コストコで適当にゲットしたピノ・グリージョです。Valdadige DOCというのもお初なのでポイントでした。よく調べてみると、この作り手サンタ・マルゲリータは、ピノ・グリージョからロゼワインしか作れなかった1960年頃に、白ワインとして醸造する技術を世界で初めて開発したワイナリーなんだそうで。面白そうなワインがコストコにあるもんですね。(笑)

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サンタ・マルゲリータは1935年にヴェネツィアにほど近いポルトグルアーロ(Portogruaro)で創業しています。アルト・アディジェのピノグリージョでの成功の他、ヴァルドッビアーデネでの高品質な辛口プロセッコも手掛け、Conegliano Valdobbiadene Prosecco SuperioreのDOCG昇格(2009年)にも貢献したとか。トレンティーノからヴェネト州の東側に至るまでの広大なテリトリーで多様なワインを送り出す大ワイナリーに成長してるようです。


公式ページは大手の貫禄でよくできています。

今日のピノ・グリージョの白も看板ワインなんでしょう、データシートもしっかり完備。
・ピノ・グリージョ 100%
マストを得るときに、ピンク色の果皮とのコンタクトを断つことで白ワインに仕上げるようです。

ピノ・グリージョはフランス語のピノ・グリのことで、ピノ・ノワールの突然変異体と言われています。もしくはピノ・ブランの変異種の可能性もあるそうです。そもそもピノ・ブランもピノ・ノワールの突然変異体で、そのピノ・ブランもピノ・グリからの変異の可能性もあるようです。
PGM
ややこしいですが、ピノ・ムニエ含め、とにかく元々はピノ・ノワールから始まってるということです。(笑)


恒例の作り手訪問。フォッサルタ・ディ・ポルトグルアーロ(Fossalta di Portogruaro)という町にあるサンタ・マルゲリータを訪問します。
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周りは畑ながら、ワイナリーはもはや大企業といった雰囲気ですね。


Google Map上のトレンティーノ・アルト・アディジェ州にValdadige DOCを重ねます。
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トレンティーノ・アルト・アディジェ州を構成する、ボルツァーノ自治県(アルト・アディジェ/南チロル)とトレント自治県(トレンティーノ)にまたがる結構広域なDOCです。ガルダ湖畔で一部ヴェネト州にも入ってますのでご注意を。
サンタ・マルゲリータの所在も記入してます。Valdadige DOCからはずいぶん離れてますね。

このDOCは名前からわかるように(Valle dell'AdigeもしくはVal d'Adige)南北に走るアディジェ川に沿った渓谷に当たります。他にもいろいろDOCがありますね。課題は多し。(笑)
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オーストリアと関連の深い地域ですから Valdadige DOC はドイツ語表記の Etschtaler DOC とも呼ばれます。1975年にDOCとなっていますが、そのサブゾーンだった Valdadige Terradeiforti が2006年に単独のDOCに昇格しています。違いは、Valdadige Terradeiforti DOC がヴェネト州側の狭域に限られ、よりピノ・グリージョに特化した(85%以上)DOCとなっています。因みに Valdadige DOC は赤・白・ロゼがOKで、Valdadige Terradeiforti DOC は赤・白のみです。


ラベル平面化画像。
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インポーターは三国ワインなんですね。


さあ、抜栓。
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キャップシールは金色の汎用品。

コルクを平面化して見てみましょう。
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ワイナリー名のみでした。DIAM5を採用です。

Alc.12.5%。(pH:4.02、Brix:6.3)
淡いゴールドイエロー。
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香りは夏ミカン、グレープフルーツからの…黄桃も。
辛口アタック。
酸は穏やかです。
味わいも柑橘系にほろ苦さがミックスされた感じ。
出過ぎた特徴はないんですが、
特徴がないのが何でも合わせやすいという特徴かも。


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Santa Margherita
Pinot Grigio 2018 
Valdadige DOC
WWWポイント 78点



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