アメリカはワシントン州、コロンビア・ヴァレーのカベソーをいただきます。
ワシントン州と言えば、オレゴンのまだ北側、カナダとの国境の州です。
そんな冷涼地のカベソーはどうなんだとお思いでしょうが、ところがどっこい、
ナパなんかのように甘やかされていない(!)力強いカベソーが見つかるところ、
そんなふうなことが最近わかるようになってきました。(笑)


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シャトー・サン・ミッシェルは前身が1912年に遡る、この地のパイオニア。
アメリカの禁酒法時代(1920~1933年)を切り抜け、ワイナリーを再開。
(なので、創業を1934年としてあるものもあります。)1967年伝説的な醸造家、
Andre Tchelistcheff氏をコンサルとして招き、近代的なワインメイキングで評価を得、
サン・ミッシェル・ヴィントナーズを名乗って今の発展の礎を築いたそうです。
1976年フレンチ・スタイルのシャトーを建て、シャトー・サン・ミッシェルに改名。
旧世界の伝統的ワイン造りと新世界の革新的技術を織り交ぜるのがポリシーだそう。
即ち、ワシントンを今の一大産地にしたのがシャトー・サン・ミッシェルということ。
ゴイゴイスー。


公式ページはしっかりしててカッコいいんですが、ワイン情報はショップ兼用。

このパターンは、現行ヴィンテージ、もしくは在庫のあるものしか載ってません。
アメリカのワイナリー公式サイトあるあるです。(笑)
で、今日のカベソーは売り切れらしく、赤ブレンドとメルローしか載ってません。
仕方がないので、ネット情報を探る旅が始まります。
いろんな情報があり、絞り込むのが大変ですが、たぶん以下になります。
・カベソー 88%
・シラー 12%
新樽率51%のフレンチ/アメリカン混成の樽で20ヶ月熟成。
(新樽率32%で14ヶ月という情報もあり。)

ブドウの出どころも、
・Horse Heaven Hills AVA 45%
・Wahluke Slope AVA 22%
・残り33%は自社のCold CreekとCanoe RidgeのVineyardから。
あとで調べるとしましょう。


ワイナリーはシアトルの市街から車で30分ほど北へ行った所にあります。
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広い敷地に立派な「シャトー」ですが、コロンビア・ヴァレーじゃないんですね。
一応、シアトル周辺もPuget Sound(ピュジェット湾)というAVAにはなってます。
(AVA=American Viticultural Area)

シアトルもAVAの中だったんですね。シアトルと言えばこのスタバ1号店。
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去年シアトルを訪れた際は、ここへ行った後、イタリアワインを飲んでます。
せっかくならワシントンのワインをいただけば良かったですね。(笑)


さあ、この地図でワシントン州のAVAを見ておきますよ。
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シアトルのあるPuget Sound AVA以外は、カスケード山脈を挟んで内陸側、
コロンビア川流域の、いわゆるコロンビア・ヴァレーAVAになります。
その中に内包されて狭域のAVAがあるという関係になっています。

今日のワインの、Horse Heaven Hills AVAWahluke Slope AVAも確認。
どちらもコロンビア川流域の割と大きな範囲のAVAですね。

コロンビア川はカナディアンロッキーを水源にワシントン州を広範囲に流れ、
Horse Heaven Hills AVAのあたりで、オレゴン州との州境となり西へ向かい、
オレゴン州最大の都市ポートランド(オレゴンの州都はセイラム - Salem)で
Willamette Valley AVAから来たウィラメット川と合流し太平洋に注ぎ込みます。

まあ、うだうだ書いていても頭に入らないのでGoogle Map転記を断行。(笑)
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Chateau Ste. Michelleの所在も書き込んでます。ほぼシアトルですね。
公式サイトによると、シアトル近くのシャトー・サン・ミッシェルでは、
主に白ワインを作り、赤ワインは別途にHorse Heaven Hills AVAにある、
Canoe Ridge Estate winery(所在不明…)なるところで作っているそうです。
確かにシアトルはコロンビア・ヴァレーからはちょっと離れすぎですもんね。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルを隠さない控えめインポーターシールはエラいです。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクともに「Indian Wells」専用デザインですね。

コルク平面化。ロゴマークとURL入り。
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無印の集成コルクですね。こんなのもブショネないんでしょうか。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。涙はくっきりで色付き。
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ブラックベリー、スギ、スパイス、フッと黒糖。
辛口アタックと思ったら、後から甘みが舌の上に乗ってきます。
始終甘みはパレットに居座ってるんですが、
味のストラクチャーはしっかり感じるので問題なさそうです。
この甘みはなぜかタンニンと拮抗し、
相当あるはずの収斂性を和らげてくれています。
余韻まで引きずる甘さですが、
「重み」と両立する「甘さ」は初めての感覚です。
スモーキーな感じが始終あるのがいいのかもしれません。

ワシントン、奥が深いですね~。


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Chateau Ste. Michelle
Indian Wells
Cabernet Sauvignon 2016
Columbia Valley
RRWポイント 91点