長野県小諸市にあるマンズワインの小諸ワイナリーが作る信州カベソーです。ええ、ふるさと納税の返礼品ですとも(笑)。お布施をしたのは小諸市じゃなく上田市の方なんですが、まあ、同じ「千曲川ワインバレー」ということでOKなんでしょう。しばらくの間は日本ワインは返礼品シリーズが続きそうです。(笑)


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マンズワインは親会社であるキッコーマンが1962年に山梨県勝沼に前身となる「勝沼洋酒株式会社」を設立したのが始まりです。発酵と醸造が得意技の醤油メーカーがワイン造りというのは理にかなってる気がします。「マンズ」の「マン」はキッコーマンの「マン」なんですって。(笑)
その後、長野県の上田市・小諸市で契約栽培を始め、この地のポテンシャルに早くから着目したんでしょう、1973年に自社の小諸ワイナリーをオッ建てます。小諸ワイナリーでは欧州品種を中心に成功し、今日のプレミアムワイン「ソラリス」シリーズの元になっているようです。


公式ページはなかなかいい感じ。ワイン情報もしっかりしています。

今日のワインは長野県上田市塩田平の契約畑からのカベソーを小諸ワイナリーで醸造・元詰めです。ワイナリー周辺に自社畑もあるようですが、もともと契約栽培で始まった小諸ワイナリーですから長年の付き合いの畑からというのは順当なんでしょう。
・カベソー 100%
栽培方法は、その名も「マンズレインカット」を使用した垣根栽培とあります。マンズワインが考案した雨除けのことだそうで、半円形の支柱にビニールをかけ雨の多い日本の気候に対応するわけです。これってフランスじゃINAOが禁止しているやつですね(笑)。おいしいワインができるのだったら全然OKだと思います。
熟成は、ミディアム・トーストのフランス産樽で20ヶ月となかなか贅沢にやってます。


さあ、小諸ワイナリーを訪問。敷地の広さといい、なかなか立派なところ。
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畑のブドウの上にかかってるそれは…「マンズレインカット」ですね(笑)。ここに見える道の右側には約3千坪の日本庭園「万酔園」が併設されています。その庭園の地下にはセラーがあるんだそうで。ゴイゴイスーです。行ってみた~い!
今日のカベソーの畑のある長野県上田市塩田平というのは、千曲川の向こう側の山間で、車で40分ほどの距離です。


ここに拝借したのは、公式ページにあったマンズワインの産地の地図です。
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長野・山梨2本立て。上田市・東御市・小諸市あたりは北陸新幹線が通っていていいですね。
シンプルでわかりやすいんですが、信州ワインバレーとの位置関係が見てみたいですね。

ということで、恒例のGoogle Mapで長野県を俯瞰して見てみましょう。
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「信州ワインバレー構想」詳細については長野県の資料をリンクしてお茶を濁しておきます。千曲川ワインバレーのマンズワイン小諸ワイナリーは見つかりましたか?
(シャトー・メルシャンの時の地図を再利用してるのはご愛嬌です。)


ラベル平面化画像。
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表ラベルは質感いいです。裏ラベルの情報もしっかりしています。


さあ、抜栓。
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キャップシールもコルクも、マンズワインの太陽とブドウのマーク入り。

コルク平面化。
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ミレジムが横に入ってるのはいいですね。日本じゃ珍しい?

Alc.13%。(pH:4.61、Brix:6.4)
濃いガーネット。エッジはかすかに褐変。
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黒ベリー、スパイス、スギ。
しっかり樽のニュアンスあります。
辛口アタック。
静かな酸があるのを感じますが問題なし。
複雑味をかもしだす味わいは厚みもあっていいですね。
タンニンの渋みが結構効いてるのが意外な感じ。
余韻は、酸は戻ってくるんですが、しっかり伸びます。

重々しさはないですが、ちゃんとカベソーしてる。
日本にしては(笑)良いカベソーということで。


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Manns Wines
SOLARIS
信州カベルネ・ソーヴィニヨン 2016
RRWポイント 90点