ボジョレーはマセラシオン・カルボニック法で作った早飲みワインが主流ですが、
地域北部10ヶ村が村名を名乗るクリュ・ボジョレーは、同じくガメを使いながら、
コートドールの伝統的製法で熟成のポテンシャルもある格上ワインを産んでいます。
そんなのを試そうと、クリュ・ボジョレーのモルゴン、2008年をゲットしました。
経験からガメにはそんなに期待はしてないですが、どれほどのもかお試しです。


IMG_2408
作り手はポテル・アヴィロン。実は、以前試した二コラ・ポテルさんと、
ボーヌ農業学校で同窓だったボジョレー出身のステファン・アヴィロンさん
(Stéphane Aviron)が意気投合してスーパー・ボジョレーを作っています。

ところが、ネットで見ると、最近のヴィンテージはPotel Avironではなく、
Stéphane Aviron単独名になっています。エチケットデザインは同じなのに...。
Morgon04
真相は調べたけど不明。しかし、ロッシュ・ド・ベレーヌを試したときに、
ニコラ・ポテルさんが2008年に自身が立ち上げたニコラ・ポテル社から独立し、
当時の親会社であった大手コタン・フレール社とケンカしちゃったことで、
自身の名前でもある「二コラ・ポテル」が使用できないことになったんでしたね。
(仕方なく、ドメーヌ・ド・ベレーヌ /メゾン・ロッシュ・ド・ベレーヌを立ち上げ。)
察するに、同様に「Potel Aviron」も使えなくなったんじゃないでしょうか?
そう考えると合点がいきますし、ジョイント・プロジェクトを解消したんじゃなくて、
今も協業関係は続いてるんじゃないでしょうか。そう思っておきましょう。(笑)


で、ポテル・アヴィロンの公式ページというものが見つかりません。
インポーターの情報ページを貼ってお茶を濁しておきます。

Frederick Wildman and Sons, Ltd.

豊通食料株式会社

ネット情報ですが、
・ガメ 100%
熟成は新樽率20~25%のオーク樽で12ヶ月のようです。
Vieilles Vignesですから樹齢は38年以上の古木だそうです。
驚くのは、2009年のヴィンテージですが、パーカーおじさんが92点をつけてること。
クリュ・ボジョレーでこの評価はすごい気がします。


ポテル・アヴィロンという法人の住所は判明したので行ってみます。
シェナ(Chénas)の近く、ラ・シャペル・ド・ガンシェイ村にあります。
Morgon01
所番地は合ってるのでここだと思いますが、完璧民家ですね。(笑)

ここからモルゴンの「Côte du Py」という畑までは車で20分弱。
Morgon03
クリュ・ボジョレーの10ヶ村と共にGoogle Mapで示しました。
クリュ・ボジョレーは下記の10村になります。おさらいしておきます。
・サン・タムール(Saint-amour)
・ジュリエナ(Juliénas)
・シェナ(Chénas)
・ムーラン・ナ・ヴァン(Moulin-à-Vent)
・フルーリー(Fleurie)
・シルーブル(Chiroubles)
・モルゴン(Morgon)
・レニエ(Régnié)
・ブルイィ(Brouilly)
・コート・ド・ブルイィ(Côte de Brouilly)

モルゴンの「Côte du Py」という畑も行ってみました。
Morgon02
どこがポテル・アヴィロンの区画かわかりませんし、ストビューも不十分で、
適当なところをスクショしています。Côteというだけあって起伏もありいい感じ。


ボジョレー全体をおさらいします。3つの地図を並べただけですが。
Beaujolais3
なかなか各AOCの範囲が確定できず、Google Mapにうまく書き込めてません。
3つの地図を比べて、ふ~んと思っていただければ幸いです。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2383
裏ラベルにはステファン・アヴィロンさんのサインのみ。

インポーターシールはなぜか最上部の「POTEL AVIRON」だけ隠してました。
IMG_09
そんなんなら隠す必要ないのに。剥がすのに難儀しました。(笑)


さて、抜栓。
IMG_2406
へ?全く無地のコルクです。当然平面化はしません。(笑)

Alc.12.5%。
濃いめのくすんだルビー。さすがにエッジはかすかに褐変してます。
IMG_2407

イチゴ(シロップ)。フランボワーズ。
若々しい香りです。やはりガメですね。
酸味のある辛口アタック。
やはりピノほどの深みはないんですが、
味の芯や複雑味はしっかりある気がします。
2008年というほどの重みは感じません。
逆に未だフレッシュな印象。
それがガメの個性、良さなんでしょうね。
酸は最後まで居続けるんですが、
それはそれで全体のバランスには貢献しています。

飲み進めてると「あっ、ピノと思って飲んでいた!」
と、ふと気づいたりします。
ガメなんだよね。 熟成ガメ。いいんじゃない?


*****


Potel Aviron
Morgon Côte du Py 2008
Vielles Vignes
RRWポイント 86点