カルディの偵察中に目に留まったワインです。「アリアニコか~、どこ産かな~?」と裏ラベルを見ると「Beneventano Denominazione di Origine Controllata」とあります。ええっ!? ベネヴェンターノDOC!? ベネヴェンターノって確か IGT(Indicazione Geografica Tipica)だったはず。いつから DOC に昇格したんでしょう? IGTの間違いだとは思いましたが、こんな間違いする~? 意図的に DOC と書いているのだとしたらタチが悪いなと思いつつスルーしていたんですが、このネタ、記事に書きたくってお買い求めしてしまいました。(笑)
こんな間違いを意図してやってるとしたら相当ワルの確信犯です。そんな不届き者はと裏ラベルを見ると作り手は「Nosia」とあります。インポーターのオーバーシーズのサイトで調べると、「ノジア(旧ヴィノジア)」と書いてあり、なんと昔タウラージを試したことのある Vinosia のことでした。2004年設立の新しい作り手です。
これが問題部分の拡大写真。堂々と Beneventano D.O.C. と書いてます!
念のため、よ~くよ~く調べましたが、 IGT Beneventano が DOC に昇格した形跡はまったくありません。
IGT(Indicazione Geografica Tipica)は、EUワイン法による IGP(Indicazione Geografica Protetta)のことで、いわゆる「保護地理表示ワイン」。2009年のEUワイン法改正以降イタリアでもEU方式を採用していますが、旧呼称の使用も認められています。でないと、DOC も DOCG も DOP になっちゃいますからね。
ノジア(旧ヴィノジア)の公式ページは工事中でした。Coming Soon ですって。
だいたいURLが「https://www.vinosia.com/」のままです。いずれ変えるんでしょうね。
今日のワインは、ネット情報により、
・アリアニコ 100%
樽はなしって感じのようです。
さあ、恒例なので作り手訪問です。
場所はわかるんですが、ストビューがないので外観が拝めません。上空写真を貼っておきます。
場所はパテルノポリというタウラージのすぐ近く。ベネヴェントやアヴェリーノの町からでも車で1時間くらいの距離です。
前にヴィノジアのタウラージを試した時に、ワイナリーの外観写真を発見してました。
上の上空写真、ここで間違いなさそうですね。
さて、今日はついでにカンパーニア州のおさらいをしておきます。
イタリアをブーツに例えると、「むこうずね」の部分ですね。このパターンでいくと、かかとがプーリア州、土踏まずがバジリカータ州、つま先がカラブリア州となります。(笑)
この地図、英語表記になってるので注意してください。Piedmont とか、Tuscany とか。
カンパニア州の公式サイトからDOC/DOCGの地図をいただきました。
しかし今日の課題は、IGT / IGP です。そこまでカバーしてる地図ってないんですよね。
こうなったら自分で描くしかないです。例によってGoogle Map上に描いてみました。
わかる範囲ですべての IGP を記入していますが、抜けはあるかもしれません。また大抵は IGP Benevento / Beneventano のようにベネヴェント県全域といった広域が対象ですが、IGP Dugenta のようにコミューンで限定される IGP もあります。
また IGP は、赤・白・ロゼ、品種もほぼ何でもOKみたいなパターンが多いです。カンパーニア州ではDOCも赤・白OKがほとんどですね。赤はアリアニコ、白はファランギーナやフィアノが多いですかね。タウラージDOCGはアリアニコの赤のみですぞ。
ラベル平面化画像。
「Eremo delle Fate」というのは「妖精の庵」という意味のようです。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
至って普通の汎用品でした。
カルディのお安いレンジなのはわかりますが、
おいしいタウラージを造るヴィノジアなら、
もう少し頑張ってほしいところです。
こんな間違いを意図してやってるとしたら相当ワルの確信犯です。そんな不届き者はと裏ラベルを見ると作り手は「Nosia」とあります。インポーターのオーバーシーズのサイトで調べると、「ノジア(旧ヴィノジア)」と書いてあり、なんと昔タウラージを試したことのある Vinosia のことでした。2004年設立の新しい作り手です。
これが問題部分の拡大写真。堂々と Beneventano D.O.C. と書いてます!
念のため、よ~くよ~く調べましたが、 IGT Beneventano が DOC に昇格した形跡はまったくありません。
IGT(Indicazione Geografica Tipica)は、EUワイン法による IGP(Indicazione Geografica Protetta)のことで、いわゆる「保護地理表示ワイン」。2009年のEUワイン法改正以降イタリアでもEU方式を採用していますが、旧呼称の使用も認められています。でないと、DOC も DOCG も DOP になっちゃいますからね。
ノジア(旧ヴィノジア)の公式ページは工事中でした。Coming Soon ですって。
だいたいURLが「https://www.vinosia.com/」のままです。いずれ変えるんでしょうね。
今日のワインは、ネット情報により、
・アリアニコ 100%
樽はなしって感じのようです。
さあ、恒例なので作り手訪問です。
場所はわかるんですが、ストビューがないので外観が拝めません。上空写真を貼っておきます。
場所はパテルノポリというタウラージのすぐ近く。ベネヴェントやアヴェリーノの町からでも車で1時間くらいの距離です。
前にヴィノジアのタウラージを試した時に、ワイナリーの外観写真を発見してました。
上の上空写真、ここで間違いなさそうですね。
さて、今日はついでにカンパーニア州のおさらいをしておきます。
イタリアをブーツに例えると、「むこうずね」の部分ですね。このパターンでいくと、かかとがプーリア州、土踏まずがバジリカータ州、つま先がカラブリア州となります。(笑)
この地図、英語表記になってるので注意してください。Piedmont とか、Tuscany とか。
カンパニア州の公式サイトからDOC/DOCGの地図をいただきました。
しかし今日の課題は、IGT / IGP です。そこまでカバーしてる地図ってないんですよね。
こうなったら自分で描くしかないです。例によってGoogle Map上に描いてみました。
わかる範囲ですべての IGP を記入していますが、抜けはあるかもしれません。また大抵は IGP Benevento / Beneventano のようにベネヴェント県全域といった広域が対象ですが、IGP Dugenta のようにコミューンで限定される IGP もあります。
また IGP は、赤・白・ロゼ、品種もほぼ何でもOKみたいなパターンが多いです。カンパーニア州ではDOCも赤・白OKがほとんどですね。赤はアリアニコ、白はファランギーナやフィアノが多いですかね。タウラージDOCGはアリアニコの赤のみですぞ。
ラベル平面化画像。
「Eremo delle Fate」というのは「妖精の庵」という意味のようです。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
至って普通の汎用品でした。
Alc.12.5%。(pH:4.35、Brix:7.9)
ガーネット。
カシス、チェリー…酸の香りがします。
ゼラニウムのにおい。これは嫌な予感。
ゼラニウムのにおい。これは嫌な予感。
やはり特徴的な酸味ある辛口アタック。
味の厚みはあって、いい感じなんですが。
後味までこの酸は暗躍しますね。
そのうち、またゼラニウム臭が気になってきます。
カルディのお安いレンジなのはわかりますが、
おいしいタウラージを造るヴィノジアなら、
もう少し頑張ってほしいところです。
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Nosia
Eremo delle Fate Aglianico 2018
Eremo delle Fate Aglianico 2018
Beneventano DOC
RRWポイント | 82点 |
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