明けましておめでとうございます。2021年の幕開けは昨秋にリリースされた丹波ワインのピノ・ノワールです。社内で先行試飲をした中の人いわく、今回出すピノは超絶いい出来で全数VV(Vieille Vigne)なんだそうです。(VV化は自社畑のピノ・ノワールがすべて樹齢30年に達したからだそうですが。)過去から丹波ワインはいろいろ試していますが、特にここのピノ・ノワールは「日本ワインとしては」というような注釈をつけずとも、相当レベルが高いと毎回唸っています。さて、満を持して登場した2018VV。過去の高評価を超えてくるのでしょうか?

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雑誌「ワイン王国」の2020年7月号の特集で「日本ワイン 注目のグラン・クリュ」と銘打ち、全国から11ヶ所の産地を選び、日本の「グラン・クリュ級」のすごい産地とする、すごい企画がありました(笑)。そこになぜか(失礼!)京丹波の丹波ワインが選ばれていました。その時の評価の対象となっていたのがピノ・ノワール 2017です。そして今日の2018VVも当然ながら同じ畑の同じブドウです。特級畑ですからね…。(笑)


公式ページはこれ。ワイン情報はショップサイト、日々の更新はブログを読みましょう。

・京都丹波の樹齢30年以上の古木のピノ・ノワール 100%
手摘み収穫、木樽で15ヶ月の熟成です。
生産本数1633本。2016VVの時はわずか263本の生産でしたから、すべてのピノ・ノワールが一挙に樹齢30年に達した感じですね。


冬の丹波ワイン訪問です。実際に行ってます。ストビューじゃないですよ(笑)。
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四季折々、ブドウの生育がのぞけるワイナリーが近くにあるというのは楽しいです。

これが丹波ワインの自社畑を俯瞰して見た地図です。
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ピノ・ノワールがあるという平林圃場は少し離れていますので、タナが植えられている千原圃場を横目で見ながら黄色の矢印の方へ行ってみます。この道中もすごくのどかでいいんですよ。

冬の畑を見てもつまらないので、夏に撮った写真を再掲しておきます。
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ここはカベソーやメルローも植えられていて、これがピノなのかはわかりません(笑)。


ラベル平面化画像。
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シリアルNo.250。いつもながらナンバーは選んで買ってます。


さあ、抜栓。
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いつもながらのキャップシールのエンボス。

コルク平面化。
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ノマコルク風の合成コルクもいつもどおりです。

Alc.13%。(pH:4.32、Brix:7.2)
クリアなルビー。
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フランボワーズ、プラム。
佃煮香をまとった樽感もしっかりあります。
辛口アタック。
穏やかな酸がいい感じの導入になり、
しっかりとした厚みのある優美な味へ連なります。
前に試したVVと比べても、VVの貫禄がすごく出てる気がします。
そして、割とタンニン成分が主張していて複雑味が出ていいです。
余韻も心なしか長く楽しめました。

これはいい。また一つ上のステージへ上がったような印象。
やったね丹波ワイン!さすがグラン・クリュだ!(笑)


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丹波ワイン
京都丹波 Pinot Noir Vieille Vigne 2018
RRWポイント 94点