久しぶりのサンタ・リタのカルメネールです。このブログをつけ出してからは初登場ですね。一応、日本カルメネール振興協会の活動の一環ではあるんですが、「特製スワリンググラス」がおまけで付いてくるというのに惹かれてゲットしてしまったというのが真相です(笑)。

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サンタ・リタは1880年創業とこれもかなりの老舗です。1988年にカルメン同様に大企業クラロ・グループ(Grupo Claro)の傘下になっています。チリのワインはこういう大資本の存在が欠かせないですね。

さて、これがおまけのスワリンググラス(右)。「120」のロゴ入りです。
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写真の左側がダイソーで売ってる100円の「薄グラス」。なぜこれを並べたかというと、この「薄グラス」をかなり気に入っていて、今回のおまけグラスに釣られたきっかけだったからです。
ステムのないワイングラスって感じですが、リムが薄いので高級グラスの飲み口が楽しめるんです。また、飲み残したワインを冷蔵庫に保管し2日目以降に飲む際、冷えすぎたワインを体温で温めるのに非常に都合がいい形状で重宝しています。
おまけとは言え、ワイン専用のスワリンググラスに期待してみましたが、実はすごく残念な結果となっています。まず、リムがコップのごとく分厚いのです。コップでワインを飲んでる気がします(笑)。やはり、薄いリムってワインには重要ですね。そして、難点がもう一つ。ダイソーの薄グラスは底が平たくてちゃんと立つんですが、120のスワリンググラスの方は勝手にスワリングするコンセプトなのか、底が丸くてグラグラしてしまいます。これはいただけません。スワリングぐらい自分のペースでやりますから(笑)。
このグラス、「120」のロゴと横線が入ってますが、この線まで注ぐと「120ml」なんですって。そんなの要りませんから~。(笑)


公式ページは大手らしく立派な作りです。データはミレジム毎にありますが内容は薄目。

今日のワインも2017年は載ってませんでした。2019年がこうです。
・カルメネール 85%
・シラー 15%
2018年はカルメネール100%となってますので、今日の2017年もモノセパージュかもしれません。熟成について詳述なし。樽はないでしょうね。普通、「Reserva」と付けば多少はやってるもんですが…。
サンタ・リタは最ローエンドに「3 Medallas」というシリーズがあって、これはほんとに安いバリエタルなので、120 Reserva Espacial はもう少しいいと思ったんですが、スペック的にはほぼローエンドと思われます。


ワイナリー訪問。トップページにあった空撮映像からキャプチャーしました。
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敷地が広く、ホテルやレストラン、博物館まであってなかなかの施設です。

マイポ・ヴァレー、ブイン(Buin)の町あたりからサンティアゴを俯瞰。
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カルメンやポルタル・デ・アルトがご近所さんなのがわかります。

例により、サンティアゴ周辺の産地を見ながらサンタ・リタの位置関係を確認。
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ブイン(Buin)にあるサンタ・リタ、発見できましたでしょうか。


ラベル平面化画像。
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裏ラベル、ばっちり隠されています。きれいに剥がせなかったのでオリジナルのラベルの写真はありません。ワイン名の元になった、120名のチリ独立戦争の兵士をサンタ・リタのセラーでかくまったという伝説が書かれていました。サッポロビールさん、頼みますよ~。


さあ、スクリュー回転。
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キャップにはエンボスの紋章が入っています。

Alc.13%。(pH:4.25、Brix:6.9)
濃いガーネット。
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黒ベリー、黒糖、モカ。
ピーマンもかすかにあり、確かにカルメネール。
辛口アタック。
クールな酸味にマスクされるも厚みは充分ある味。
カルメネールの個性をしっかり表現しながら、
ワンコイン・ワインのレベルは確実に脱していますね。

激うまとは言えませんが、
家飲みで満足できる最低ラインはクリアということで。


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Viña Santa Rita
120 Reserva Espacial
Carménère 2017
RRWポイント 89点