コストコでワシントン州のシャトー・サン・ミッシェルのリースリングを発見。
ここはカベソーを試して、コロンビア・ヴァレーの実力を知った作り手です。
折りしも、この前飲んだアルザスのリースリングがイマイチだったので、
おいしいリースリングであることを期待して、リベンジ・リースリングです。(笑)


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シャトー・サン・ミッシェルは前身が1912年に遡る、この地のパイオニア。
アメリカの禁酒法時代(1920~1933年)を切り抜け、ワイナリーを再開。
(なので、創業を1934年としてあるものもあります。)1967年伝説的な醸造家、
Andre Tchelistcheff氏をコンサルとして招き、近代的なワインメイキングで評価を得、
サン・ミッシェル・ヴィントナーズを名乗って今の発展の礎を築いたそうです。
1976年フレンチ・スタイルのシャトーを建て、シャトー・サン・ミッシェルに改名。
旧世界の伝統的ワイン造りと新世界の革新的技術を織り交ぜるのがポリシーだそう。
即ち、ワシントンを今の一大産地にしたのがシャトー・サン・ミッシェルということ。
ゴイゴイスー。


公式ページはしっかりしててカッコいいんですが、ワイン情報はショップ兼用。
このパターンは、現行ヴィンテージ、もしくは在庫のあるものしか載ってません。
アメリカのワイナリー公式サイトあるあるです。(笑)
今日のリースリングはやっぱりですが2019年しか載っていません。
・リースリング 100%
と、畑はコロンビア・ヴァレー各地からのブレンドとしか書いてないんですけどね。(笑)
9ドルですし、Everyday Riesling だと書いてあり、とにかくベーシックラインですね。

そうそう、コストコでは、この2017年と2018年が置いてあったんですが、
2018年はスクリューキャップでした。なぜか迷わずコルクの2017年を購入。(笑)


リースリングはドイツ原産というのが有力です。その親子関係は未だ不明らしく、
父方は Heunisch weiß(仏:Gouais Blanc)は判明してますが、母方が不明。
Riesling
世界中で栽培される人気の品種ですが、ドイツが最大面積(22,580ha、2010年)。
フランス、アルザスのリースリングも有名ですが、3,513ha しかありません。
オーストリアでも1,863ha しかないです。ドイツの次というのが、実はアメリカ
なんと、4,852ha もあります。(3位は多分オーストラリアで 4,114ha。)
アメリカがドイツに次いで2番目のリースリング大国というのも驚きですが、
そのアメリカの中で1番なのが、なんと今日のワシントン州(2,558ha)なのです。
2位のカリフォルニア州は 1,550ha なので、ぶっちぎりの1位ですね。
リースリングなら、アメリカ、それもワシントン。覚えておきましょう。(笑)


さて、ワイナリーを再訪。シアトルの市街から車で30分ほど北へ行ったところ。
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さすがワシントンのパイオニアであり、トップ「シャトー」。立派です。
ただ、この本拠地、コロンビア・ヴァレーからはけっこう遠いのです。

いつものようにGoogle MapにAVAを転記して俯瞰してみましょう。
一応、シアトル周辺もPuget Sound(ピュジェット湾)というAVAであり、
ブドウは産するようですが、最大生産地はやはりコロンビア・ヴァレーです。
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シアトルのあるPuget Sound AVA以外は、カスケード山脈を挟んで内陸側、
コロンビア川流域の、いわゆるコロンビア・ヴァレーAVAになります。
その中に内包されて狭域のAVAがあるという関係になっています。
(AVA=American Viticultural Area)

コロンビア川はカナディアンロッキーを水源にワシントン州を広範囲に流れ、
Horse Heaven Hills AVAのあたりで、オレゴン州との州境となり西へ向かい、
オレゴン州最大の都市ポートランド(オレゴンの州都はセイラム - Salem)で
Willamette Valley AVAから来たウィラメット川と合流し太平洋に注ぎ込みます。
やはり川が銘醸地を知る鍵ですね。

ネットで拾った地図(PDFはここ)も貼っておきます。
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また、ワシントン州のワイン公式サイトというのもあるのでご参考まで。


ラベル平面化画像。
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表ラベルの下に、「100% Vinifera Rootstock」とあるのは何でしょうね?
100%ヨーロッパ種(ヴィティス・ヴィニフェラ)の台木ということですから、
フィロキセラに耐性のあるアメリカ産の台木を使わず、欧州産にこだわってる?

裏ラベルの情報に目を移すと、いろいろわかります。
コロンビア・ヴァレーの冷涼なところと温暖なところのブレンドだそうで。
また、甘さの表示を見ると、辛口と甘口の中間になってますね。
別に「Dry Riesling」というのもラインアップにあるので、そっちが辛口で、
今日のただの「Riesling」は若干甘口よりなんでしょうね。

こういった大事な裏ラベル情報を隠す不届き者がいます。
コストコさん、自社で輸入するのはいいけれど、ちょっと気を使って!
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けっこう剥がすの大変でした。きれいに剥がれなかったし…。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクに名前入り。スクリューキャップよりいいですよね。

コルク平面化。
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URLと、誇らしげに「ワシントン州で創設のワイナリー」とあります。

Alc.11.5%。(pH:3.30、Brix:7.1)
ライトイエロー。
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いきなりの超ペトロール!
この香りに邪魔されて他の香りが取れないくらい。(笑)
ここですでに、ずいぶんアルザスとは趣が違います。
なんとなく青リンゴ、柑橘系も軽くありますね。
やはり甘みを少し感じる辛口アタックです。
洋梨か 果実味たっぷりに感じます。
酸は前に出ず全体を爽やかに保ってくれています。
ミネラル感もほんのり。
甘さは全然気にならないレベルで、絶妙のバランス。

リースリングの王道という印象です。
ラインガウに迫るか?


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Chateau Ste. Michelle
Riesling 2017
Columbia Valley
WWWポイント 80点



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