ミュスカデ(=Melon de Bourgogne)はかなりお手頃で売ってることと、昔飲んだ記憶ではありますが、軽さ・水くささ(笑)が個性と思われるところがあって、あまり積極的に選ぶことは正直ありませんでした。ただ、甲州よろしく、みずみずしい特徴は和食なんかでも合わせやすいはずなのでレパートリーとして押さえておこうと思います。王道の AOC Muscadet Sèvre & Maine のシュール・リー、それも Vieilles Vignes というのをお試しです。
ドメーヌ・ポワロン・ダバンは、ナントの町の南東、車で30分くらいのシャトー・テボー村(Château-Thébaud)にある、1858年創業という名門ドメーヌです。AOCの名前、ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ(Muscadet-Sèvre et Maine)は、ナントでロワール川に合流する左岸の支流、セーヴル・ナンテーズ川(Sèvre Nantaise)とメーヌ川(Maine)から来てると思われますが、そのメーヌ川の畔にシャトー・テボー村があります。
公式ページはいい感じですが、情報量は少なそうです。
・ムロン・ド・ブルゴーニュ 100%
とありますが、ムロン・ド・ブルゴーニュ(Melon de Bourgogne)はミュスカデのシノニムですね。というっか、ミュスカデよりムロン・ド・ブルゴーニュの方が現地では通りがよさそうです。
今日のワインは平均樹齢45年の古木(Vieilles Vignes)より作られるそうで、6ヶ月のシュール・リー(澱と共に寝かせる)を行うというのがネット情報にありました。
保存期間は2年と書いてます。やはりミュスカデは早飲み推奨なんですね。
シャトー・テボー村(Château-Thébaud)にあるというドメーヌ訪問。
なかなか大手らしい敷地の広さと佇まいです。
AOC Muscadet Sèvre & Maine について調べると、Clisson、Gorges、Le Pallet の3つのコミューン名を後ろにつけた個別のAOCが2011年に認められています。Muscadet Sèvre et Maine Clisson てな具合です。そして、まさに今年2020年にですが、さらに4つコミューン名をつけたAOCが加わったようです。Monnières-Saint-Fiacre、Château-Thébaud、Mouzillon-Tillières、Goulaine の4つです。シャトー・テボー村も入ってますね。それぞれのコミューンの位置はこの地図で確認できます。
これら7村を「Crus Communaux」と総称するようですね。
ペイ・ナンテ地区の飛び地のようなAOCフィエフ・ヴァンデアン(Fiefs-Vendéens、2011年AOC昇格)も後ろにコミューン名をつけて5ヶ所に広がってます。Muscadet-Sèvre-et-Maine ~ も似たような感じになるんでしょうか。ただし、Fiefs Vendéens の方は単なる「AOC Fiefs Vendéens」というのはありません。コミューン名付きの以下の5つのみ。
ロワール渓谷のワインの公式ページ「VINS DU VAL DE LOIRE」ではインタラクティブ地図でペイ・ナンテのそれぞれのAOCの分布がよくわかって助かります。
AOC Muscadet-Côtes-de-Grandlieu はグラン・リュ湖(Lac de Grand-Lieu)の周辺です。ロワール川沿いのアンスニ(Ancenis)の町周辺の AOC Muscadet-Coteaux-de-la-Loire は赤ワインのAOC Coteaux-d'Ancenis の範囲とほぼかぶってます。
単なる AOC Muscadet は全体を包括してかなり広域なんですが、AOC Gros-Plant du Pays Nantais も実はほぼ同じ範囲をカバーしており、逆に大西洋側に伸びている分、さらに広いとも言えます。これはどういうことかと言うと、Gros-Plant du Pays Nantais ではその名の通り、Gros Plant(=Folle Blanche)という品種を主体で(70%以上)で作ったときに名乗るAOCだからです。
グロ・プランはフォル・ブランシュ(Folle Blanche)として元々コニャック、アルマニャックの主たる品種でした。フィロキセラ禍で今ではユニ・ブランに主要品種の地位は譲ったそうですが、ペイ・ナンテではかなり広域に作られていそうですね。INAOのサイトから AOC Gros-Plant du Pays Nantais のカバーする範囲の地図を拝借して見てみましょう。
うん、やっぱりペイ・ナンテ最大範囲のAOCはこれですね。(笑)
先ほどの地図を、横着して(笑)Google Map上に重ねます。
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ(Muscadet-Sèvre et Maine)は、セーヴル・ナンテーズ川(Sèvre Nantaise)とメーヌ川(Maine)の流域ということと、Muscadet-Sèvre et Maine "Crus Communaux" のひとつ、シャトー・テボー村(Château-Thébaud)に今日の作り手があることは覚えました。(笑)
エチケット平面化画像。
Domaine de Chantegrolle と書いてあるのは、シャトー・テボー村の秀逸リュー・ディ(Lieu-dit)「シャントグロール」のことのようです。そこにあるドメーヌですよ~ってことですかね。
さあ、スクリュー回転。
う~ん、無印。(笑)
ドメーヌ・ポワロン・ダバンは、ナントの町の南東、車で30分くらいのシャトー・テボー村(Château-Thébaud)にある、1858年創業という名門ドメーヌです。AOCの名前、ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ(Muscadet-Sèvre et Maine)は、ナントでロワール川に合流する左岸の支流、セーヴル・ナンテーズ川(Sèvre Nantaise)とメーヌ川(Maine)から来てると思われますが、そのメーヌ川の畔にシャトー・テボー村があります。
公式ページはいい感じですが、情報量は少なそうです。
・ムロン・ド・ブルゴーニュ 100%
とありますが、ムロン・ド・ブルゴーニュ(Melon de Bourgogne)はミュスカデのシノニムですね。というっか、ミュスカデよりムロン・ド・ブルゴーニュの方が現地では通りがよさそうです。
今日のワインは平均樹齢45年の古木(Vieilles Vignes)より作られるそうで、6ヶ月のシュール・リー(澱と共に寝かせる)を行うというのがネット情報にありました。
保存期間は2年と書いてます。やはりミュスカデは早飲み推奨なんですね。
シャトー・テボー村(Château-Thébaud)にあるというドメーヌ訪問。
なかなか大手らしい敷地の広さと佇まいです。
AOC Muscadet Sèvre & Maine について調べると、Clisson、Gorges、Le Pallet の3つのコミューン名を後ろにつけた個別のAOCが2011年に認められています。Muscadet Sèvre et Maine Clisson てな具合です。そして、まさに今年2020年にですが、さらに4つコミューン名をつけたAOCが加わったようです。Monnières-Saint-Fiacre、Château-Thébaud、Mouzillon-Tillières、Goulaine の4つです。シャトー・テボー村も入ってますね。それぞれのコミューンの位置はこの地図で確認できます。
これら7村を「Crus Communaux」と総称するようですね。
ペイ・ナンテ地区の飛び地のようなAOCフィエフ・ヴァンデアン(Fiefs-Vendéens、2011年AOC昇格)も後ろにコミューン名をつけて5ヶ所に広がってます。Muscadet-Sèvre-et-Maine ~ も似たような感じになるんでしょうか。ただし、Fiefs Vendéens の方は単なる「AOC Fiefs Vendéens」というのはありません。コミューン名付きの以下の5つのみ。
・Fiefs-Vendéens-Brem
・Fiefs-Vendéens-Mareuil
・Fiefs-Vendéens-Chantonnay
・Fiefs-Vendéens-Chantonnay
・Fiefs-Vendéens-Pissotte
・Fiefs-Vendéens-Vix
これらは白ワインが主流のペイ・ナンテ地区の中では珍しく、赤・白・ロゼが認められています。ロワール渓谷のワインの公式ページ「VINS DU VAL DE LOIRE」ではインタラクティブ地図でペイ・ナンテのそれぞれのAOCの分布がよくわかって助かります。
AOC Muscadet-Côtes-de-Grandlieu はグラン・リュ湖(Lac de Grand-Lieu)の周辺です。ロワール川沿いのアンスニ(Ancenis)の町周辺の AOC Muscadet-Coteaux-de-la-Loire は赤ワインのAOC Coteaux-d'Ancenis の範囲とほぼかぶってます。
単なる AOC Muscadet は全体を包括してかなり広域なんですが、AOC Gros-Plant du Pays Nantais も実はほぼ同じ範囲をカバーしており、逆に大西洋側に伸びている分、さらに広いとも言えます。これはどういうことかと言うと、Gros-Plant du Pays Nantais ではその名の通り、Gros Plant(=Folle Blanche)という品種を主体で(70%以上)で作ったときに名乗るAOCだからです。
グロ・プランはフォル・ブランシュ(Folle Blanche)として元々コニャック、アルマニャックの主たる品種でした。フィロキセラ禍で今ではユニ・ブランに主要品種の地位は譲ったそうですが、ペイ・ナンテではかなり広域に作られていそうですね。INAOのサイトから AOC Gros-Plant du Pays Nantais のカバーする範囲の地図を拝借して見てみましょう。
うん、やっぱりペイ・ナンテ最大範囲のAOCはこれですね。(笑)
先ほどの地図を、横着して(笑)Google Map上に重ねます。
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ(Muscadet-Sèvre et Maine)は、セーヴル・ナンテーズ川(Sèvre Nantaise)とメーヌ川(Maine)の流域ということと、Muscadet-Sèvre et Maine "Crus Communaux" のひとつ、シャトー・テボー村(Château-Thébaud)に今日の作り手があることは覚えました。(笑)
Domaine de Chantegrolle と書いてあるのは、シャトー・テボー村の秀逸リュー・ディ(Lieu-dit)「シャントグロール」のことのようです。そこにあるドメーヌですよ~ってことですかね。
さあ、スクリュー回転。
う~ん、無印。(笑)
Alc.12%。(pH:3.84、Brix:6.2)
ちょっと緑がかったイエロー。
レモン、ライム、青リンゴ。
シュール・リーらしいバターもあります。
爽やか辛口アタック。
みずみずしい…水くさい…。
これは表現の仕方でなんとでもなりそうです。
これは表現の仕方でなんとでもなりそうです。
キレのいい酸は味わいの主役ですね。
やっぱり単調で没個性っぽいんですが、
やっぱり和食に合わせやすいのは確かです。
やっぱり和食に合わせやすいのは確かです。