さて今日は家でクリスマスパーティーでした。ケンタッキーフライドチキンとピザハットといういつものメニュー(笑)。合わせたのはサクッとマスカット・ベイリーAの泡です。どうしようもないマスカベAも泡にしたら結構いけるんじゃないでしょうか。そういえば、アメリカ在住中も我が家のクリスマスはケンタッキーだったのを思い出します。しかしアメリカ人はせっかくのクリスマスにケンタッキーなんか食べません。なので、イブの日にケンタッキーを買いに行くと日本人の家族だけが列を作っています(笑)。

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ハギーワイン(大和葡萄酒株式会社)は大正2年創業、会社設立は昭和28年という、山梨県は勝沼の老舗。日本古来の品種(甲州、竜眼、甲州三尺、紫葡萄)を原料に日本独自のワイン造りをしたりしているそうで、かなりのこだわり屋さんのようです。


公式ページはそのこだわりを存分に説明していて読み応えがあります。

しかし今日のワインの情報はショップページにさえなし。季節モノなんでしょうか。
・マスカット・ベーリーA 100%
エチケットのデザインからして、前に試したハギーワインの甲州新酒2020と同じくリカマンとのコラボ商品なのかもですね。裏ラベルに「高めの発酵温度で、軽すぎず複雑さを意識して仕上げた」とあります。このこだわり、期待していいんでしょうか(笑)。

今日のワインは「日本ワイン」。山梨県産のマスカット・ベイリーAを使用しています。いつも勝手にマスカベAと略してるマスカットベイリーAですが、まとめを記しておきます。
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1927年(昭和2年)新潟県の岩の原ワイナリーで川上善兵衛氏が、母方にアメリカ原産の交雑種ベイリー(Bailey)と父方に欧州のマスカット・ハンブルク(Muscat Hamburg)を掛け合わせ作り出した品種です。日本固有種ということで、日本のワイン用黒品種では第1位の生産量です。2010年の「甲州」に次いで、2013年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に登録され、国際的なワイン用ブドウ品種として公式に認められているのはご承知の通りです。

アルファベット表記では「Muscat Bailey A」なのですが、日本語表記となると、マスカット・ベーリーA、マスカット・ベーリA、マスカット・ベリーA他、(一番正しい)マスカット・ベイリーAの4表記がOIVに登録されてるそうです。特に「ベリー」はいかがなものか?と思いますがね。

母方のベイリーがヴィティス・ラブルスカ(Vitis Labrusca)を含む種間交雑種のため、マスカット・ハンブルクがヴィティス・ヴィニフェラ(Vitis Vinifera)ではありますが、ラブルスカ種の特徴であるフォクシー・フレーバー(Foxy Flavor)があります。いわゆるグレープジュースの香り。ファンタグレープの香りと言えばわかるでしょうか。ファンタグレープは好きですが、個人的にはワインからこの香りがするのは勘弁してほしいところです。


大和葡萄酒株式会社(ハギーワイン)を訪問します。
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勝沼、旧甲州街道沿いです。KAI(甲斐)というドラフトビールも作っていましたが、需要減で11月で販売終了になったそうです。


毎度のことですが、山梨県を俯瞰しておきましょう。
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富士山のふもとの日本の誇るワイン産地、Koshu Valley。勝沼、見つかりましたか?


ラベル平面化画像。
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お洒落なデザインです。当然のようにNVですね。


さあ、開栓。
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ZORK社のスパークリングワイン用SPKキャップです。再栓できて便利ですよね。

Alc.12%。(pH:4.56、Brix:6.0)
鮮やかなルビー。
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いちご、ジャム…。
フォクシー感じませんね。いいかも。
辛口アタック。
味の芯はしっかりあって、
苦味様の複雑さも感じます。
何よりつまらないいつものマスカベAの感じがしない。
赤のスパークリングとしてはポイント高いですよ。

うん、泡は七難隠しますね~。


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大和葡萄酒(ハギーワイン)
マスカット・ベーリーA スパークリング
RRWポイント 87点