フェウド・アランチョというのはよく見かけますね。種類もいろいろ。
シチリア島の作り手ですが、ネロ・ダーヴォラやこのインツォリアのみならず、
カベソー、メルロー、ピノ・ネロ、シャルドネなど国際品種何でもやってます。
まあ、そういう節操のない感じに加え、趣味の悪い(失礼!)ラベルと、
1000円程のお値段で、何となく敬遠してましたが、本日初アランチョです。(笑)


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フェウド・アランチョは2001年にシチリア島の西、Sambuca di Siciliaに設立。
インポーター情報では、フェウド・アランチョは「最高のコスパ・ワインの提供」と
「料理と相性の良いワインを造る」というコンセプトの下設立されたらしいです。
北イタリア、トレント近くが本拠地のGruppo Mezzacorona傘下のようですが、
公式ページを見る限り、シシリー、シチリア島のワインというアイデンティティーを
かなり前面に押し出してるように思えます。


公式ページは、さすが大手、カッコよくできています。

一応、各ワインのデータシートもあります。
・インツォリア 100%
当然のように樽はなく、シュール・リーで4ヶ月の熟成です。

インツォリアはシチリア島原産のシチリアを代表する白品種です。
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アンソニカ(Ansonica)という名前でトスカーナでも栽培されていますが、
シチリアDOCの主要品種となるほどシチリアでは重要な品種のようです。

今日のワインはSicilia DOCですが、2011年にIGTから昇格したDOCです。
(IGT=Indicazione Geografica Tipica、DOC=Denominazione di Origine Controllata)
同時に従来のIGTカテゴリーとして、IGP Terre Sicilianeが新設されています。
Sicilia DOCは、Bianco(白)の場合、指定品種を50%以上使う必要があります。
Inzolia(=Ansonica)、 Catarratto、Chardonnay、Grecanico Dorato(=Garganega)、
Grilloがその指定品種です。
今日のワインのようにInzoliaを表示するには、Inzoliaが85%以上必要です。
今日のは100%インツォリアなのでOKですね。


さあ、Sambuca di SiciliaにあるFeudo Arancioを訪問しますよ。
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すごい。さすがに立派な施設と周辺の畑です。

敷地総面積が280ha。ここ周辺の所有畑は内240haにのぼるそうです。
その上、創設から2年後の2003年、島の東側のワイナリーを取得します。
ラグーザ県のアカーテ(Acate)というところにあります。これが入り口。(笑)
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ここはさらに大きく、総敷地面積が690ha、畑が450haあるそうです。
2拠点の畑を合わせると700ha近くを所有していることになります。
今日のインツォリアはアカーテの畑からとありますから、ここからですね。

シチリア島を俯瞰して、全体の位置関係や距離感を見ましょう。
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創業の地のSambuca di SiciliaとAcateは車で3時間の距離になります。
また、Sambuca di Siciliaの市街地からフェウド・アランチョへ行く途中、
アランチョ湖という小さな湖を発見。なるほどここから来た名前ですね。


ラベル平面化画像。
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イスラームな雰囲気のラベルデザイン。
地中海の真ん中にして最大の島、シチリア。古来より交通と通商の要地で、
諸勢力が交替し、地中海における「文明の十字路」と言われるくらいです。
いつぞやの何らかの文明のデザインをモチーフにしてるんでしょうね。


さあ、抜栓。
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無印キャップシールですが、ネックには紋章がついてました。(冒頭写真参照)

コルク平面化。
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名前、デザイン入り。2年耐用のDIAM2を採用してますね。

Alc.13%。(pH:3.53、Brix:6.0)
ゴールドイエロー。
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みずみずしい梨、レモンのシャーベット、白い花。
酸味を感じる辛口アタック。
ライム味のかき氷が溶けたあとのような味わいです。(笑)
しかし、中にミネラル感や青い苦味様の風味があり、
味に膨らみを持たせてくれています。
薄っぺらくないのはいいですね。

キンキンに冷やして飲むのに最高です。
行ったことないけど、シチリア島が思い浮かびます。(笑)


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Feudo Arancio
Inzolia 2018
Sicilia DOC
WWWポイント 78点



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