもの地図(ラック・コーポレーション様より拝借)を眺めてみましょう。
IMG_2250
県道D974号線(旧国道N74号線)よりこっち側がAOCブルゴーニュとなります。
スパっと分けられていて気持ちがいいです。(笑)このどこかの畑です。

ここでフランスの道路についてウンチクを。国道D974という人もいますが、
「D」が付いていたら「Route Départemental」なので県道です。
つまり以下の頭文字なわけです。
E:欧州道路(Européen)
A:高速道路(Autoroute)
N:国道(National)
D:県道(Départemental)
よっぽどの幹線道路でない限りほとんど「D~」ばっかりです。


エチケット平面化画像。フォントもおしゃれですね。
IMG_2213
裏ラベル、なぜに横向き?


さあ、抜栓。
IMG_2254
シンプルです。しかし、横に「PP」と書くならミレジム打ちましょうよ。
これですべて写ってるのでコルクの平面化はなしです。

Alc.12.5%。
全房感あるきれいに澄んだルビー。アルコール度数低いけど涙は割とはっきり。
IMG_2251

フレーズ、フランボワーズ、チェリーのお菓子。
辛口アタック。
酸は穏やかですね。いい感じ。
苦さっぽく感じるんですが、
複雑味ありとしておきましょう。
軽くなり過ぎずにいい具合ですし。
かすかなタンニンもいい仕事してます。
余韻もこのいいバランスのまま長く続いて満足。

これは好みのピノですね。
人気があるのも頷ける。


*****


Philippe Pacalet
Bourgogne Vieilles Vignes 2015
RRWポイント 94点