なにか面白いワインはないかと都会の(笑)ワインショップなんかをまわっていると、アルゼンチンのエル・エステコのワインで品種が「マルベック・マルベック」となっているのを発見。裏ラベルによると同じ Calchaquí Valley ながら、フルーティーな Finca La Maravilla Vineyard と、色が濃く構造感のしっかりした Chañar Punco の2つの畑からのマルベックのブレンドだそうで。まあ、結局マルベック100%なのですが(笑)、異なったテロワールのブレンドというのが売りのようです。これは面白いかも。
しかし、どちらにも今日の「マルベック・マルベック」が載っていません。仕方がないのでインポーター情報に頼ります。
・マルベック 100%
ではあるものの、Finca La Maravilla Vineyard と、Chañar Punco の畑と2ヶ所の異なるテロワールのブレンドでしたね。前者のフィンカ・ラ・マラビージャはワイナリー周辺のカファジャテ(Cafayate)にあり、標高1700mの痩せた沖積土、高日照、低湿度、昼夜の温度差がある畑で、後者のチャナール・プンコは北の方に離れたところで、標高1900mの砂漠気候、寒冷高地で石灰質土壌を持つ畑だそうです。アルゼンチンは南半球なので北に行くほど温暖になります。エル・エステコ自体、アルゼンチンの最北に近い所に位置しますが、1800m級の高地のためちょうどよい気候(温度)になるんでしょうね。
いずれも手摘み収穫、発酵前に低温浸漬、MLFあり、熟成は樽なしでコンクリートタンク(エッグタンク)を使うそうです。
建物は立派ですね。
ほぼ同じところからですが、ちょっとアングル違いで。(笑)
地図にあるサルタ州の地域はサルタ(Salta)の町を中心に広がっており、カファジャテ・ヴァレー(Cafayate Valley)を内包しますが、エル・エステコはカルチャキ・ヴァレー(Calchaqui Valley / Valles Calchaquíes)と呼んでいますね。調べてもはっきりしなかったのですが、両者は同義か、もしくはカルチャキ・ヴァレーが広域でその中心にカファジャテ・ヴァレーがあるという関係のようです。
以上をざくっとGoogle Map上で見てみましょう。
アルゼンチンの州区分の地図も貼りましたのでわかりやすいですね。
ラベル平面化画像。
表にも裏にも「Blend of Terroirs」の意味がしっかり書いてあります。
でも、比率はどうなんでしょう。Malbec・Malbecだから50/50でしょうか。
さあ、抜栓。
キャップシールは無印…。
コルク平面化。
なんと、ザクっとした南米地図でアルゼンチンを示してあります。(笑)
5年耐用テクニカルコルク、DIAM5を採用です。
エル・エステコのワインはちょこちょこ見かけますし、以前にタナの探求をしてる頃、ドン・ダビのタナ100%を試したことがあります。そうそう、トロンテスを試したのもエル・エステコでした。これは2018年のソムリエ二次試験のテイスティングワインとして出題されたので勉強のために試しましたが、今年のワインエキスパート二次試験でまたトロンテスが出たんですってね。そんなに重要な品種でしょうか? 時々日本ソムリエ協会には「?」となりますね。ウルグアイのタナやチリのカルメネールなんか出した方がいいのでは? 僕は当てれます。(笑)
さて、エル・エステコは1892年創業といいますから、アルゼンチンでは最古の部類の名門ワイナリーです。公式ページはトップページでアルゼンチン国内向けサイトかインターナショナル・サイトか選ぶようになっています。それぞれで若干ラインアップが異なるようです。
さて、エル・エステコは1892年創業といいますから、アルゼンチンでは最古の部類の名門ワイナリーです。公式ページはトップページでアルゼンチン国内向けサイトかインターナショナル・サイトか選ぶようになっています。それぞれで若干ラインアップが異なるようです。
しかし、どちらにも今日の「マルベック・マルベック」が載っていません。仕方がないのでインポーター情報に頼ります。
・マルベック 100%
ではあるものの、Finca La Maravilla Vineyard と、Chañar Punco の畑と2ヶ所の異なるテロワールのブレンドでしたね。前者のフィンカ・ラ・マラビージャはワイナリー周辺のカファジャテ(Cafayate)にあり、標高1700mの痩せた沖積土、高日照、低湿度、昼夜の温度差がある畑で、後者のチャナール・プンコは北の方に離れたところで、標高1900mの砂漠気候、寒冷高地で石灰質土壌を持つ畑だそうです。アルゼンチンは南半球なので北に行くほど温暖になります。エル・エステコ自体、アルゼンチンの最北に近い所に位置しますが、1800m級の高地のためちょうどよい気候(温度)になるんでしょうね。
いずれも手摘み収穫、発酵前に低温浸漬、MLFあり、熟成は樽なしでコンクリートタンク(エッグタンク)を使うそうです。
カファジャテの町の近くのワイナリー訪問。ストビューでは近づけず、畑越しに眺めます。
建物は立派ですね。
ほぼ同じところからですが、ちょっとアングル違いで。(笑)
アルゼンチン全体が入った地図で位置関係を把握します。カファジャテ・ヴァレー(Cafayate Valley)というところですが、アルゼンチン最大の生産地(全生産量の2/3以上)であるメンドーサ(Mendoza)からはずいぶん北の方になります。
地図にあるサルタ州の地域はサルタ(Salta)の町を中心に広がっており、カファジャテ・ヴァレー(Cafayate Valley)を内包しますが、エル・エステコはカルチャキ・ヴァレー(Calchaqui Valley / Valles Calchaquíes)と呼んでいますね。調べてもはっきりしなかったのですが、両者は同義か、もしくはカルチャキ・ヴァレーが広域でその中心にカファジャテ・ヴァレーがあるという関係のようです。
以上をざくっとGoogle Map上で見てみましょう。
アルゼンチンの州区分の地図も貼りましたのでわかりやすいですね。
ラベル平面化画像。
表にも裏にも「Blend of Terroirs」の意味がしっかり書いてあります。
でも、比率はどうなんでしょう。Malbec・Malbecだから50/50でしょうか。
さあ、抜栓。
キャップシールは無印…。
コルク平面化。
なんと、ザクっとした南米地図でアルゼンチンを示してあります。(笑)
5年耐用テクニカルコルク、DIAM5を採用です。
Alc.14%。(pH:4.25、Brix:8.1)
濃い黒いインキーなガーネット。Chañar Punco の畑のお陰でしょうか。
黒ベリー、プラム、スパイス、ミントっぽくも。
辛口アタック。
フルーティでフレッシュな酸がいい感じ。
そこそこ厚みを感じる味わいもあります。
貫禄こそ足りない気もしますが、抜群のバランスではあります。
シルキーなタンニンは喉越しを心地よく刺激。
余韻はわりとあっさりですが、
全体のバランスが秀逸でフィニッシュ後の満足度が高いです。
同じマルベック同士のブレンドですが、
確かにテロワールの違いが功を奏し、複雑味を増してると思われます。
同じマルベック同士のブレンドですが、
確かにテロワールの違いが功を奏し、複雑味を増してると思われます。
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El Esteco
Don David Blend of Terroirs
Don David Blend of Terroirs
Malbec・Malbec 2018
RRWポイント | 93点 |
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