コストコで何本か日本ワインが売ってました。その1本のマスカベAをゲット。
普段は手は出さないんですが(笑)、コストコが選ぶ日本ワインというのと、
恐らく中止になるであろう「幻」の東京2020のオフィシャルワインというので、
思わずカゴに投入(笑)。品種的に味は期待していませんが早速抜栓~。


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サントネージュは、1947年(昭和22年)といいますから、戦後まもなくに、
前身となる醸造所ができたそうです。1972年(昭和47年)には社名を、
フランス語で「聖なる雪」の意味のサントネージュ(Sainte Neige)にします。
名前にも表れてますが、当時から欧州品種を日本でいち早く取り入れたり、
日本のワイン造りの基礎を築く上で大きな役割を果たしてきたそうです。
2002年にアサヒビールグループに入り、同社のワイン事業を担っています。


公式ページはやはりアサヒビールの公式サイト内にあります。

ワイン紹介ページは一応あります…。
・マスカットベイリーA 100%
「山梨県の韮崎地区と八幡地区のブドウをブレンドして、丁寧に醸造しました。」
としか情報なし。醸造や熟成については書かれていません。ちょっとね~。

勝手にマスカベAと略してるマスカットベイリーAですが、まとめを記しておきます。
1927年(昭和2年)新潟県岩の原ワイナリー川上善兵衛氏が作り出した品種です。
新潟が原産の日本固有種ということで、日本のワイン用黒品種では第1位の生産量です。
2010年の「甲州」に次いで、2013年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に登録され、
国際的なワイン用ブドウ品種として公式に認められているのはご承知の通りです。
SteNeige03
アルファベット表記では「Muscat Bailey A」なのですが、日本語表記となると、
マスカット・ベーリーA、マスカット・ベーリA、マスカット・ベリーA他、
(一番正しい)マスカット・ベイリーAの4表記がOIVに登録されてるそうです。
特に「ベリー」はいかがなものか?と思いますがね。

母方にアメリカ原産の交雑種ベイリー(Bailey)と父方に欧州のマスカット・ハンブルク
(Muscat Humberg)を掛け合わせたものですが、ベイリーがヴィティス・ラブルスカ
(Vitis Labrusca)を含む種間交雑種のため、マスカット・ハンブルクがヴィティス・
ヴィニフェラ(Vitis Vinifera)であるものの、そのフォクシー・フレーバー(Foxy Flavor)
は特徴的です。いわゆるグレープジュースの香りです。ファンタグレープなどは好きですが、
個人的にはワインからこの香りがするのは勘弁してほしいところです。
日本のワインはどれもこの香りがすると、一時期ノイローゼになったくらいです。(笑)

細かいことを言うと、ベイリー自体は4分の1はヴィティス・ヴィニフェラの系統で、
マスカベAの半分がヴィティス・ラブルスカの血筋ではないようです。(参考1参考2
それでもこの香りが強いは、ラブルスカの遺伝って、よっぽどキツイんですね。(笑)

マスカット・ハンブルクはマスカット・オブ・アレキサンドリア(いわゆるマスカット)
とチロル地方原産のスキアヴァ・グロッサ(Schiava Grossa)を交配した品種です。
スキアヴァ・グロッサはドイツのトロリンガーのことでしたね。


もう一つこのワインで気になるのが、「山梨県産」と表記されているものの、
GI Yamanashi」とは書かれていないことです。
「GI」はGeographical Indicationの略で、認定された「地理的表示」のことです。
2013年にワインで初めて「山梨」が認められ、2018年には「北海道」も認定されてます。
最近はちらほらと「GI Yamanashi」と入ったワインが増えてきたので余計気になります。
GI Yamanashi公式サイト国税局の資料でそこらへんの決まりを調べてみます。

山梨産ブドウ100%、指定品種(42種あります)のみ使用、山梨県内で醸造・瓶詰め、
こういった条件はクリアしています。その他細かい条件もありますが、たぶんOK。
唯一怪しいのが、分析値などの審査と官能検査にクリアする必要があるとのことで、
地理的表示「山梨」管理委員会という組織が審査をするそうです。もしかしたら、
これをやってないんでしょうかね。(笑)
「山梨県産」表示は「日本ワイン」をクリアしていれば都道府県名は書けるようです。


山梨のサントネージュを訪問してみましょう。なかなか立派。
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JR山梨市駅のすぐ裏。便利良さそうに聞こえますが都会は甲府の方ですね。(笑)

山梨を俯瞰して見てみましょう。この辺りにサントネージュがあります。
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ワイナリーの密集する勝沼エリアではないですが、県東部になります。


ラベル平面化画像。「日本ワイン」です。
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「東京2020オリンピック・パラリンピックオフィシャルワイン」限定ラベル。
しかし、この微妙な毛筆のワイン名、なんとかならんのか?(笑)


さあ、抜栓。コルク短かっ!
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コルクの印刷もここに見えてるだけなので平面化はしません。

Alc.12.5%。(pH:3.71、Brix:6.3)
クリア感あるルビー。
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やはり、グレープジュースの香り。
フォクシーフレーバーから来ます。(笑)
イチゴ。青い茎っぽさも少し。
だからマスカット「ベリー」なんて言われるんですね。

甘み様の酸が乗った辛口アタック。
風味はやはりジュースっぽいな~。
深みはないんですが、徐々にワインっぽく感じてきました。
というか、ワインっぽく飲めそう。(笑)

今日はカレーに合わせたら、割とOK。
マスカベAとしてはバランスいいと思いました。


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サントネージュ
山梨産マスカット・ベーリーA 2018
Saint Neige
Yamanashi Muscat Bailey A 2018
RRWポイント 84点