ヴォーヌ・ロマネのジャン・ルイ・ライヤールをお試しです。インポーターの売り文句では「DRCで40年間働いていた母と、同じく37年間働いていた父を両親に持つ男、ジャン・ルイ・ライヤール。ライヤール自らもDRCで働いた経験を持ち、毎年DRCの瓶詰めに立会い、試飲をする権利も持っています。」なんて書いてます。なんだかすごそうで、そうでなさそうで不思議な表現です。DRCを持ち出されると弱い民を狙い撃ちしてるのかもなんて邪推してしまいます。まあ、お試しするのは平常運転でAOCブルゴーニュなんですが、それも含めて調べてみます。

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1968年から元詰を始めたドメーヌ・ジャン・ルイ・ライヤールは、栽培面積がわずか1.4ヘクタール、総生産量5,000本前後という、他のヴォーヌ・ロマネのドメーヌに比べて極めて小規模なドメーヌです。ライヤールが最もこだわりを持っているのは設立当初から行っている全房発酵のワイン造りなんだそうです。うん、DRCっぽい。(笑)

予想はしていましたが、やはりドメーヌの公式ページはないようです。
仕方がないので、基本的にはインポーター情報を頼りに見ていきます。

今日のワインは、エチケットにも記載があるようにヴォーヌ・ロマネ村のAOCブルゴーニュ畑「レ・パキエ」からだそうで、とにかく素性がはっきりしているのはいいことです。
・ピノ・ノワール 100%
栽培面積わずか0.35haで育まれる平均樹齢54年のブドウを手摘みで収穫。畑とセラーで2度に渡る選果の後、100%除梗…。ええっ? 全房発酵にこだわってるんじゃないの~?
村名やプルミエ・クリュは除梗なしなんですが、AOCブルゴーニュだけは100%除梗するんだそうです。なぜだか理由は書いていません。なんだかちょっとだけ残念です。(笑)
熟成は新樽率20%で14ヶ月だそうです。

早速ドメーヌを訪問です。Google Mapで検索すると、ジャン・ルイ・ライヤールさんの自宅の方に行き着いてしまいますが、ドメーヌ自体はヴォーヌ・ロマネ集落のど真ん中にありました。
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2019年10月のストビューですが、何やら樽を外に並べて作業中ですね。このお向かいがグロ・フレール・エ・スール(Domaine Gros Frère & Sœur)で、右隣の方にはメオ・カミュゼ(Méo-Camuzet)があります。DRCはというと角を曲がって歩くこと200mの距離です。スーパースターが揃ったすごい街角にあるんですね。


今日のAOCブルゴーニュの畑、レ・パキエ(Les Paquiers)を確認します。AOCブルゴーニュの畑名まで載ってる地図はやはりこれですね。(Luc Corporation様サイトより拝借)
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黄色、赤枠で示したところです。当然ながら県道D974号線のこっち側です。左上にインポーズした地図にも書いていますが、この畑、ジャン・ルイ・ライヤールさんの自宅の真ん前です。

さあ、この位置関係をGoogle Map上で見てみましょう。(この地図は上が北です。)
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AOCブルゴーニュの畑とは言え、ヴォーヌ・ロマネ村名の畑を挟んだ向こう側は名だたるグラン・クリュが並んでいる位置関係。只者ではないAOCブルゴーニュかもって気がしてきます。(笑)

そして、恒例の「畑の境界に立ってみました」シリーズです。
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う~ん、写真じゃわかりませんが、差はそんなにないと信じたい。破れ、テロワールの幻想!


エチケット平面化画像。
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シンプルですが、なんだかDRCのデザインを意識してません?(笑)

裏ラベルはなく、このインポーターシールのみでした。
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さて、抜栓。
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コルク平面化。
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ドメーヌ名、ミレジム、基本はしっかりしています。DIAM5を採用です。

Alc.13.2%。(pH:4.43、Brix:6.9)
エッジは透けますが、しっかり色着いたルビー。やはり全房感はないですね。
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涙はくっきりしてますが細かいです。
フランボワーズ、フレーズ。
かすかな佃煮香と茎っぽさがあります。
辛口アタック。
深み、深遠さを感じる味わい。
酸はそれにさらに立体感を与えてくれてる感じがします。
その後、上品な苦味がまとめにかかり、抜群のバランスで余韻へ突入。
喉元のアルコール感も心地よいです。
まだまだ寝かせられそうな雰囲気がありますが、今でも全然楽しめます。

まさに…エレガント…。
この作り手、だてにDRC一家なわけじゃなさそうです。(笑)


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Jean Louis Raillard
Bourgogne 2018
Les Paquiers
RRWポイント 95点