スーパーで300円ほどで売っていたスペインのワイン、スラナのティント(赤)です。
普段は手を出さないレンジですが、ボバル(Bobal)という品種に釣られました。
スペインの黒ブドウでは断トツ1位のテンプラニージョに続いて2番目の生産量。
なのにバルクワイン用が主だったりして、この品種のワインをあまり見かけません。
以前に飲んだボバルの名手のワインとは雲泥の差でしょうが、試してみましょう。


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作り手は、1885年にバレンシア州に創業という老舗にして巨大ワイナリーである、
ビセンテ・ガンディーアというところ。
ボバルは、紀元前5世紀にはバレンシア州(ウティエル・レケーナ周辺)で栽培
されていたという記録も残る古代品種で、バレンシアはまさにボバルの故郷です。


公式ページはなんと自動で日本語表示。90ヶ国へ輸出する海外進出をしてますからね。

しかしながら、今日のような底辺のシリーズは輸出用ということもあってか、
全然情報が載っていません。
今日のワインは、DO(Denominación de Origen)の表示もありませんから、
DO Utiel-Requena でも DO Valencia でもない、出どころ不明の安ワインです。
ただ、少し上のレンジの DOP Valencia で同じくボバルとカベソーのブレンドを発見。
おそらく似たような比率のブレンドじゃないかと想像します。
・ボバル 80%
・カベソー 20%
まあ、こんな感じとしておきましょう。(笑)


統計数字を見ると、ボバルはバルクワイン用が多いとは言え、かなりの生産量。
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黒ブドウ品種と限らなくても、スペインの生産量では3位になっています。

(1位)アイレン(白) 214,594ha
(2位)テンプラニージョ(黒) 203,265ha
(3位)ボバル(黒) 59,565ha
(4位)ガルナチャ(黒) 53,183ha
(5位)マカベオ(白) 51,213ha
[2018年データ]

Bodegas Mustiguillo のような、おいしいボバルの作り手もいますから、
もっといいワインが作られるといいですね。


一応、ビセンテ・ガンディーアを訪問しておきます。
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さすがに工場然とした規模ですね。バレンシアの西、車で30分のところ。

ただし、このビセンテ・ガンディーア、バレンシアが本拠地ながら、
スペイン中9つものDOのワインを出してます。それらDOに赤印をつけました。
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(DO Cava はスペイン中の広範囲なので主生産地のペネデスに印をしてます。)
でも圧倒的にラインナップが多いのが、やはりDO ValenciaDO Utiel-Requenaです。 


ラベル平面化画像。
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輸入者は北海道札幌のセイコーフレッシュフーズとなっていますから、
コンビニチェーンのセイコーマートの自社輸入ってことですね。
発祥が酒屋であることからワインの輸入販売に力を入れてるそうです。


さあ、スクリュー回転。
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無印。そりゃあ300円ですもの。(笑)

Alc.12.5%。(pH:3.82、Brix:6.5)
クリア感のあるガーネット。
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カシス、梅、あんず。
軽い口当たりの辛口アタック。
酸味も結構ありますが刺さないので許します。
味わいは…許せるギリギリの薄っぺらさ。
でも、いいバランスでなんとか持たせている感じ。
余韻はないに等しいんですが、若干酸味がちながら、
ここでもバランスの良さは感じます。

割と普通に楽しめます。
価格からすると十分に偉いワインです。


*****


Vicente Gandia
Surana Tinto
Bobal Cabernet Sauvignon 2018
RRWポイント 86点