2ヶ月ぶりくらいに丹波ワイン訪問。ピノ・ノワールVVをリピートしようか悩んでいたら、ブルゾンちえみのイラストのPOPが目に入ります。35億ならぬ35品種をブレンドしたワインですと⁉ 「てぐみ35」という、亜硫酸塩無添加・無濾過の微発泡にごりワイン「てぐみ」シリーズ最新作のようです。この「てぐみ」も気にはなっていましたが初めてお試しです。これは楽しみ。

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このブレンドの35品種というのは、なんと全て自社畑からです。丹波ワインでは試験栽培含め現在は全部で48種類の品種を栽培しているそうで、西日本最多だそうです。(東日本はどこだろう?)

衝撃の(笑)POPがこれです。関西のノリでいいですが、イラストのブルゾンもイケてます。
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「てぐみ」シリーズにはこれ以外に、デラウェアの白、MBA・巨峰・キャンベルなどからのロゼ、兵庫県播磨産のシャルドネを使用した「てぐみシャルドネ」があります。しかし、自社畑のブドウというのもさることながら、「てぐみ35」が35品種もブレンドしたらどんな複雑味を感じられるのか興味津々です。

さて、いつもの公式ページ。ワイン情報はショップサイト、日々の更新はブログを読みましょう。

説明によると、「てぐみ」シリーズは、発酵終了直前(狙い通りのガス圧になるように少し残糖がある状態)のワインを瓶詰めし、瓶の中で発酵を継続させることで、酵母が生み出した炭酸ガスがワインに溶け込んだ発泡ワインになり、瓶内二次発酵ワインのようにデゴルジュマン(澱引き)をしていない無濾過のため、ブドウ由来の澱が残り、そのにごりが独特の風味を醸し出すんだそうです。

さらに「てぐみ…とは?」の説明が以下に様に載ってます。敵は「とりあえずビール」なんだ。(笑)

『打倒!「とりあえずビール」。暖簾をくぐって発せられるその一言。うらめしい・・・いや、うらやましい。シンプルでいて、ビールに取って代われる、飲みやすいけれどしっかりしたワインができないものか? 最初の乾杯から楽しめるワインが造りたい! 酸化防止剤(亜硫酸塩)無添加のおいしいワインを造りたい!!そんな思いから試行錯誤を繰り返し構想から二年、亜硫酸塩無添加の微発泡にごりワインの「てぐみ」が生まれました。』

今日の「てぐみ35」は、2020年が豊作で品質も非常に良いことから、一部を酸化防止剤無添加スパークリング「てぐみ」スタイルで仕上げたもので、35種類の品種を混醸し、醗酵直後の酵母などをそのままボトリングすることにより、非常に複雑味のある味わい深い「てぐみ」になったんだそうです。

さあ、セパージュというか、比率は不明ですが、35品種を列挙します。

・Pinot Noir
・Pinot Blanc
・Chardonnay
・Aligoté
・Chenin (= Chenin Blanc)
・Riesling
・Muscadelle
・Petit Menseng
・Carignan
・Trebbiano
●Gewurtz (= Gewürztraminer)
・Scheurebe
●Nebbiolo
・Silvaner
・Osteiner ( ← Riesling x Silvaner)
・Pinot Meunier
・Zinfandel
・Roter Gutedel (= Chasselas)
・Melon ( ← Gouais Blanc / Heunisch Weiß x Pinot 70742)
Schönburger
・Malvasia
・Barbera
・Garganega
・Sémillon
●Cortese
●Albariño (= Alvarinho)
・Kai Noir (= 甲斐ノワール)
・Grenache
・Mourvèdre
・Savagnin
・Petit Verdot
・Aglianico
●Viognier
Ehrenfelser ( ← Riesling x Knipperlé)
●Malbec

壮観ですね。丹波ワインって聞いたことのない品種もいろいろと栽培してるんですね。
ところで、これ、公式サイトやPOPに載っていた「使用品種」のリストからかなり手直しをしました。アクセント記号やウムラウトはいいとして、恥ずかしいレベルの誤字がたくさんありました。ひどかったのは頭の黒丸を大きくして示しています。丹波ワインに置かれましては早々に修正されることを希望します。(笑)

今日のワインを買った時の丹波ワインです。冬の空…。
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自社畑をGoogle Mapに転記したいつもの地図です。
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48種類もこの中でやってるんですかね。


ラベル平面化画像。
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絞りの入った和紙調のラベルです。

実はネックのシールに35品種のリストがあります。
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コピペなんでしょう。スペルミスはそのままです。(笑)


さあ、スクリュー回転。
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Alc.12%。(pH:4.62、Brix:6.1)
濁ってます。玉ねぎの皮っぽい黄色。
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ピノ・ノワールが主体なんでしょうか。
赤ベリー系の香りにリンゴの感じも。
辛口アタック。
酵母入りって感じがビンビン来ます。
というっか、ビールみたい。(笑)
複雑味は確かにすごいです。
パッションフルーツ、トロピカルな感じの味わい。
しかし酵母感すごいな~。
ビールの代わりになる、というか、
これはもうフルーティなビール。
打倒「とりあえずビール」は成功してると言えるでしょう。

白ワインの範疇なので、80点満点のWWWポイントで評価します。
これは…満点です。


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丹波ワイン
てぐみ35
京都丹波 2020
WWWポイント 80点